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「んっ、あっ……!」 なんだこれ、気持ちいい――。 身体が優しく包まれるような快感にうっすらと目を開けると、掛け布団がもこもこと動いていた。 それと同時に下腹部に蕩けるような感覚が走り、身悶えてしまう。 「……おはよう、響子さん」 「おはよう」 恐る恐る掛け布団に手を添えてめくると、隣で眠っていたと思った響子さんが僕のペニスに手を添えて垂直に立たせていた。 朝の生理現象と相まってカチカチになっているペニスの表面に彼女の熱い吐息とねっとりした唾液が絡みつく。 「あ、くぅぅ……!」 ピチャピチャと猫が皿のミルクを舐めるような音を立てて肉竿全体が口腔粘膜に包まれていく。 起きぬけの呆然とした状態では成す術もなく、響子さんのフェラチオに喘ぎ声が止まらず腰も自然にくねくねと動いてしまう。 「……いい?」 「うっ、あぁ……いいよ、すごくいい……」 口での奉仕を中断して今度は片手で根元をしごき、もう片方の手で陰嚢をやんわりと揉みこみながら尋ねてくる。 "このまま、誠くんをイかせてもいい――?"という問いに僕はコクコクと頷いてしまう。 その答えに満足したのか、響子さんは潤んだ瞳で僕を見つめながら桜色の可憐な朱唇を開き、先走りで濡れる亀頭をそっと咥えこんだ――。 「ふぐっ、むぅん……」 「うっ、そこ……!」 「ん……っ、じゅる、ふぅ、んんむっ」 ねっとりした唾液が絡みつき、上下の唇がペニスの表面をスライドしていく。 うねる舌先が鈴口をなぞり上げ、熱い吐息がペニスを包み込んでいく。 亀頭が喉の奥でキュッと締められた瞬間、腰が大きく跳ね上がってしまう。 「響子さん、僕、もう出ちゃうって。くっ、ほんとこのまま……!」 薄紫の髪に這わせた指先をクシャッと絡めながら射精感を訴える。 彼女は潤んだ瞳で僕を見つめたまま小さく頷き返し、首振りの速度を上げたのだった。 「うぅん、ちゅぶっ、ふぅん……」 「あ、あぁぁ、蕩けちゃいそう……!」 「あむ……じゅるるっ。んふっ、んふー、んっ」 鼻から呻き声をもらしながら朱唇でペニスを扱き続ける響子さん。 それに耐えられず僕は――。 「あっ、あぁ、響子、さんっ……!」 彼女の名前を叫んだ直後、熱い欲望のエキスが喉奥に向かって一気に押し寄せた。 眉間に縦皺を寄らせながらもコクコクと白い喉がゆっくりと波打つ。 頭の芯がじんじんと痺れながら僕は呆然とその光景を眺めていた。 「んぐっ! ふぅ、んんっ……んっ、ふはぁ。はぁ、はぁ……。昨夜あんなに出したのに濃いわ」 最後に根元から扱きあげて尿管内の残滓を絞りとってペニスを口から抜き取ると微笑んだ。 「ごちそうさま、誠くん」 「ど、どういたしまして。こちらこそ、ありがとう……」 「先にシャワー浴びてるから。それと、キッチンに朝食のサンドイッチを用意しておいたから食べて」 「ん、わかった」 そう言って寝室から出て行く響子さんを見送る。 僕はある程度ベッドの上で余韻に浸ったら脱ぎ散らかしたパジャマを着るのだった。 こうして僕らの休日は始まりを告げた――。 ――――― 響子さんが言っていた通り、テーブルの上にあったラップに包まれたサンドイッチを食べ終わった僕はそのまま浴室に向かう。 脱衣所で先ほど着たパジャマを再び脱いで浴室へのスライドドアを開けると、僕に背を向けた状態で響子さんがシャワーを浴びていた。 彼女の隣に立つと、持っていたシャワーヘッドを手渡してくれたくれたので受け取り、全身をシャワーで濡らす。 「今日はこれからどうしよっか……。響子さんは予定とかある?」 