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10-696」(2015/05/23 (土) 23:54:44) の最新版変更点

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寝室をサイドランプだけ灯してベッドの縁に座り、響子さんを今か今かと待ちわびる。 明日が久しぶりの二人一緒に過ごせる休日なだけに、僕の心境は遠足ではしゃぐ気持ちを抑えられない子供と似通っていた。 ――――― 『た、ただいまっ、響子さんっ』 『おかえりなさい。どうしたの、今日は残業で遅くなるって連絡をくれたじゃない?』 『いやっ、そのっ、遅くなったけどさ、何とか仕事に一区切り、付いて……。だから僕っ、明日、休みになったから……』 『だから息を切らせるまで走ってきたのね』 『うん。響子さんと、久々に一緒の休みになったから、嬉しくてつい……』 僕の急いで帰宅した理由が笑いのツボに入ったのかクスクス微笑む響子さんが鞄を持ってくれた。 三和土で靴を脱いでリビングに入ろうとすると押し止められ、隣のバスルームに案内される。 『お風呂沸いてるから、先に入りなさい』 『わかった、先にいただくね』 『汗をかいたんだからゆっくり浸かること、いいわね?』 『う、うん』 "着替えは後で脱衣所の方に置いておくから――"と告げる響子さんの背中を見送って僕は先に入浴を済ませたのだった。 ――――― 「……お待たせ」 「いや、全然……って、響子さん、その格好は……」 普段は黒の下着を身に着ける彼女が、今はレースの刺繍がある大人びた白のブラジャーと薄布姿で僕の目の前に立っているからだ。 呆然として言葉を失っている僕を尻目に響子さんは申し訳なさそうな顔をした。 「ごめんなさい……。やっぱり似合わなかったようね、着替えてくるから」 「ま、待って響子さんっ、とっても綺麗だよ。それに凄く色っぽいから僕、見蕩れちゃって……」 「誠くん……」 顔を真っ赤にしてブラジャーとパンティの間を何度も視線で往復していると彼女は僕の隣に座ってくれた。 「ごめんっ、もっと色んな褒め言葉があるのにバカ正直な気持ちしか伝えられなくて。とても似合ってるよ、響子さん」 「ありがとう。今ので誠くんの気持ちは十分に伝わったから……。とてもあなたらしくて嬉しいわ」 「そっか……。僕も嬉しいよ、響子さんが僕だけに見て欲しくて用意してくれたんだもん」 手を重ねあったら指を絡ませ見つめ合う。 「ここ最近、お互い仕事が忙しくて二人で一緒にで過ごせなかったから……寂しかった」 「私も……。家にいても寝て起きての繰り返しで、こうして時間を共有できることが難しかったわね」 「だから響子さんの休みに間に合うように頑張って仕事したから、その埋め合わせしよう?」 そう言って唇を重ねると嬉しさがこみ上げてきた。 温かな吐息を感じるように唇を合わせたままでいると舌が伸ばされて、上唇を舐められる。 「もし、あなたが疲れてベッドで寝ていたら私はとても滑稽な姿をしていたでしょうね……」 「僕も下着一枚の姿で待っていてなんだけど、言葉にしなくても響子さんとエッチしたい気持ちがしっかり伝わって安心したよ」 鼻先が擦れ合う距離で囁き合ったら今度は僕の方から下唇を舐めた。 バードキスで何度も唇を突っつき合ったら彼女が口を緩やかに開けた。 僕はその口の中にスルリと舌を差し込むと、舌先同士がツンと当たった。 「んっ、んー、んんぅ、んむぅ……」 「はぁっ……ん、むっ、んんっ」 舌が絡みつき、擦れ合う。 ねっとりと舌を巻きつけ合っているだけで身体がゾクゾクしてきた。 ぬちゅ、くちゅ、くちゅぬちゅ――。ぢゅ、じゅるっ、じゅるっ、じゅるる、ちゅうっ――。 ぴっちり唇を重ねた状態にしたら溜まった唾液を送り込むと、お返しに歯茎や歯列を響子さんの舌先が這い、撫でた。 「ふぅ、んっ、んふぅう、んくっ」 「んっ……うっ、ふぅ……んっ、ふー」 舌が擦れて唾液の弾ける音が脳内で反響して劣情が掻き立てられる。 響子さんは甘えるように鼻を鳴らして僕の身体に自分の身体をすりつかせる。 僕が細腰を強く抱くともじもじと腰を揺すった。 やがて呼吸が続かなくなり、口元を離すと唾液の糸がツーッと伸びて互いの口を繋いでいた。 「……触っていい?」 「待って、私も触りたい……」 「だったら、触りっこしよう……」 その提案にコクンと頷くと、テントを張った状態の僕の下着に指を引っ掛けて引き下ろす。 ぶんっ、と唸りをあげて勃起したペニスが下腹部を叩く。 「握って……ううっ、ねっとりしごかれると……」 「フフッ、誠くんの、すごく硬いわ」 目元をほんのりと赤らめながらゆっくりと響子さんに竿を擦られる。 僕も負けじとフロントのホックに手を掛け、ブラジャーのカップをずらして脱がせる。 そして両肩を掴みゆっくりと押し倒すと左の乳首に吸い付く。 「あ……くうっ、ふあっ……!」 唇で乳輪を囲んで、顔を出した中心の粒を舌先で突っついた。 熱に浮かされたように乳房にしゃぶりついたら胸の谷間の肋骨をなぞるように舌を這い回す。 手を繋いでいた左腕をぐっと上げて腋を丸出しにする。 「はうっ、だめっ……! そんなとこ、舐めないでっ」 彼女の声に耳を貸さずに僕は緊張と昂奮で汗ばんだ柔らかな腋に顔を埋め、ちゅっと音を立てて吸い始める。 舌先で毛穴の一つ一つまでつつくようにくすぐると陸の上に上がった魚のように反り返って跳ねた。 今すぐ僕の行為を静止させるように響子さんは陰茎をしごく速度を上げ、悶えさせてくる。 「……ぷあっ、ごめんね」 「お願い、もっと普通にして……」 「うん。僕の方も溜まっているから、そんなに激しくされるとイッちゃいそうかも」 「だったら、先に一回出しておく……?」 響子さんの提案に僕は横に頭を振った。 指先を純白のクロッチ部分に伸ばし、なぞるように擦っていく。 「うぅん。最初の一回は響子さんの中で出したいんだ。キミを満足させるまで持たないかもしれないけど、存分に繋がりたい」 「そう。だったら、あなたがリードしてくれるなら私は……」 僕は彼女の返答に応えるように口付けし、左右両サイドの紐を解いて両脚からショーツを抜き取った。 