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ボクと舞園さんがジャバウォック島に来てから3日目…
ボク達は最後の島である、5番目の島を歩いて回り、ジャバウォック軍事施設や屋台通り等を見つけた。
5番目の島を回り終えたボク達は、屋台通りで早めの昼食を済ませると、島を出る事にした。
この島では、デートに行くのに向いている場所を見つけられなかったからだ。

5番目の島を出たボク達は、3番目の島にあるライブハウスに向かった
舞園さんが、久々にアイドル時代のようにステージで歌ってみたいと言い出したのだ。


ボクが観客席で一人待っていると、舞園さんがステージの中央にやって来た。
舞園さんは、テレビで何度か見た覚えのある、彼女がアイドル時代に使用していたものと同じデザインの衣装を着ていた。
「舞園さん、その服は…」
「フフッ、奥の衣装部屋で見つけたんですよ」
舞園さんはそう答えると、マイクを手にして笑顔で手を振る。
「今日は、私の単独ライブに来てくれて、本当にありがとー! 今日はあなたのために、精一杯歌うからねー!」
「おー! 舞ぞ…いや、ここで舞園さんって呼ぶのは変かな…えーっと、さやかちゃーん!」
たとえ二人きりであっても、本物のライブらしく振舞う舞園さんに、ボクもできる限りライブの観客らしく応えた。
そして舞園さんは、何年かぶりにステージの上で美声を発揮した。

ボクと舞園さんは、歌手も観客も一人だけのライブを楽しんだ。

「…うん。やっぱり舞園さんの歌は最高だね。すごく癒されるよ」
「……」
「…舞園さん?」
「…あ、ごめんなさい。つい、昔の事を思い出しちゃって…グループのみんなの事とか…もう、吹っ切れたつもりだったのに…」
「…舞園さん…」
「…苗木君…ごめんなさい。自分から歌いたいなんて言っておいて…もうあの頃には戻れない事くらい、分かってるはずなのに…」
「…謝る事は無いよ。ボクだって、家族や仲間達の事、完全に吹っ切れたわけじゃないし、それだけ大切な人達だったって事なんだから…」
「…苗木君…私、世界が平和を取り戻して、また芸能活動ができるようになったら、昔みたいに、芸能界に復帰したいんです。
 失敗したとはいえ、一度は殺人に手を出してしまった私が、芸能界に戻れるかどうかは分かりません。
 私のした事は、世界中の人達に見られてしまいましたし…それでも、できる事ならもう一度、あの世界に戻って、また頑張りたいなって…」
「そうなんだ…もしその時が来たら、ボクも舞園さんを応援するよ。舞園さんの手で、今度こそテレビを見てるみんなに、
 希望を振りまいてあげられるように…ボクに何ができるかは分からないけど…」
「はい…ありがとうございます…苗木君…」

 ゲットォ…


ライブハウスを出たボク達は、まだ少し時間があったので、とりあえず中央の島にあるジャバウォック公園に行った。
海に囲まれた公園の真ん中には、5体の架空の動物をかたどった銅像がある。
静かで景色も良く、散歩や昼寝をするのに良さそうだ。
ボク達は近くの木陰に座った。

「色んなところに行ってきましたけど、こんな静かなところでゆっくりするのも良いですね」
「そうだね。ここって落ち着くし」
「でもあの銅像、何だか不気味ですね。私達で壊しちゃいましょうか?」
「な…舞園さん、いくら何でもそれは…」
「冗談です。あの銅像って、島の象徴となる、神聖な5体の動物なんですよね? そんな物を壊したらバチが当たりますし」
「…バチが当たる以前に、どうやって壊すんだよ…」
「…ふわぁ…何だか眠くなっちゃいました…」
「そうだね。一緒に昼寝でもしようか?」
舞園さんは背後の木に寄りかかった。ボクもその隣に寄りかかろうとすると、舞園さんはそれを右手で制止した。
「苗木君、寝るのなら枕があった方が良いですよ。ほら、ここにありますから」
舞園さんはそう言って、自分の足を指差した。つまり、膝枕…
「…で、でも、ボクだけ枕を使うっていうのは…」
「フフッ。遠慮しないでくださいよ。私と苗木君の仲じゃありませんか。嫌なら無理にとは言いませんけど…」
「い、嫌だなんて、そんな事は…じゃ、じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな…」
ボクは戸惑いつつも、その場で横になった。暖かくて、ほどよい柔らかさがあり、心地良い芳香を帯びた枕を抱きながら。

ボク達はその場でしばらく昼寝をして過ごした。

「…むにゃ…ん…気持ち良い…」
「クスッ。苗木君、お目覚めですか?」
「!?…ご、ごめん。ちょっと寝すぎたかな…」
「ウフッ。そんな事はありませんよ。私だってついさっき、起きたばかりですから」
「そ、そうなんだ…」
「…苗木君、こうして2人でここの景色を見るのも、今日で最後なんですね…
 ここに来て本当に良かったですね。希望ヶ峰学園を卒業してから、こんなに素敵な場所でデートする機会なんて、ありませんでしたし」
「うん。こんなに楽しいデートが、こんな形でできるなんて思わなかったよ」
「今日で終わるのかと思うと、ちょっと寂しいですね…」
「仕方がないよ。ボク達にはやるべき事があるんだから…」
「そうですね。私達だけじゃなくて、世界中のみんなの希望を守るためにも…」