「私は何も……。誠くんは明後日の準備、出来ているの?」 「うん。必要なものはだいたいキャリーバッグに詰め終えたよ」 そんな会話をしながらスポンジにお湯を含ませてボディソープを垂らし、軽く泡立てる。 首筋から胸部、腹部へとスポンジを這わせてシャボンまみれにしながら明後日からの本部への出張を考えて憂鬱になる。 「本当は響子さんも一緒だと良かったな、本部への出張……」 「そう言わないの。あなたにはあなたの出来ることがあるって考えて」 「そうだね、ごめん」 「……ちょっと、私の方は身体を洗い終わったからしなくていいの」 背中と両腕も洗い終えたらスポンジを響子さんの右太腿に這わせると怒られてしまった。 両脚にスポンジを這わせたら右手に持ったスポンジをギュッと押し潰し、溢れ返った泡を左手で掬い取る。 スポンジを浴室のタイルに落としたら両手を合わせてシャボンまみれにして股間の方を洗う。 「……くしゅんっ!」 「あ、ごめんなさい……。寒かったでしょう?」 「平気だよ、響子さん」 小さくくしゃみをしたら響子さんがシャワーの水流を僕に向けて体中の泡を洗い流してくれた。 それが終わったらシャワーを止め、ヘッドをフックに戻した響子さんが優しい笑みを浮かべてきた。 「寒かったらもう一度カラダの奥まで温まる……?」 「うん、そうしよっか……。またちょっとの間、僕ら離ればなれになるから」 彼女の提案に僕は切ない思いで応える。 浴室の壁にそっと手を伸ばし、響子さんを壁際に追い詰めるようにして僕はおねだりした。 「一度っきりじゃなく、今日はずっとベッドの上で過ごしたいな……」 「……あなたに求められたら、私に拒めるわけないじゃない」 そして、どちらともなく唇を寄せ吸い付く。 さっき自分で出したものの青臭さに若干眉を顰めながらも彼女の口腔内を貪る。 「んっ、んんっ、ふぅ……んぅ、あっ……!」 「んふぅっ、んっ、んんっ」 ちゅる、ちゅぷ、ちゅぱっ、ちゅうぅ――。 舌同士を絡ませるだけでは飽き足らず、手の平同士を合わせて指を絡ませ合うのだった。 「上がろう?」 「そうね……」 ――――― お互いバスタオルを一枚巻いただけの姿のまま寝室へと戻る。 胸の高鳴りを感じながらベッドの縁に座っても、脱衣所から僕らはずっと手を繋いで指を絡ませていた。 響子さんがバスタオルの結び目を解くと勢いよくペニスがぺチンと下腹部を叩く。 「もう、こんなになっちゃってるなんて……。いけない子ね」 「し、仕方ないじゃないか」 ばつが悪くなった僕は響子さんの胸元にある結び目を解いてバスタオルをゆっくりと取り払う。 裸になったら彼女の右肩に触れて抱き寄せ、左手を胸の膨らみへと這わせていった。 「んっ、ふぅ……んんっ!」 「んっ、んむ……れろっ、ふっ……んっ」 パン生地を捏ね上げるように揉みつつ、僕は右乳首に吸い付いた。 鼻の頭を擦り付けるようにしながらチュパ、チュパと桃色の突起をしゃぶっていく。 「あんっ、ちょっと、強引……!」 響子さんが僕の髪に両手を這わせて撫でてくる。 彼女の咎めるような声に幾分か冷静さを取り戻した僕は乳房から顔を離す。 そして上気した響子さんの顔をじっと見つめていく。 「僕ばっかりじゃよくないよね、一緒にしようよ。……ね?」 「わかったわ。一緒に舐め合いっこしましょう……」 軽く唇を合わせてベッドに仰向けになると、響子さんも腰を震わせつつベッドへと上がり僕の顔を跨ぐように立った。 腋の下辺りに膝をついたらゆっくりと腰を落としてきたので、両手を彼女の太腿に這わせていく。 「んふぅっ、んっ、んんっ……んちゅ」 「はんっ」 ふっくらした淫唇のスリットをなぞるようにキスをして、最後にペロリと一舐めすると彼女の腰が小さく震えた。 