そのまま響子さんの脚の間に顔を寄せる。 鼻腔をくすぐる甘い牝臭にうっとりとなりつつ、僕は右手の人差し指でクレバスを一撫でした。 ぬちゅっ――と生温かな粘液と、媚肉独特の柔らかさが指の腹に感じられ背筋にさざなみが駆け抜けていく。 「あんっ、誠、くんっ」 ビクッと腰を震わせて甘いうめきを上げる彼女に愛おしさが募る。 指を秘唇から離した僕は小さく息を整え、今度は唇を押しつけた。 ちゅうぅ、むちゅうぅ――。ちゅっ、ちゅるっ、ちゅううぅっ――。 舌を突き出し、濡れた秘裂を軽く舐め上げていく。 「いやっ、うぅん、誠くん、あっ、うぅぅ……」 響子さんの右手が髪の毛をクシャッと掻き毟ってくる。 上目遣いに彼女を眺めると左手の人差し指を朱唇に横咥えして、喘ぎが漏れるのを必死に抑えていた。 眉間に悶え皺を刻み、潤んだ瞳を細めている。 愉悦に顔を歪める彼女の姿に僕はさらに唇を淫裂に密着させていく。 「ん……ぴちゅ、んむっ、くふぅぅ……んっ、ぴちゃ、ぴちゃ、れるっ……んふぅ、ちゅぴ、んちゅ……」 開かれた脚の間に顔を突っ込んで、懸命に舌を伸ばしてスリットを嬲り続ける。 鼻の穴に響子さんの陰毛が密着して香りが鼻腔の奥いっぱいに広がっていく。 れちゅっ、れろちゅっ、ぢゅるっ、ぢゅうぅうっ、ぢゅ――。ぐぢゅ、ぢるっ、ぢゅるるっ――。 彼女の特製媚薬に脳が酔わされそうになっていた。 先走りを大量に滲ませるペニスが狂おしげに何度も跳ね上がり、刺激を求めている。 「はぅん……! もう、だめっ」 かすれた呻きをあげた響子さんの両手が僕の後頭部をがっちり掴み、強引に股間から顔を離させた。 「あっ……」 「もう、いいから……。だから、お願い」 「うん。響子さんのエッチな汁、呑んでいるだけで僕も……」 口の周りの甘蜜を手の甲で拭った僕はゆっくりと彼女に覆い被さる。 「ふふっ、一緒に気持ちよくなりましょう」 「あぁ、響子さん……!」 囁くように言うと左手を僕の右肩に這わせ、右手でいきり立つ強張りを握って自身の秘裂に導いてくれた。 そのまま僕は彼女の開いた足の間に腰を進めた。 「響子さん、綺麗だよ」 「あっ、ちょっと。いきなりっ、だ、だめっ……んんっ」 潤った粘膜は心地よい抵抗と共にペニスをぬっぷりと包みこんでいく。 「あったかい……」 「そんな無造作に……ひどい人、んんっ」 咎めながらも僕の腰に太腿を擦りつけ、膣粘膜が蠕動してペニスに絡みつく。 温かな粘膜をもっと味わおうと奥までぴっちりと埋めた。 陰毛同士が擦れるまで繋がると充足の溜め息が漏れた。 「はふぅ……大丈夫?」 「ええっ、あんっ、だい、じょうぶ、だから……」 響子さんは声を震わせて恨みっぽい眼差しを向ける。 瞳は既に涙が零れそうに潤んでいた。 柔襞が蠢いてじんわりと絞り込んでくる。 挿入しているだけで中身を吸い取られる感覚だ。 「んっ、んちゅ、んむぅ……」 「あんっ、ねえ、動かないの……?」 甘い匂いに惹かれるように首筋にキスすると密着したことで挿入が深まり、もどかしそうに響子さんが囁いた。 僕は彼女の言葉に耳を貸さず耳たぶを噛み、耳穴に息を吹きかけると髪を揺らして身悶えた。 抱き心地を堪能しながら乳房を横から掴み揉みしだく。 響子さんは鼻孔から漏れる息を速めて僕の背に手を回す。 「お願い、焦らさないで……!」 「それじゃあ、ゆっくり動くから……響子さんのアソコ、ぷりぷりして、すごく気持ちいいよ……!」 「あんっ、っあぁう! わたしもっ、きもちい、いい……っあぅ!」 「んっ、んふぅ、くぅんっ……ちゅぶぶっ、じゅぶ、じゅぷぷ……」 「ふぅうっ……ふ……んくっ、んぷっ、んぐぅうっ……」 桜色の唇が哀願するように言う。 愛しい人が切なげにおねだりする様子は牡の自尊心をくすぐった。 彼女の頬を撫でて桜色の唇に口付けすると、響子さんは腕に力を込めて唇を押し付けてくる。 「……ぷぁっ。こうして何度もあなたに抱かれているのに、前よりもずっと素敵に感じてしまうの。不思議ね」 心の内を吐露してクスンと鼻を鳴らして恥らう姿に僕は心が揺さぶられた。 「響子さん、かわいいっ……!」 僕は荒々しく腰を使った。 彼女は突然始まった抽送に身をビクンと引き攣らせ、両脚を僕の下肢に絡ませてくる。 「かわいいだなんて言わないで、あっ、あんっ」 「嘘じゃないよ。響子さんがかわいいから僕もあんまり持たないかも……!」 僕らは視線を合わせたまま激しい抜き差しで繰り込んだ。 美貌が赤らんで眉がくねり、鼻孔が開く。 双眸が濡れ光り、睫毛が震え知的な雰囲気を失い、僕だけが知っている牝の乱れ顔へと変わっていく様が性欲を掻き立てた。 「ひぅ、やっ、あんっ! 激し……過ぎ、あぁぁんっ!」 「僕たちっ、ぴったりくっついて、きゅうきゅうにしがみついてくる……なんてエッチなんだっ」 「んんぅっ……! っあぁ……は、あ……! あ、あぁあぁ……もっと、さわって……」 火照った肌は汗を滲ませ、尖った乳首が僕の胸を擦った。 艶めかしい足が僕の腰をしっかり挟み込む仕草は、牡への渇望だった。 響子さんの好きな膣奥を小突き、乳房を指で絞り上げる。 途切れない摩擦刺激が彼女を追い込む。 やがて苦しさが快感に変わり、声と反応が変化した。 「ああっ、誠くん、好きっ……! もっと、してっ。欲しいのっ、あなたのミルクが……!」 響子さんは愛を訴え、僕の身体に抱きついて求めた。 それだけではなく、より深く呑み込もうと下から腰を遣ってきた。 膣肉の収縮が増し、息遣いが更に乱れていく。 僕は一転、力強いストロークで打ち込むと裸身が震える。 「ああっ、これ以上締め付けないでっ! すぐイッちゃうって……!」 「そんなこと、言わないでっ。自分でも止められないの……! いいっ、そこっ、感じるのっ」 「くああっ! 響子さんの中が動く、もう我慢が……くううぅっ!」 「誠くんも感じてっ、わたしで……イってっ!」 「うんっ、響子さん出すよっ! ああっ……大好きっ!」 マラソンでゴールした瞬間のような、息をするのも忘れるほどの緊張と開放感が押し寄せる。 勢いそのままに体温を凝縮した塊を彼女の中に叩き込むのだった。 「ううっ、こんなに響子さんの中がぴったりするなんて……あうっ」 「あぁんっ、きてる。