スタッフ・監督コメント

目次

「運命の相手」のイメージ(幾原監督twitter)

いつかめぐり会う「運命の恋人」は きっと「いつかの日に失われた自分の半身」に違いない…という幻想。
そして運命の恋人は、きっと僕のどうしようもなくダメなあれやこれやをきっと許してくれるに違いない…という幻想。
そして僕もまた、彼女のどうしようもなくダメでルーズなあれやこれやを許すのだ…と夢見たりする。

あるときふと気がつく。「あなたは違う」「あなたではない」。その言葉を言われ続けることが、人生だと。
僕(私)は、ここにいていいのだろうか。
僕(私)は、変わらなくてはいけないのだろうか。
変わってしまった僕(私)は、僕(私)でいられるのだろうか。
そして…変われなかったら僕(私)はどうなってしまうのだろう…。
「そのままの、あなたがいい」そんな言葉に出会える奇跡。そーゆーのを描きたい。
前半は2010年12月13日[1][2][3]、後半は2011年6月25日[4][5]


選ばれる人・選ばれない人(幾原監督ブログ)

あるとき、テレビで見た少女が言った。
「世界は「選ばれる人」と「選ばれない人」の二種類しかいない」
ドキッとした。
「選ばれないことは、死ぬこと」
と少女は言った。
イクニのメルとも蔵Blog 2008年6月16日[6]
直接には『少女革命ウテナ』の「黒薔薇編」に関するコメントだが、20話の陽毬のセリフと酷似している。


カルト集団について(幾原監督BD1巻インタビュー)

例えばね、他人に構わず正しいことを言う人って、いつの時代もいるでしょう。
そういう人は必ず失敗すると思うんです。
今回意識したのは、やはり「正しいことを言う人」です。
正しいことを言って、失敗していく人。
普通の人は揺らぎの幅みたいなのがあって、そこがセーフティーとして機能する。
正しさを認識していても、恐ろしい現実を見てみぬ振りして生きていける。
だけど、なかには絶対に見てみぬ振りが出来なくて、正しいことしか受け入れない人がいる。
彼らは傷付いて、上手くやれないことが多い。いや、まず上手く生きられない。
僕はその人たちのことを単純に否定したくないんです。
彼らのことを、メディアは良く言わないでしょう。
「曖昧に出来ず、正しく生きようとした人だ」とは言わない。
むしろ狂人と呼ぶよね。
自分を騙せず極論に言ってしまう人…、今回はそこも否定せずに描きたいと思う。
この社会にはいろんな矛盾や理不尽な話がいっぱいある。
そのなかで傷つきながら、最小のコミュニティの中でかばいあう。
たとえそのコミュニティが罪の場所だとしても、他の場所で生きるという選択肢がは彼らにはなかった。
世間では、おそろしい毒壺であっても、彼らにとっては、記憶の故郷であるという…。
その不幸と極限の感情を描きたい。


各キャラクターのイメージソング(小説版著者:高橋慶ソーシャルインタビューサービス)

  • 冠葉 … 吉井和哉「CALL ME」
  • 晶馬 … 中谷美紀「砂の果実」、小沢健二「天気読み」
  • 陽毬 … 七尾旅人「人間じゃない」
  • 苹果(上巻) … YUKIの明るい曲
  • ゆり … 東京事変「天国へようこそ」
  • 多蕗・ゆりが桃果のことを絡めて考えるとき … 藤井隆「わたしの青い空」
  • 登場人物全員に当てはまるが、特に晶馬と多蕗 … 斉藤和義「やさしくなりたい」
  • 最後へ向けての話の流れ … 原田郁子「ユニコーン」

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最終更新:2011年12月19日 06:01
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