ちゅぱっ、ちゅぱ、れろれろ、ぢゅ、ちゅぅ、ちゅ、ちゅうぅぅ――。 いっぱい気持ちよくなってほしいという気持ちを込めて舌を突き出す。 指でそっとクリトリスの皮を剥いたら舌先で上下、左右に顔を動かしながら集中的に舐め擦る。 「んふっ、んっ、んんっ! んっ、ふぅ、んんっ、あ……!」 「んっ……んぁ! んくっ……はぁ、はぁぁんっ!」 響子さんも唇で軽く亀頭を口に含んだら、顔を前後・左右に動かして僕のペニスへ断続的に刺激を与えてくる。 その快感に腰をくねらせながら僕は甲斐甲斐しく淫裂を舐め続けた。 彼女のお尻も僕の愛撫に敏感に反応して、忙しなく左右にくねりだす。 じゅる、ぢゅぷ、ぢゅぶぶっ、ぐぷぅ、ぢゅぷぷぷ、ぐぽっ、じゅぶ――。 ちゅる、ちゅ、にゅる、にゅぷ、にゅる、じゅるるるっ――! お互いに気持ちよくしてくれるお礼の感覚で愛撫を重ねる。 睾丸が迫りあがり射精感が込み上げてくるけど、そこは快感を与えている響子さんが一番把握している。 亀頭の先端を口に含んで尿道口を突っついたりして、快感を維持しながらペニスを休ませて緩急をつけてくれる。 おかげで僕のペニスは最大限に勃起したまま維持され、ココロもカラダも十分に昂まっていった。 「響子さん、そろそろ……」 「私も……挿れていい?」 「うん。いいよ……」 僕に背中を向けたまま響子さんがそそり立つペニスを右手に握る。 くちゅり、と亀頭先端と濡れた秘唇が接触した途端、粘着音が僕の耳を捉えた。 「くぁっ! はぁ……!」 「んんっ……!」 「んっ、すごい。まだ大きくなるのね……」 響子さんは豊尻をゆっくりと落とすと、くぐもった音を立てながら強張りが蜜壷内へと呑み込まれていく。 優しく締め付けながら、それでいて柔襞がウネウネと絡み付いていく――。 「あっ、はぁっ、んっ! んぁっ、あぁっ……!」 「くっ、響子っ、さん……!」 「あんっ! いきなり、腰っ、突き上げ、ないで……!」 クリトリスを陰嚢に擦り付けるかのように上下に動いたり、右回り、左回りと腰で円を描くように動く彼女の後ろ姿が艶めかしい。 僕も下でじっとしているのも悪いと思い、腰を前後に小刻みに動かしてみる。 すると可愛い声で鳴きながら振り返り、僕の方を軽く睨みつけてきた。 "ごめんね?"と謝って僕は響子さんの両腰に手を添え、彼女の前後運動に合わせて下から突き上げるように動く。 ずっ、じゅぷっ、じゅぷ、ぬぷっ、ぐちゅ、ぬちゅ、ずちゅ――。 「あっ! あぁっ……! はぁうっ! いっ! あっ! はああっ!」 「んんっ! あっ、あぁっ……! どう、気持ちいい……?」 「あっ! きっ、きもち……いっ! きもちいいの……!」 「よかったっ、僕もっ、気持ち、いいよ……!」 いつしか僕が腰を下げると響子さんも合わせて腰を引き、突き上げる動きに合わせて一緒に腰を前に突き出す。 そんな迎合するようなピストン運動で快感を共有すると、ヴァギナがその締め付けをさらに強めて射精感を煽り立ててくる。 僕は奥歯を噛み締めて迫り来る絶頂感に抗いながら腰を突き上げていく。 「はっ、はっ、はっ、あぁっ! ひゃうっ! んっ、んぁっ……!」 「うぅん……。大丈夫、響子さん……?」 ビクン、ビクンと腰が震え、キュウキュウにペニスが締め付けられる感触に彼女が先にオーガズムに達したことを告げた。 「はぁ、はぁ……。ごめんなさい、膝に力が入らなくて……」 「じゃあ、今度は僕の番だねっ!」 「えっ? ……あぁんっ!」 繋がった状態で起き上がり、響子さんをそのまま四つん這いで突っ伏してもらう形で後背位に体位を変える。 