あなたのがドクドクきてるのがわかるわ……」 脈動のように射精を続けるペニスを響子さんの柔らかな粘膜がお礼を言うように、何度も収縮して搾り取ってくれた。 体重を預けている僕の後ろ髪を撫でてあやしてくれているようで、悪い気はしなかった。 数分後、絶頂の波が引いてようやく呼吸が整った。 僕の吐息が耳元にかかってくすぐったいようで、小さく身震いしている。 「ごめん、今どくね」 「あっ……抜けちゃったわ」 「じっとしてて、僕が拭くから」 くぽん、と緩んだ蜜道から半勃ちした剛直が抜け落ちていく。 直後に僕らのミックスされた体液が溢れてくるので零さないようにティッシュを数枚取り出し、丁寧に拭いた。 「誠くんの、一回出しただけじゃ満足してないようね……」 「……あははっ、そうみたいだ」 「すぐにしたい?」 「いや、もう少し余韻に浸ってからがいいな……」 枕を手繰り寄せ仰向けになると、響子さんも隣に寄り添ってくる。 僕は彼女の頭をぽんと優しく叩き、髪を優しく撫で回した。 すると僕に満ち足りた微笑みを向けて抱きついてくる。 「ふふっ、大好きよ、誠くん」 「……僕も。いつもより、ずっと気持ちよかった。響子さんの中がどんどん変わっていくって言えばいいのかな……」 「……もの好きね、あなたも」 「そうかな、んっ……。響子さん、普通にかわいいから自分がもの好きって、思えなっ……うぅっ!?」 わずかに硬さを失った陰茎が彼女の左足の膝裏に挟まれる。 そして左右に振りながら緩やかに締め付けられ、再び鎌首をもたげるのだった。 手でしごかれるものでもなく、素股でもない、未知の刺激に僕は翻弄される。 「どうかしら? 痛かったりする?」 「平気……。でもこういう知識、どこから仕入れてくるの……?」 「これでも私、探偵一族の人間よ? あなたが悦びそうな趣向を調査することは造作もないわ」 「ううっ、また響子さんに開発されそうだ……」 お返しに首筋にキスマークの痕が残るくらい吸い付くと"コラッ――"と怒られた。 じっとアメジストの瞳で見つめられ"あなたはどうしてほしいの?"と訴えられるので、僕は正直に本音を吐露した。 「……響子さん。僕の、おしゃぶりしてほしいな」 「口でイカせてほしいの?」 「うぅん。今度は響子さんが上になって、気持ちよくしてもらいたいんだ……」 「もちろん。あなたのリクエストには応えるわ」 そういって僕の下腹部へもぞもぞと身を寄せる彼女に期待が膨らむのだった。 「ふー、ふー、はぷっ、んっ、ふっ、んぅ……」 股間に顔を埋めた響子さんがペニスを横咥えにしたままこちらを見上げて僕の反応を確かめる。 「んくっ……ぷぁっ。あなたのおいしい、それにかちかちになっている……」 今度は口の中に根元まで含まれ、ざらついた舌の付け根が亀頭に絡む。 片手で頭を掴むと髪をかきあげて口にペニスを含ませたまま上を向かせる。 「はあっ、僕のにしゃぶりついてる響子さんの顔、とってもエッチだよ……!」 うっとりと頬を赤く染め上目遣いで僕を見つめながらペニスの静脈をなぞるように舌で唾液を塗された。 一秒でも早く僕を満足させようと舌を雁首の裏に絡ませ、柔らかな頬を凹ませてバキュームを続ける。 その仕草が僕の支配欲をくすぐり、僕の女なんだという実感が湧いて肉茎はさらに充血していく。 「んっ、ん、んんっ、ふっ、んんぅ……! ん、んん、ふっ、ふぅ、んんっ!」 「きっ、きもち……いっ、いいっ! 気持ち……いいっ!」 「すごい……誠くん、熱くてひくひくしてる。あっ、まだぬるぬるが出てくるわ。怖いくらい、元気……」 僕の形を確かめるようにきゅっと握り直す彼女の手を求めて腰が浮いてしまう。 すると僕の気持ちを察してか一旦勃起したペニスから手を離して膝立ちになった。 僕も両手を腰に回して彼女の身体をグッと引き寄せた。 「あ、ヌルってするね」 「バカ正直に言わなくていいの……。じっとしてて」 反り返ったペニスが濡れた秘唇に当たると僕の腰に跨るように腰をゆすった。 亀頭が粘膜を擦り、甘い痺れが背筋を走る。 切っ先が潤みの中に浅くだけど突き刺さった。 「……入った」 「んっ、まだ半分も入ってないわ……」 僕の両肩を掴みながら双臀がゆっくり沈んでいく。 響子さんは身震いを起こしながら脚の力を抜いて残りを一気に咥え込んだ。 ぬる、ぬりゅ、ぬちゅ――。 お尻がヒクヒクと戦慄き、太腿はもっと結合を深めようと僕の腰を挟み込んだ。 「ああっ、響子さんのあったかいのが絡みついてくるっ……!」 「誠くんのも……熱い。んっ、あっ、おっきぃ……あ、んっ」   思わず喜悦の声で叫んでしまう。 根深く刺さった陰茎が子宮を押し上げていく。 絶大な交接感に意識は朦朧して、陶酔感に浸る。 「ふっ、んむぅ……。んちゅ、んちゅ」 「ん……ふっ、はっ、あ……やっ、待って」 「んっ……?」 「わたし……いつ息をすれば……」 「あっ、ごめん……」 「はぁっ、はぁっ、はっ……けほっ、冗談よ。……続けて」 「もう、響子さんっ……!」 「はぷっ、んっ、んちゅ、んんむぅ……」 お互い腕を背中に回し、貪るように口付けを交わしながら小刻みに腰を振る。 けれど、このままずっと繋がっていたいという気持ちに反比例するように、射精感が込み上げてくるのだった。 「響子さんっ、出ちゃう。いいの、出してもっ」 「あんっ、だしてっ! もっと! あっ、あー! あんっ、ああぁっ……!」 「ああっ、だめっ! 響子さんっ、出るっ!」 腰をくっと突き上げると体液がジュッと噴き上がった。 精液が膣奥に当たり、むっちりとしたヒップはその勢いと熱さに悶えるように痙攣する。 「くうぅっ、ヌルヌル締まって……気持ちいいな」 「そ、そんなに擦りあげないでっ。ああっ、いっぱい溢れてくる……! ああんっ、んくっ」 放出に合わせて腰を小刻みに揺すると膣壁も擦られるので、響子さんに咎められた。 僕の腹部に両手をついた響子さんが柳眉に皺を寄せ、細めた瞳で見下ろしてきた。 「はぁ、すっごいよ、これ……」 優しく締めつけながらも柔襞がウネウネと強張りに絡み付いてくる。 ペニスが跳ね上がり、優しく絡む襞を圧しやる。 「うんっ、凄い。また大きくなってきたわ。……いいのよ、私の中でもっと気持ちよくなって」 「うわっ、響子さん。