過労死・仕事がらみの自殺

ブラック企業では、過労死や仕事がらみで自殺したり、うつ病になってしまう人が数多くいます。

これはある大企業の話です。地方営業所で新しく係長になったAさんと言う方がいました。
Aさんは真面目で仕事熱心です。しかし、企業の体質がブラックだったために後に自殺してしまうことになります。

直属上司である課長が質の悪い人で、店長とグルになりAさんにパワハラを始めたのです。
真面目でおとなしいAさんを見せしめにしてイジメることで、社内を恐怖心で操ろうとします。
「おまえ使えねえな」「それで給料もらおうってのか?」「お前なんか新人と一緒だ」「そうだ新人研修に行ってこい」

罵声を浴びせられ、通常は新人だけが行う研修に1年に2度も行かされました。
Aさんには奥さんも子もいましたので、屈辱に必死に耐えながらも新人研修に向かい、新人と同じカリキュラムを消化しました。

帰ってきてからも、社内放送で名前を呼び捨てにされ、無能扱いされ罵倒される毎日。
名簿から自分の名前を削除されるなど、低質な嫌がらせを度々受け、ついにAさんはうつ病を発症してしまいました。

うつ病を発症すると、自殺願望が芽生え始めます。営業所の屋上から飛び降り自殺をし、Aさんは帰らぬ人に。

事が表沙汰になると、営業所のほとんどの従業員が「Aさんはあからさまにイジメられていた」と言う証言をします。
イジメを止めれば次は自分がターゲットになる。そのために何も出来ない。子供のイジメの構造と同じです。
ブラック企業の管理職の精神年齢は小中学生のままなのです。

会社は遺族から訴えられ、裁判が始まりました。

この企業では、これは氷山の一角であり、他にも数えきれないほどの事件が起こっています。
皆逃げ出すので精一杯。
恐怖心で操られ、逆らったものがどうなったかを見続けてきた元社員たちは、
会社側の報復を恐れ何も公開できずにいます。

これが日本の代表的なブラック企業の姿なのです。