ぐぷっ、ぐぽっ、じゅぶ、じゅぷ、ぐぷっ、じゅぶぶ、ぬぽっ、じゅぽ――! 腰がお尻に当たるたびに張りのある尻肉がぷるぷると弾むように波立っていく。 「ふぅーっ、ふぅ、んぁっ、ああっ! ひぁっ、はぁっ!」 「あぁっ! 響子さんの中、キツキツで、襞がすごく、絡まってるよっ!」 「ふっ、ふぅっ! ふー! ふーっ! はっ! あっ、あぁ、あー!」 枕に突っ伏しながら快感に悶える響子さんに覆い被さり、腰だけでなく身体全体をぶつけていく感じでピストンする。 「やっ、あっ! ダメ、もう……!」 「うんっ、僕も、もう……!」 「あっ……な、かぁっ……! なかにっ、んぁっ! はっ、ああっ! んあぁぁあっ!」 膣襞を抉りこむペニスに小刻みな痙攣が襲い掛かって僕はもう限界だった。 淫悦に蕩ける思考の中で、同時に達すればいいなと思いながら最奥へ届くように最後の一突きをした。 直後、ペニスを押し潰さんばかりの勢いで蜜壷がギュウッと強烈に締め付けてくる。 「出るっ! 僕も、あっ、ああぁっ……!!」 「あんっ! 誠くんの、熱い……!」 ドクドクと亀頭先端から猛烈な勢いで白濁液が子宮に迸る。 膣壁を叩き、子宮口に押し寄せる感覚に響子さんの腰が震えた。 「はぁ、はぁ……。響子さん、大丈夫……?」 「ふぅ、ふぅ、ふぅ……。ごめんなさい、誠くん、まだ……」 「んんっ! はぁ、はぁ、はぁ……。最初から、飛ばし過ぎちゃったかも……」 「私もそうみたいね、抑えきれなかった……」 絶頂直後で敏感な柔襞がさらに締め付け、尿道に残っていたであろう精液もさらに搾り取ってくれた。 荒い呼吸を繰り返しながら僕らは上気した顔で見つめあい、満ち足りた笑みを浮かべる。 「次は、ゆっくりしよう……?」 「ふふっ、そうね。そうしましょう……」 蕩けた眼差しで僕を見つめると、そっと目を閉じて朱唇を突き出してきた。 僕もそれに倣ってそっと目を閉じ、響子さんの唇に自分の唇を重ね合わせるのだった。 「ん……っ、じゅる、ふぅ、んんむっ」 「あっ、んぐっ、んっ、んぁっ、はふぅ、んふっ……」 啄ばむような口付けを交わしたらゆっくりと結合を解き、彼女の隣に並ぶように横になる。 枕の下に右腕を通して腕枕を作ったら額を擦り合わせる距離まで抱き寄せた。 すると、響子さんが口元を抑えて小さくくしゃみをするのだった。 「ごめん、寒かった?」 「いいの、平気よ」 「でも……」 「お願い……」 汗みずくのまま余韻に浸っていたせいもあり、掛け布団に手を伸ばそうとした僕の手首を掴みやんわりと静止させる。 そのまま自分の背中に触れるようにしたら僕の胸元へ吸い込まれるように左頬を触れてきた。 このまま僕の手で温めてほしいという意図を察して、背中の汗を吸い取るように掌を這わせていく。 ある程度拭えたら後ろ髪を手櫛で梳き、後始末より彼女を人肌で温めることを優先した。 「ありがとう、誠くん。もう大丈夫だから……」 「んんっ、あっ、それっ……!」 お礼とばかりにペニスをそっと裏筋側から握りこんで、ユルユルと扱き上げてくれるのだった。 ぬちゅっ、と再び漏れ出した先走りが彼女の掌を濡らし、右手を前後に動かすたびに卑猥な音が寝室に響く。 スナップを利かせながらシコシコと扱いている内に僕のペニスは先ほどの、あるいはそれ以上の硬さを取り戻すのだった。 「誠くん、そろそろ……」 「そんなに欲しいの?」 「そうなの、ちょうだい……。ここに入れて、あなたので掻き混ぜて……!」 陶然とした面持ちで僕を見つめると、そのままペニスを自分の淫裂に導いた。 クチュリ、という粘ついた接触音と共に亀頭の先端が膣口とキスをした。 