そんなっ、くっ、ああっ……!」 淫らに潤んだ瞳で微笑むと彼女は再びゆっくりと腰を上下に動かしはじめた。 粘つく摩擦音を立てながらペニスが肉洞内を往復していく。 「あぅ……あっ、はぁっ! やっ、これ……いいっ、ああっ……!」 「響子さんっ、響子、さんっ……!」 「あぅっ、あぅ、あぅぅ、ああんぅ! っ……あぁあ! んぐっぅ! ああっ、すごいぃ、下からっ、突き上げてくるぅ……!」 秘唇がその締めつけを徐々に強め、ペニスに絡みつく柔襞の蠢きもさらに活発となり射精感を煽り立ててくる。 僕は奥歯を噛み締め、迫りあがる絶頂感に抗いながら本能的に腰を縦に突き上げる。 「いいわっ、誠くんっ。とっても、いいのっ。ほら、あなたももっと、気持ちよくなって……!」 うわごとの様に囁く僕の姿に愛おしさが募ったのか、響子さんは腰を前後に揺さぶりだした。 こうすることで秘唇の合わせ目で存在を誇示しているクリトリスが陰毛と擦れ合い、新たな快感をもたらしてくれる。 「おおぉっ! 僕も、ダメだっ。ほんとに、もう……!」 「あんっ! 出してっ……! 膣内にっ、ちょうだいっ……!」 ペニスに胴震いが襲ったのを柔襞が敏感に感じ取る。 突きあげる間隔がさらに短くなり、小刻みながらも柔襞が張り詰めた亀頭で激しく抉りこまれた。 その直後、強張りに激しい絶頂痙攣が襲い掛かった。 「イクっ、イクっ、んぁぁぁ、イク……んんんんーっ!」 「うおおっ! おおうぅ、響子っ、さん……!」  熱く、濃厚な白濁液が猛烈な勢いで子宮に降り注ぐ。 響子さんにも絶頂の波がおそいかかり、ビクンッと腰だけが怪しく動き続ける。 その蠢きに触発されたペニスからは脈動のたびに精液が噴き上がってくる。 「あぁんっ、ほんとに、すごい……。お腹の中が誠くんので、満たされていく……!」 「おぉおうぅ、はぁー、はぁー、うぅっ、まだ出る……」 四回の脈動の末、ようやくペニスがおとなしくなると僕らは恍惚の表情を浮かべて見つめ合った。 「あぁん、凄かったわ。誠くん……」 「僕も、はぁ、最高に、気持ちよかったぁ……」 汗みずくのまま横に並び手を繋ぎ合う。 後始末する気力もなく、陶然と天井を眺める。 最近はこの寝室は寝て起きてを繰り返す場所だっただけに、二人分の体液を吸って湿っているシーツの感触がどこか新鮮に思えた。 そんなことをぼんやりと考えていると、響子さんが満足するまで射精して硬さを失ったペニスを優しく拭いてくれた。 「ねえ、今日はこのまま寝ようよ……」 「私は平気だけど、汗でベトベトするけどいいの?」 「うん。おやすみ……」 もっとよがらせて可愛い声を聞きたい気持ちもあるけれど、今はこの余韻に浸りながら眠りたいという気持ちの方が勝っていた。 掛け布団を手繰り寄せると彼女は僕の腕を取り、乳頭が充血した乳房で挟むように抱きついてきた。 息を吸うと響子さんの甘い体臭が鼻孔を埋める。 "幸せな匂いだな――"と思いながら僕はそっと目を閉じ、意識を手放した――。 ――――― 「んんっ……」 窓を叩く雨の音を目覚まし代わりに起き上がる。 こんな日は出かけてもいいことがないだろうと寝ぼけ眼の目を擦ると、隣で寝ている筈だった響子さんがベッドの縁から立ちあがっていた。 「響子さん、待って……」 「あ、ごめんなさい。起こしちゃったようね」 「うぅん、それよりどこに行くの……?」 僕の表情がよっぽど寂しそうに見えたのか響子さんは僕の隣に腰掛け、髪を優しく梳いてくれる。 「バスルームの方に……。汗を流したから、身体の方は冷えているでしょう?」 「だったら僕も一緒に入りたい。響子さんの身体、洗ってあげたいな」 「でも、これからお湯を張りに行くから時間が掛かるわ」 「シャワーでもいいよ、僕。今は一緒がいい……」 「そう、わかったわ……。一緒に入りましょう、誠くん」 「やった。洗いっこ、しよう?」 ベッドから飛び起きるようにして響子さんと一緒にバスルームに向かう。 そして脱衣所まで辿り着くけど我慢出来ず、彼女の身体をきつく抱き締める。 「こらっ、お風呂に入りにきたんでしょう?」 ぴったりとくっついた下腹を突くようにペニスがぐっと力を取り戻す。 けれど、きつく抱き締めてくる僕の胸を押してバスルームに先に入り、シャワーの温度調整をするのだった。 「誠くん、洗ってあげるわ」 スポンジにボディソープを垂らして軽く泡立てると肩や首を軽く擦ってくれる。 そのままスポンジが下がり、腋の下にも泡を塗りつけてくれる。 「あぁ、気持ちいい……。ねえ、僕にも洗わせてよ」 僕もボディーソープを手に取り、自分の歯形がかすかに残る乳房に手を伸ばし泡立てた。 シャワーのお湯が顔に直接かかるのも気にせずに両手を使って弾力を確かめるように洗う。 そして乳首に熱い吐息を吹きかけるように近づいたらちゅっ、と吸い付く。 「ああんっ、もう……。強引なんだから」 俯きながらも響子さんはシャワーが僕の顔に当たらないように角度を調整してくれた。 木目細やかな水滴を弾く肌に舌を滑らせると、柔らかく縮こまっていた乳頭が充血し始める。 「じゃあ、今度は響子さんの下の方、洗わせてほしいな……」 「待って、そこは自分でやるから」 泡だらけの手を縦割れの小さなお臍からそのまま下げようとすると彼女はバスルームの床にしゃがんでしまった。 しゃがんだせいで彼女の目の高さと僕のペニスが同じになった。 手を伸ばすと一瞬ためらってから、先端を包み込んでくれる。 「あうぅ、僕が響子さんの身体を洗うつもりだったんだけど……」 「だめよ。私を気持ちよくしてくれたんだから、今度は私の番」 シャワーの水流を当てながら陰嚢を下から掌で包み、もう片方の手で亀頭を優しくいじられる。 半ばからかうように上下に動かされただけで、すぐにペニスの芯に硬さが蘇っていく――。 「……もうこんなに。誠くんったら」 「響子さんに触ってもらうと、いくらでもエッチな気分になるよ……」 シャワーの水流を背中で弾かせながら上目遣いで僕の反応を確かめる。 敏感な先端から根元まで緩急をつけるように指を輪にして扱かれると、腰から甘い痺れが走った。 「ねえ、響子さん。ここにキスして」 「ふふっ、いいわよ。