以前、勤めていた会社の得意先の御主人が、ハゲていた。
前頭部ではなく、後頭部。
いわゆる、アタマのてっぺん。
けど、他人からは、全然、わかんなかった。
それは、なぜか。
その御主人、後頭部に「黒いスプレー」を毎日、ふりかけていたそうな。
「元々ある髪の毛」と馴染んで、毛があるように見えるらしい。
本人曰く、スプレーをしないと「河童の皿」のようだ、ということ。
これ、随分、昔の話なんだけど、
今は良いカツラだとか、ウイッグだとかあるんだろうけど、
昔は良いのがなかったんだよ。
あっても、とても高価だったりね。
人毛のカツラなんかもあったんだよ。
今じゃ、信じない人もいるかもしれないけど。
人毛って、昔の人毛は「死体」から取ったんだよ。
今は、違うんだろうけどさ。
もっとも、「人毛のカツラ」ってのは、
病気や治療の薬のために髪の毛が、
全部抜けてしまった人のためのものだったんだけどね。
当時のレベルでは、「本物の髪の毛の色つや」を再現する技術がなかったんだろうね。
で。
「黒いスプレー」の御主人だけど、
その話を聞いた当時は、自分としては、
「なにも、そこまでしなくてもなぁ」と思ったりしたんだけど、
今は、ちょっと気持ちがわかるかな。
でも、毎日のことだから、大変。
毎朝、スプレーしなきゃなんないし。
雨に濡れたりしても、大丈夫だったのかな?
でもさ。
女性の人だって、胸の小さい人とかで、
自分の胸を大きく見せるために、
脇の肉や腹の肉まで、ぐぐ~っ、と寄せてきて、
ブラジャーの中に押し寄せるように入れて、胸を大きくみせたりして。
すごい努力というか、苦労というか、している人もいるし。
そう考えたら、男も女も同じなのかもしれないね。
しかしまあ、男にしろ、女にしろ、
そんなことするエネルギーをもっと他のことに使っていたら・・・・・
「ちょっとした一財産」くらいできてるかもね。
あはは~。
って、人のこと言える立場じゃないけどさ。
最終更新:2012年09月22日 16:51