横になったまま向かい合ってするのは初めてだけど、響子さんが無言で頷いたので僕はそのまま腰を突き出した。 じゅぷぷっ、ぬぷぷぷぅっ――。 くぐもった音を立てながら再びペニスが蜜壷の奥まで侵入し、喜悦が脳天を直撃した。 「あぁっ……! 響子さんのココ、何度繋がっても優しくって、ウネウネして気持ちいいよ……」 「あなたのだって、とっても素敵よ。逞しいので中が擦られると、私も……」 そう言って自分の上側の脚を僕の腰に絡めてきたので、僕は彼女の脚の間に割り込ませるようにして結合の度合いを深くした。 ゆっくり腰を上下させ、強張りで蜜壷を擦りあげていくたびに響子さんの顔が愉悦に歪んでいた。 眉間に皺を寄せ、潤んだ瞳で見つめられ下唇を噛んで必死に喘ぎをこらえている姿がたまらなく悩ましい。 「響子さんの中、さっきよりも僕のに絡んでいるよ」 「感じているもの、誠くんので気持ちよくされているの。だから、勝手に……」 「くぅ、なら、もっと感じて……!」 ぬっぷ、ぬりゅ、ぬりゅ、ぬっぷ――。ぐりっ、くりゅくりゅ――! そんな卑猥な淫音を出しながら僕は腰を上下に動かして膣内を往復していく。 けれど、響子さんは一向に喜悦の表情を浮かべずに下唇を噛んで、何かに耐える仕草に違和感を覚えた。 「もしかして、痛いの……?」 「あぅっ、うぅん……そんなこと、ないわ……」 「じゃあどうして声、我慢しているの? 教えて、響子さん……」 腰の動きを一度中断して彼女の顔をジッと見つめる。目を逸らせないために両頬に手を添えて――。 すると、ポツリポツリと本音を吐露してくれるのだった。 「あなたが出張から戻ってきた後、みんなを夕食に招待するじゃない……?」 「いつものメンバーで鍋パーティーのこと? それがどうかしたの……?」 「きっとお酒も開けるだろうし、そのまま寝泊りさせるつもりでしょう?」 「うん。葉隠くんのことだから、言わなくても勝手にソファを占拠するかもって、まさか……!」 「そう、みんなが寝静まっている頃に、今みたいにしてみない……?」 そんな響子さんの提案に繋がっていることを忘れてしまうくらいびっくりしてしまう。 中折れしないようにキスしたり、頬擦りしながらペニスの硬さを維持する。 「いや、刺激的っていうか背徳的っていうか……。朝日奈さんに見られたら、きっと卒倒しちゃうって……」 「そうでしょうね。私たちの顔を見ては顔を真っ赤にして、しばらく口を利いてくれないかも……」 ねだるような眼差しを僕に送りながら彼女は尋ねてくる。 「私と試してみるの、やっぱりイヤ……?」 「もうっ! そんな風に頼まれたら僕も断れないって知ってて言ってるんでしょ?」 「さぁ、なんのことかしら……?」 「……いいよ。鍋パーティーしてみんながぐっすり寝静まった後、こっそりエッチしてみよう、響子さん?」 "ありがとう、誠くん――"とはにかむ表情を見て何も反論できないことから、やっぱり僕は響子さんに勝てないんだなぁ――と再認識した。 せめて一矢報いたいという思いを込めて肩と腰に腕を回し、結合が解けないように注意しながら横に回転して正常位の体位に移行する。 「でも、今はいっぱい響子さんの可愛い声、聞かせてもらうんだからっ……!」 「あ……! あぁぁっ! うぁ、あ……!」 再び腰をゆっくり上下させて、小刻みに擦る運動から徐々に大きく動くピストン運動へ。 浅いところを突いたら次は深いところを、変化をつけて響子さんの反応を窺う。 じゅぽっ、じゅぷ、ぐぷっ、ぐぷ、じゅぷ――。 「あっ、んはぁ、まこと、くん……! い、いいわっ……!」 「あぁ、響子さんっ、きょうこ、さんっ……!」 