昨夜はあんなに気持ちよくしてくれたもの……」 おずおずと広げた唇から熱い吐息が漏れて亀頭に当たる。 すぐに温かな粘膜に包まれると、頬の内側のつるりとした感触と舌のざらつきに敏感な場所が挟まれて膣とは違う柔らかな快感が僕を襲う。 「んっ、んふぅ、くぅんっ……ちゅぶぶっ、じゅぶ、じゅぷぷ……」 「んくっ、あうっ……ううっ、気持ちいいよ」 シャワーの水温に負けないほどじゅぽ、じゅぽと口中の粘膜がかき回される音がバスルームに響く。 舌で亀頭を追い詰めて頬の粘膜とで挟まれる。 先端の鈴口からじゅくじゅくと露が先走り、彼女の口の中を蹂躙していると思うとゾクゾクしてきた。 「僕っ、我慢できない……! 響子さん、ここでしよっ」 「えっ、ここで……?」 ペニスから口を離し、ゆっくりと立ち上がると壁に手をついてお尻を後方に突き出してくれた。 「ベッドまで我慢できなくて、ごめん……んんっ!」 「あっ! 謝らないで……。そんなに切なそうな目で見つめられて、拒めるわけないじゃない……!」 張り詰めた亀頭先端が濡れたスリットと接触すると両手で適度に括れた細腰を掴んだ。 響子さんの下から突き出した右手が強張りを握って膣口への入り口を探り当てようとしていた。 そしてクチュリ――とくぐもった音を立て、亀頭先端が肉洞の入り口に頭を入れかけた。 「いいわよ、来てっ。誠くんの逞しいので私のなっ、ああぁっ!」 言い終わる前に僕はグイッと腰を突き出していた。 粘ついた淫音を立て、蜜壷に入り込む。 「あぁ、響子さんの中……キュンキュンしてて、気持ちいい……!」 「あんっ、誠くんっ、いきなりなんて……!」 「ごめんっ、いっぱい気持ちよくするから、許してっ」 次第に僕の屹立を歓迎するように彼女の中はウネウネと蠕動してペニスに絡み付いていく。 両手でしっかりと腰を掴んだら僕はゆっくりと前後に腰を振りはじめた。 ぐちっ、ぐちゅ、ぐちっ、ぐちぐちゅ――。 粘ついた摩擦音が忽ち起こり、柔襞をこすられる愉悦の瞬きが背筋を駆け上がる。 もちろん、響子さんにも充分気持ちよくなってもらいたいという考えが脳裏をよぎっていく。 「ほんとに響子さんのあそこ、気持ちいいよっ。気を抜いたらすぐイッちゃいそう……」 「私もっ。誠くんの硬いので、突かれるとっ、とっても気持ちいいのっ」 顔を後ろに向けてきた彼女を見た瞬間、僕の腰骨が激しく震えた。 悩ましく柳眉を歪め、頬はすっかり上気して朱唇は半開きで、甘い喘ぎを漏らし続けている。 「あんっ、すっごい……! 誠くんのっ、また、大きく……!」 「だって、響子さんの顔っ、すっごくエッチなんだもんっ」 「誠くんのっ、顔だって、うぅんっ、蕩けちゃいそうにっ、なっているわっ。あ、あっ、あ! はっ、んあっ!」 彼女の喘ぎが大きくなり、肉洞の締め付けが一段と強められる。 同時に、膣襞の蠕動が顕著になってペニスを奥に引き込む力が強まった。 腰の速度を更に上げながら僕はグッと奥歯を噛み締めて、迫りあがる射精感をなんとかやり過ごす。 「ふぁ、ああっ……いっ、イッていいのよっ。私の中にっ、誠くんの、いっぱい出して……!」 「くぅぅっ、一緒だよっ。僕っ、響子さんと一緒にっイきたいっ!」 根元に強張りを圧しこんだ状態でいったん動きを止めたら、上体を倒して響子さんの背中に密着した。 さらに両手を突き出して前傾姿勢のために量感が増した美乳を揉みあげていく。 弾力溢れる乳房に僕の指が圧しこまれ、捏ね上げられる。 乳腺からの新たな快感に腰が震え、咥えこむペニスをさらに締め上げてしまう。 「あぁっ! ダメだよっ、響子さんっ! そんな思いっきり締め上げたらっ……!」 「誠っ、くんの、せいでしょっ……! あなたの硬いのでっ、ズンズンするだじゃなく、胸までっ」 「もうっ、止まらないからっ。スパート、かけるねっ!」 双乳を捏ねあげながら僕は腰を再び動きはじめた。 背中に上半身を密着させているため先ほどの力強さはないけど、さらに血液が送り込まれて逞しさの増した陰茎で襞を抉り快感を送る。 「いいのよっ、出して。私の奥にっ、誠くんを、いっぱい……! 一緒に、ねえ、一緒に……」 「いいんだねっ、響子さんっ、また、僕のを……!」 ペニスを押し潰さんばかりの勢いで肉洞がギュウッと強烈な締め付けを見舞う。 蜜壷内の亀頭がまたしても膨張を遂げ、強引に肉洞を圧し広げる。 同時に双乳を鷲掴みにして、左右の中指の腹が硬化した乳首を圧しこんだ。 「ダメッ! 誠くんっ、わたし、あっ、あぁん、イクッ! イッちゃううぅ!」 蜜壷がふっと脱力したように緩み、直後に再び蠕動を開始する。 最奥で欲望のエキスを解き放とうと最後の一突きを見舞おうとしたら響子さんが絶頂の痙攣で膝から崩れ落ちる。 「出る! 僕もっ、あっ、あぁぁ……!」 結合が解けて亀頭先端から猛烈な勢いで白濁液が迸り、腰からお尻にかけてしまうのだった。 快感に揺れる脳にクラクラしながらも壁にもたれかける響子さんに駆け寄る。 「きょ、響子さん、大丈夫っ!? 怪我とかしてない?」 「はぁんっ、あぁ、ごめんなさい、誠くん……」 「僕こそごめん、無茶させて……。立てる?」 シャワーのヘッドを手に取り、響子さんの身体に付着した泡と白濁液を洗い流す。 次に自分の股間にシャワーの温かなお湯を降り注がせて、指先で頭をもたげはじめた陰茎を撫で洗う。 「足腰に力が入らなくて、今すぐには無理かも。もう少し待てば……」 「それじゃあ風邪引いちゃうよ。僕が抱っこして運ぶから、ほら、掴まって?」 「でも私、重いから……」 俯いて僕の提案を遠回しに拒絶する彼女の姿を見て、次第に苛立ちが募る。 こうしている間にも響子さんの身体は湯冷めしていくものだから、僕は強行手段に打って出た。 「あっ、ちょっと、誠くんっ」 「いいから。僕の首根っこに掴まって? じゃないと振り落とされるよ」 背中と膝の裏に腕を回して催促すると、おずおずと僕の首に腕を回してしがみついてくれた。 膝と腰に踏ん張りを入れて彼女をお姫様抱っこしたまま立ち上がる。 「両手、塞がっているから引き戸、開けてくれる?」 「ええ……。重いでしょう、私?」 「重くないよ。キミを抱っこできるくらいに僕も成長しているんだから」 「そのようね……」 そんな遣り取りをしつつ、フローリングの床を点々と濡らしながらリビングを抜けて寝室に戻ってきた。 