「ふぁぁっ! んっ、んっ……あぁうっ、あなたの、がっ、奥にっ、入るたび、ゾクゾクするの……!」 「はぁっ、はぁっ、あんまり、そういうこと、言わないでよ……っ! 出そうに、なるから……!」 卑猥な摩擦音が一段と大きくなって、亀頭の先端が子宮口に触れるくらい根元まで嵌りこむ。 締め付けもさらに増し、迫り来る射精感に肛門を引き締めて懸命にやり過ごしながら腰を振り続ける。 「あんっ、あぁん! あっ! くぁっ! あぁん! ひぁ、あ! んむっ! う……うぅ、ふぅぅ……!」 「うんっ、ちゅっ、んむぅ……!」 唇同士を重ね合わせると、響子さんの瞳が驚きにいっそう見開かれた。 締まりを強めていく膣襞をペニスで擦りあげながら、僕は何度も彼女の唇を奪っていく。 響子さんも僕の腰に太腿を巻きつけながら下から腰を揺らし、積極的に舌を突き出して粘膜同士を絡め合っていく。 「んふっ、んっ、んんっ! んっ、ふぅ、んんっ、あ……!」 「んふぅっ、んっ、んんっ……ぷはぁ、はぁ、はぁ……。僕、まだ、興奮してきた……!」 「あ、あっ、あっ、すごっ、すごいっ! んっ、んあ、はぁん!」 ウネウネと四方八方から絡みつく柔襞の締め付けに僕はあっという間に追い込まれ、ラストスパートとばかりに腰を突き上げていく。 項に回された両腕と腰に巻かれた両脚がさらに強く密着し、響子さんの腰が卑猥なダンスを踊るようにくねり続けた。 「あぁん! あっ、あー! だっ、めっ! ダメっ! も! もぉ! イク、イクぅ!」 「イッて! イッてよ! イッてる最中も、いっぱいっ、突いてあげるからっ!」 「イク! イッちゃう! だめっ! あっ! あっ、あっ、あぁ、あ! あぁーーっ!」 「僕も、イクっ……イクっ!!」 蜜壷が一瞬だけ弛緩したものの、すぐさまキュンッとわななき、それまで以上に激しくペニスに絡み付いてきた。 僕はそれに抗うことなく、張り詰めた亀頭から濃厚な白濁液を愛する人の子宮目掛けて迸らせる。 全身を震わせながら蜜壷内のペニスをさらに絞り上げ、射精の脈動が続く。 「あぁ、はぁ……なかに、いっぱい……」 「はー、ふー、はぁ、ふぅ……まだ、だよ……!」 「ひゃうっ!? んっ、んぁっ! だめっ、だめだめっ!」 蜜壷に嵌りこんだままのペニスが再びその体積を増してくるのを実感して、僕は再びゆっくりと律動を開始した。 恍惚の表情から一転、困惑と切なげな表情を浮かべて成すがままだった。 「あぁっ……! 響子さんの中、またキュンって、きた……!」 「イヤ……あ、あっ、あぁ……んっ! ダメっ……今、顔っ、見ちゃダメ……」 「いや、だっ! 今の響子さんっ、すっごく、可愛い、よっ……!」 耳まで真っ赤にしながらポロポロ涙を零す姿に新たな興奮を呼び覚まし、さらにクイ、クイッと腰を前後させてしまう。 僕は両手で熱く火照る響子さんの頬を挟みつけて、自分の唇を彼女のそれに重ね合わせていく。 「んむっ、んんっ、うぅ……! んっ、んんっ! んっ、はぁ……」 「ふっ、ふぁっ、んっ、ん、ふぅっ、はぁ……」 鼻からくぐもった呻きを漏れ出しながら僕らの身体は同時に震えていた。 快楽中枢を穏やかに揺さぶられ、残っていた分を全部吐き出すように精液が数回脈動する。 ようやくペニスがおとなしくなったら僕らは恍惚と安堵の表情を浮かべた。 「凄かったわ……」 「僕も、はぁ、最高に、気持ち、よかった……」 あまり体重を掛けないよう優しく抱き留めながら、零れた涙を拭くために彼女の目尻にキスをする。 響子さんはくすぐったそうな顔をしながらもその行為を拒まずに受け入れてくれた。 「誠くん……」 「なぁに、響子さん?」 