ベッドの縁に座らせたらタンスの中から予備のバスタオルを取り出し、響子さんの身体を拭いていく。 「エアコンの方、入れようか?」 「そこまでしなくていいわ。ありがとう、誠くん……」 「どういたしまして……。ちょ、ちょっと、自分の髪くらい拭けるから」 響子さんの身体をタオルで拭き終わったら、今度は自分の身体を拭いて彼女の隣に座る。 すると僕からタオルを奪い、頭にタオルを被せてゴシゴシと擦るように水分を拭ってきた。 一通り満足してもらったらタオルを返してもらい、響子さんの髪の根元から先端に掛けて丁寧に水分を拭き取っていく。 「寒いと思うなら、あなたの手で私を温めてほしいの……」 「……うん、そうするよ」 「はぷっ、んっ、んちゅ、んんむぅ……」 「んっ……ん、う、ふっ、は……」 呼吸を止めて啄ばむように唇を楽しみあい、はしたなく鼻息を立てて生ぬるい舌同士を絡めもつれ合わせる。 僕は少しだけ身体を下にずらし、横から寄りかかったままで響子さんの乳房を手を伸ばした。 右手は左の乳房を下から寄せ上げ、伸びやかに円を描くようにしながら丁寧に揉みこねる。 「んっ! んぅうっ……うぐっ、んふぅうっ……!」 人差し指と中指の間に屹立した乳首を挟み込み、円を描くようにしながら右の乳房を下から持ち上げて乳首に吸い付く。 唇の中で甘く噛んでは引っ張り、小刻みにむしゃぶりつく。 ぴちゅ、ぷちゅ、ちゅる、くぷちゅ――。ぬちゅ、ぢゅるるっ、ずちゅるるっ、ぷぢゅぢゅ――。 「ふあうっ、うあっ、あんっ! あ、だめっ、だめえ……っ!」 身じろぎしながらも右手で僕の頭を逃さないように押さえつけてくる。 熱く火照り、首筋から汗の粒がいくつも浮かび上がってそれらも一緒に僕は味わい尽くす。 やがて情欲のままにお互いの指先が陰核をいじり、ペニスをしごき立てる。 「また、口でしてあげる……」 「待って、響子さん。今度は僕もしたいんだ。お尻、こっちに向けてくれる?」 「えっ……? い、いいわよ」 どこか歯切れの悪い返答に首を傾げながらも彼女は僕にお尻を向けて跨ってくれた。 「わっ、トロトロだ……」 「お願い、そんなに見ないでっ……!」 「そうは言ってもさ、クリトリスもこんなに……!」 唇を尖らせて膣口に当てたら思い切りクリトリスを吸った。 逃がさないように内腿を押さえてぐっと広げて、深い谷間を舌で探ると彼女の愛蜜がどっと流れ込んできた。 「やっ、あっ、そんなっ! あっ、ひぁ……!」 「んちゅ、響子さんの味、おいしいよ」 「んーっ、はっ、はあっ、んっく、んんぅっ、はっ、んっ、んんっ、ぷぁ……っ」 「んっ、んぶっ、んぅ、んふっ」 「んんっ……ふっ、は……んちゅ、あっ、は……っ、くぅ……!」 「はっ、はぁっ……んっ、んんっ、んふぅ……ねえ、誠くん。私、重かったりする?」 「ん、ふっ! ふっ、うむぅ……っ? 重くないけど、どうかした?」 徐に尋ねてくるものだから思わずキョトンと首を傾げてしまう。 けれど愛撫の手を止めるのは良くないと思い、蜜壷に捩じ込んでいた舌の代わりに人差し指でつぷっ、と貫いた。 第二関節までゆっくりと突き入れながら質問の意図を考える。 「んくぅ……いいっ! はあっ、あっ、その……季節が、変わっても寒い日が、続くから……家に籠もって、ばかりだったでしょう?」 「んんっ、そうだけどっ、僕は太ったように見えないよ……。お、お尻の形も崩れてないし、腰だって細いのに」 「それに、デスクワーク中心だったから……」 「だったらいい汗かいて運動しようよ。僕も協力するからさ、ね?」 「そんな気遣い、誠くんのクセに生意気ね」 "――でも、大好き。ありがとう"と囁く声を僕の耳は拾っていた。 嘘や建前もなく、本音を晒しあうのは勇気のいることだと思う。 それで関係が崩れる危険性があるのに、響子さんは悩みを打ち明けてくれた。 だから僕も彼女の気持ちに精一杯応えたくなるんだ――。 そして響子さんは角度と太さを取り戻しつつあるペニスを握るとベッドに横たわった。 「もう、このまま……入れて。たまらないの、あなたのが欲しくて……」 今にも泣き出しそうな顔で脚を開き、濡れ光る肉唇を見せつける。 透明な蜜ではなく、ヨーグルトのように白く濁っていた愛液が膣口から染み出した。 自分から脚を大きく開き、僕の背中に回す。 僕の背中に回したら足首を重ねて引き寄せ、同時に僕の両手を握って引っ張った。 「んうぅっ、誠くんのが、当たってるわ……」 先端が触れただけで響子さんがのけぞった。 今までに見たことのない敏感さで、亀頭を埋めて全体が包み込まれるように腰を進める。 「ああんっ、誠くんのが、ぐいぐい反ってる、反り返ってるの……!」 「うっ、ああっ……! 響子さんの中、また形が変わって、僕のを絞ってるよっ。これじゃ抜けないし、動かせないや……!」 王冠の縁や裏側の縫い目をなぞるように襞が蠕動して亀頭を抱き締める。 五感と感情すべてが響子さんの膣洞に操られている錯覚に陥りそうだ――。 「うくぅ、これじゃあ響子さんに、食べられてるみたいだ……」 膣口がいつになくきつい収縮を見せたと思ったら、今度は奥から強烈な膣圧で亀頭が吸い込まれる。 それだけではなく、ほんの数ミリ腰を進めた瞬間、響子さんの茂みの中が尖った真珠のあたりからじゅぷじゅぷと熱い液体が漏れはじめた。 熱い蜜液は僕らの結合部を瞬く間に濡らしていった。 「ああっ、ああーんっ! 誠くん、ごめんなさい……今の私っ、壊れちゃってる」 「はうっ! きついっ、ああっ、響子さんっ……!」 ほんのわずかな抽送で響子さんはあっけなく達してしまうくらいのエクスタシーだった。 シーツを握って顔を真っ赤にしながら僕の視線から逃れるように彼女は顔を逸らす。 「ああっ、わたし、酷い人ね……。誠くんの前でみっともない姿を晒して……恥ずかしい」 「そんなことない……。こんなに感じている響子さん、はじめて見た。すごくかわいいよ」 僕も覆い被さるように抱き締めてしがみついたら、抱っこしたままゆっくりと起き上がる。 対面座位で繋がり合ったら、僕らはしばし見つめ合った。 無言で頷くと響子さんは両手で僕の顔を包み、朱唇を擦りつけた。 