「あなたのリクエストに応えたんだから、今度は私のお願いも受け入れてくれないかしら……?」 「ん? いいよ。何でも言って……」 「それじゃあ……」 ぎゅうっと僕に抱きついたかと思いきや、いきなり身体を反転させて僕が押し倒される格好になった。 「響子さん……?」 「今度はあなたがいっぱい感じている声、私に聞かせてほしいの……」 「それは……」 ちょっと恥ずかしいな。けれど――。 「もちろんいいよ? 言い出したのは僕の方だし。だから響子さん、とことん付き合ってもらうからね……!」 「ありがとう、その言葉が聞きたかったわ。時間の許す限り、ずっとこうしていましょう……」 「うん……!」 そう言って響子さんは僕の身体に密着するように体重を預けてきた。 結合を解けにくいように彼女の膝の裏に脚を絡ませると、小刻みに縦揺れし始めた。 ぬっぷ、ぬりゅ、ぬりゅ、ぬっぷ――。 僕が出した精液が中で掻き混ぜられ、卑猥な水音を耳が捉える。 体温、匂い、そして目の前の響子さん――。五感全てで彼女と一つに交わっていると実感するだけで興奮の波が全身を駆け巡った。 再び硬さを取り戻していくペニスに彼女は艶然と微笑んでくれた。 「もう少しこのままで動いた方がいい?」 「僕的にはそうしたいけど……。響子さんが僕の声聞きたいって言うし、響子さんの好きに動いていいよ?」 「わかったわ。誠くんの気持ちいい声、たっぷり聞かせて……」 膝の裏に絡めていた脚の拘束を解くと上体を起こし、僕のお腹に手を付いて重心を安定させる。 そっとその両手を掴んで手を合わせたら、指を絡めるようにして恋人繋ぎにする。 響子さんが上下に動かすたびに狭い膣道に絡められたペニスが柔襞に扱かれ、極上の快楽を生んでくれる。 「あっ、あぁ、あん、んあっ!」 「はぁっ、あっ、はぁっ、はぁっ……!」 「あっ、はぁっ、はぁっ、んっ、ふぁぁっ! 気持ち、いい? 誠くんっ?」 「うんっ、とってもきっ、きもち……いぃっ! んぅ、あぁっ!」 お尻の筋肉を使うようにして下から腰を突き上げると、響子さんの蜜壷がさらに締まりを強めてきた。 反撃しようと思ったつもりが、返って追い込まれたような気がする。 「あぁあっ、ああっ! ダメだっ、もうっ! 僕も、イクっ……イクっ!」 「あっ、な、かぁ……! 膣内に、ちょうだいっ……んぁっ! はっ、あぁっ!」 ぐぷっ、ぐぽっ、じゅぶ、じゅぷ、ぐぷっ、じゅぶぶ、ぬぽっ、じゅぽ――! 響子さんもラストスパートとばかりに腰をくねらせてきた。 交合部から淫音が零れ、ペニスがさらに絞り上げられる。 「あぁ! 出すよっ、響子さんっ! あぁっ! あぁぁぁあっ……!」 「あっ激しっ! やぁっ! あぁぁぁあっ!」 一滴も残すことなく、響子さんの膣内に僕の精液を注ぎ込むような勢いで射精する。 入りきらなかった分が結合部から溢れてくる光景を僕は呆然と眺めていた。 「うっく……はぁっ、はぁっ、ごめん……」 「ふぅ、ふぅ……。どうして誠くんが謝るの……?」 「こんなに早く、射精するとは、思わなかったから……」  「いいのよ、我慢しないで……。いくらでも受け止めるから」 「響子さん……!」 「だから、いっぱい気持ちよくなりましょう……!」 響子さんの唇から甘い吐息と共に耳元で甘く囁かれ、背筋がぞわっと震える。 返事をしようと口を開きかけたけど、今の僕らに言葉は必要なかった。 こうして、お互いの匂いとぬくもりをマーキングさせるように僕らは休日をベッドの上で過ごすのだった。 ――響子さんとケダモノのように過ごした。 END

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