「んんふっ、ちゅぱ……あふっ、あむ……くふぅぅん、はぁう……んっんっんっんっ」 「んふぁ……あむっ、んふっ、んんぅ、んむっ、んっんっんっんっ……」 括れた腰を自分の側に引き寄せて密着を深める。 響子さんも大股を開き、根元までペニスを迎え入れた。 繋がっているだけでひっきりなしに快感が湧き上がるものだから我慢出来ずに自ら腰を前後に揺らす。 すると彼女は切なく吐息を零した。 「あっ、ごめん。苦しかった?」 「そうじゃなくて……誠くんのが逞しいから、最初はきついと思ったけど……」 もう大丈夫だと告げるように響子さんは腰遣いを速める。 足を大胆に開いて尻を打ち振っていると肉刺しと同時にクリトリスが僕の恥骨に当たっていた。 「ああっ、長さも硬さもっ、全部好きっ……!」 「響子さんっ、ふぅ、ふぅうっ……んくっ、ぅぷっ、はふぅ」 「んぅ、ふぅっ、ふぅうっ……あぁ、あぁんっ」 舌がピチャピチャと音を立てる。 互いの口元から唾液がこぼれるのにも構わず、僕らは舌を擦り合わせた。 キスの間も僕は腰を浮かせて小突き上げる。 抜き差しの快楽で口の中に溜まった唾液を彼女は吐息と共に僕の口に垂らし、ゴクリと喉の鳴る音が聞こえる。 「ん……ぴちゅ、んむっ、くふぅぅ……んっ、ぴちゃ、ぴちゃ、れるっ……んふぅ、ちゅぴ、んちゅ……」 「あっ、あっ、あっ、あんっ! ひぅ……んんぁっ! そ、そんなに、掻き回さないで……!」 響子さんは僕の背に手を回して抱きついた。 尻を前後左右に揺らして摩擦の角度を変えながら愉悦を噛み締める。 「誠くん、わたし……もうっ」 そう告げると彼女は唾液の糸を引かせて口を離す。 「この体勢だとっ、クリトリスが当たって……!」 「ここ?」 「んっ、だめっ! 気持ちよすぎてっ、苦しくなるから……!」 恥骨をぶつけるように擦り合わせると陰核が圧迫されて響子さんの太腿が僕の腰をぎゅっと挟み込んだ。 こねくるような腰遣いを避けようとするけど、僕の手がお尻を掴んで引き寄せるとペニスが最奥まで埋まる。 腰から痺れる電流が走るように響子さんは細首を振り立てて長い髪を揺らす。 汗に濡れた首筋に、幾筋かの毛先が貼りつく。 「あぁぁっ! 奥っ、突き上げたら……やぁぁ、あぐうぅぅんっ!」 性官能がうねりを起こすように、火花を散らして一気に弾けた。 僕にしがみつくことも出来ず、そのままシーツの海へ倒れていく彼女の背中と腰で支えながら僕も再び覆い被さる。 「く、う……ハァハァハァハァ……あ、あぁぁ、ダメ……」 「響子さん、大丈夫? 一休みしようか?」 「大丈夫、だから、続けて……。誠くんので感じたいの……わたしをだめにして」 摩擦はほとんどないのに吸引が強く、腰を引くという選択肢は考えられなかった。 纏わりついたと思ったら呑み込まれ、ぐねぐねに包まれてドロドロに興奮しているにも関わらず締め付けてくる。 「あぁん、誠くんのが膨らんでる……っ、わかる? 私の中、あなたのかたちになっているのが?」 「うんっ、響子さんの膣内がどんどん僕のかたちに馴染んでいくのが……ううっ、伝わってくるよ」 「はううっ、だめっ、大きくしないで。感じちゃうから大きくしないで……!」 強い締め付けですぐに達してしまいそうになる。 耐えかねて腰を引いても彼女の入り口がそれを逃がさず、陰唇がきつく先端を捉えて離さないからまた押し込むしかない。 響子さんの蜜壷が与えてくれる快感が大きすぎて、僕は彼女を感じさせるよりも射精を我慢するだけで精一杯だった。 唇を噛んで、彼女の腰のくびれを掴んで動きを抑えようとする。 それなのに響子さんは自分から小刻みに腰を振って僕を翻弄する。 「響子さんの中が熱いっ、イッちゃいそうだよ……!」 「ああんっ、我慢しないでっ。私で気持ちよくなってっ! 誠くんのが私の中でイくの、大好きなの……ああぅ、熱い、私の身体の中、燃えそう……!」 「ううぅ、くはぁっ、すごいよぉ!」 痙攣のような腰の動きに僕の頭の中は真っ白になる。 射精のことしか考えられず、野生の種付け本能にうめく。 「ああーっ! だめだっ、もう、もう……! 響子さんっ、受け止めて! ううっ、出すよ? 出しちゃうよ……!」 「あうっあ、あぁぁあ! ああぁ、あっあぁ! あんっ、わたしもおぉ、イクっ、イクからぁ……!」 僕の問いに彼女はコクコクと頷いてくれた。 その瞬間、びりびりと脳を快感電流が支配して、身体の奥から熱い猛りが噴き出していく。 「うおおっ! おおうぅ、きょうこっ……!」  「アッ! まこと、まことぉ! 私もっ、あ! あ、あっ、んあああっ!」 「ううっ、響子っ、ぜんぶ……全部出るっ」 「あふぅう、浴びせられてる……。私も、ああっ、イってるの、わかる? あなたに注がれて、いっぱいになっているのが……?」 「うんっ、二重三重に、僕のが締め付けられてる……」 僕らはお互いの背中を抱き合いながら微動だに出来なかった。 痺れるような快感の波に翻弄されて腰を引こうとしても響子さんの蜜壷が吸い付いて逃がさず、膣道が震えながらペニスを絞って踊る。 荒い呼吸を繰り返し見つめ合ったら僕らの唇が自然に重なり合った。 「んむぅ……ハァハァハァ……んくっ、はむ……んちゅ、んむっ」 「んんふっ、ちゅぱ……あふっ、あむ……くふぅぅん、はぁう……んっんっんっんっ」 「んんっ……。ふふっ、また元気になってるわ」 「それは……響子さんがエッチなキスするからだよ。ほら、掴まれちゃってぎゅってされてるの、わかる?」 「あぁん……ちがうの、誠くんのが大きくなりすぎて、はうっ、やっ! 奥っ、つんつんしないで……!」 顔を真っ赤にして睨みつける彼女の気持ちをリラックスさせる意味で額をコツンとくっつけたら両頬に手を添える。 僕の肩口を噛もうと半開きにした口もやがて閉じ、慈しむような眼差しに戻ってくれた。 合図のようにキスで口を塞ぐと、ずん、ずん、ずんと三回、僕は深く響子さんを貫く。 「はぁ……んぁ、んっ! 気持ちいい……あっ!」 「中が、うねうね動いてる……。さっきより、柔らかで、絡み付いてくるよっ! こんなに、感じてくれて……嬉しいなっ」 「んんっ、もっと混ぜてっ! 掻き混ぜて!」 「あうっ! そんなに締めたら……くぅっ、我慢できないよっ!」  「あっ、んっ! あっ……はぁ! 激しっ……! あんっ、あっ……く!」 下腹が熱を持つように昂ぶって腰の動きが早くなる。 細かい襞の一つ一つが僕の肉茎に密着して、敏感なところを同時にフェラチオしているような感触に歯を食い縛る。 再び突き当たりの小さな粘膜孔を連続してこんっ、こんと叩くと響子さんは身体を弓なりにして開ききった秘唇の脇から愛蜜を垂れ流す。 「ああっ、また出ちゃいそうだよっ、二度目のっ、こんなにすぐ……!」 「いいの。出していいのよ……あなたのが、欲しいのっ」 「んくっ、響子さんっ……!」 「うああっ、太いっ、広がっちゃう……誠くん、出してっ」 締め付けが強烈過ぎてもう我慢できなかった。 ストロークする余裕もなく、ただくねる蜜道に身を委ねて射精への欲求を高めていく。 脳髄が痺れて射精のことしか考えられない。 「くううっ、ちょうだい。私の中に、誠くんのをいっぱい……!」 「ううっ、響子さん……出すからっ。一番奥で、受け止めてっ!」 腰を浮かせて最後の一突き。 神経が張り詰め、下半身に満ちていたマグマがどっと爆ぜる。 雄の噴出が子宮口を叩き、響子さんを追い詰める。 「はううっ! イってる……私、誠くんにイかされてる……」 「ああっ、熱い……! 響子さんの中で、逆流してる……!」 最奥部にたっぷりと放ったまま僕は満足に呼吸ができなかった。 それは響子さんも同じで、目は虚ろですぅっと一粒涙が零れた。 満水になったダムを一気に放水したような吐精の後ペニスが縮み、やがてするりと抜けた。 「あっ、抜けてく……」 どろりとした白濁の混合液が桃色の肉洞からとろりと垂れてシーツの染みを増やした。 ――――― 激しい行為が終わった後も僕らはベッドの上で抱き合っていた。 重なった肌が密着していて今でも身体の境界線が混じり合っているような感覚に捉われる。 「さっき、あなたが私を呼び捨てにしたけれど、不思議と悪い気はしなかったわ……」 「響子さんのことで頭がいっぱいだったからはっきりと覚えてないけど、僕、また呼び捨てにしちゃったんだね、ごめん」 「謝る必要はないわ。私もあなたを呼び捨てにしていたんだからお互い様よ」 「そっか……。なんだか聞き慣れないから新鮮っていうか、照れるって言えばいいのかな」 「ねえ、だったらもう一度呼び捨てで呼び合ってみない?」 「うん。……きょ、響子」 「なにかしら、誠?」 「……慣れてないって理由で、ちょっと違和感があるかも」 「……私もその意見に同意ね」 二人でクスクスと笑いながら試しに耳元でお互いの名前を呼び捨てで何度も囁きあう。 けれどすぐに慣れるわけもなく、今まで通りの"響子さん"と"誠くん"の呼び方がしっくり来る。 手櫛で彼女の髪を梳きながら僕は睦言を囁く。 「この先何年、何十年キミと一緒に過ごしていけば呼び方も自然に変わるかもしれないね」 「それって、私の家族に立候補する宣言と受け取るわよ……」 「うん。そう受け取ってほしいな」 「……そういう言葉はもう少し時と場所を選んでくれると、私も嬉しいんだけど」 「ごめん。わかっているんだけど、思ったことはすぐ言葉にして相手に伝えないとダメな気がして」 これはコロシアイ学園生活の弊害と呼んでいいかもしれない。 僕たちはいつ死んでもおかしくなかった環境の中で、伝え合えなかったことの辛さを嫌って言うほど味わった。 響子さんとケンカをした時や、死んでいった仲間達のメッセージを受け取ることしか出来なかった当時の無力感は今も拭えない。 だからこそ本当に伝えたいことは出し惜しみせず、きちんと言葉にしなきゃ――という半ば強迫観念みたいなものが僕の中にある。 「響子さんとの絆を繋いだのっていつだって"言葉"だったから……。それに、僕ってほんの少しだけ前向きなのが取り柄の普通の人だし」 「……誠くん、今の言い方は後ろ向きであなたらしくないわ」 「えっ?」 すると響子さんが僕の両頬を押さえ、唇を舐めるようなキスを捧げてくれた。 心満たされるような感覚に陶酔していると彼女は吐息を吹きかけながら囁いてきた。 「私はあなたが思っている以上にあなたの存在に魅力を感じているの。だからこそあなたと一緒になら、これから先も楽しみだって改めて言わせてちょうだい」 「響子さん……」 「仮に私が自分を卑下して愛想を振りまくわけでもない、融通の利かない女だって言えばあなたが全力で否定することはわかっている」 「うん。それを補うくらい響子さんの魅力、たくさん僕は知っているよ」 「そうでしょう……? 誠くん、ここまで言えばわかるわね?」 「そうだね、ありがとう響子さん……!」 彼女のことを思えば思うほどに目頭が熱くなり、嗚咽が漏れそうになる。 抱き締める腕に力を込めると僕は心地良さげに吐息を漏らして頬摺りをして甘えた。 「ぼくは普通の幸せくらいしかあげることが出来ないけど、いいの?」 「それで十分よ。私はいつだってあなたを支えることしか出来ないけど、いいの?」 「もちろん、それで僕は幸運(しあわせ)だよ。響子さんは?」 「あなたとの絆を繋ぎとめるのは片手間に維持できるものじゃないわ。私の全身全霊をかけて逃がさないようにしなければならないもの。それこそ、霧切の名に懸けて――」 響子さんも僕に頬摺りを返してくれた。 触れ合う肌を通して同じことを考えているのが伝わるくらいに――。 歓喜に打ち震えるように、下腹でペニスが硬くなってまだまだ満たされていないのが伝わってくる。 彼女は身を起こすと指で擦りながら微笑みかけた。 「響子さんともう一回セックスしたい、キミが好きだって気持ちを言葉だけじゃ伝えきれないんだ」 「あら、一回だけであなたは満足できるの?」 「出来っこないよ。今日はずっとこうして過ごしたい……!」 「欲張りね……私も人のことは言えないけど」 「そうだね。欲張りさんだ、僕たち。お互いの気持ちを知ったら確かめずにはいられないくらいに」 響子さんは顔を赤らめながらもはにかんだ笑みを浮かべ、唇を重ねて僕の思いに応えてくれた。 ――響子さんと精魂尽き果てるまで互いの身体を貪り、愛し合った。 END

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