 チャリーン…

ボク達のポケットから、また新しい種類の、妙な音が響いた。まるで何かが完成したかのような音が…
夕方頃に目を覚ましたボク達は、レストランで夕食を済ませてコテージに戻った。



そして夜時間…
ボクと舞園さんは、舞園さんのコテージのバスルームで、両手を泡まみれにして向き合っていた。
「いやぁん…苗木君ったら…そんな…おっぱいばっかり…んあぁっ…」
「はああ…舞園さんこそ…ボクのモノ…弄るの…こんなに…上手くなって…うああ…」
ボクの両手は、舞園さんの弾力に富んだ両胸のモニュ、モニュ、という手に吸い付くような揉み心地をひたすら堪能している。
舞園さんの左手はボクのモノを下から撫で上げて刺激し、右手は既にパンパンに勃起しているモノを上下にしごいている。
一昨晩はボクが、昨晩は舞園さんが一方的に責めまくっていたが、今夜はお互いが責め合う形になっている。
愛する人の気持ち良い所を触る心地良い感触と、愛する人に自分の敏感な所を弄り回される羞恥心。
この2つの感覚が混ざり合った快感を、お互いが同時に味わい、天にも昇る心地を二人で楽しむ。

「うあ…すごく…気持ち良いよ…舞園さんのおっぱい…揉みまくるのも…くは…舞園さんに…しごかれまくるのも…あう…」
「あぁん…私も…気持ち良いです…苗木君のこれ…弄ってあげるのも…ふあっ…苗木君に…おっぱいを揉まれるのも…
 やだ…私ったら…何て…恥ずかしい事を…」
「ハハッ…何を今更…くうう…ううう! これ…いい…うは…」
ボクのモノを撫で、しごき続けていた舞園さんは、突然責めのパターンを変更してきた。
モノを弄っていた両手を持ち替え、左手でモノを自分の白い太腿に擦りつけ、左手でモノの先端をツンツンと弄り回してきたのだ。

下半身の快感の変化により、さらに興奮したボクも、舞園さんへの責めのパターンを変化させる事にした。
「あぁんっ…ひゃうっ! そこはっ!…んあぁあぁっ…」
舞園さんの左胸を揉みしだいていた左手を離し、舞園さんの秘部に当てて何度も指を擦りつける。
右手は右胸の掴み方を調整し、硬く勃った乳首の先端を押して、親指でクリクリとこねくり回しながら他の指で揉み続ける。

「そこは…ひいい…だめ…はうう…だめだったら…うああ…」
「はぁんっ…そんなぁ…指がぁ…入って…あううっ…感じちゃう…」
舞園さんはさらに激しくモノを太腿に擦りつけていき、ボクの弱い所を指で執拗につつき、なぞり、弄り回してくる。
ボクもそれに応え、親指で何度も舞園さんの乳首をつつき、彼女の秘部に人差し指と中指を入れて、クチュクチュと少しずつ指を動かす。

お互いに相手の特に弱い所を弄り、それによって喘いでいく相手の姿にそそられ、欲望のままにさらに弄り続ける。そして…
「んんん…むうう…くは…たまらない…そんな…」
「あんんっ! ひいっ! らめれすぅ…許してぇ…イくっ!…イっちゃうぅ…ああああーーっ!!」
弄り合いの結果、先に絶頂に達したのは舞園さんだった。激しい痙攣と嬌声と共に、秘部から愛液が噴き出す。

しばらくの間、絶頂による脱力感に支配されていた舞園さんは、やがて朦朧としながら顔を上げた。
「…はあぁぁぁ…はぁはぁ…私…先に…イッちゃいましたね…」
「…あうう…はああ…ボクも…もう少し続いてたら…出ちゃってたかも…」
「それじゃあ…今度は…苗木君が…イク番ですね…」
舞園さんはそう言うと、ボクの股間へと顔…いや、上半身を近付けた。
「ま、舞園さん、大丈夫? もう少し休んだ方が…うあ…は…」
「大丈夫ですよ。苗木君、早く出したいですよね? だから、早く出させてあげます…ぁんっ…」
ボク達が会話している間に、ボクのモノは舞園さんの柔らかな胸の感触に包まれ、左右からムニュムニュと刺激されていた。

「うあう…くうう…気持ち…良過ぎる…モノ…溶けちゃう…クセに…なっちゃう…あうん…」
まだ弄り合いの時の興奮が収まり切っていなかったボクは、モノへのとろけるような快感に酔いしれる。
だがボクは、ただされるだけでは飽き足らずに、両手で舞園さんの乳首をキュッと軽くつまむ。
「やんっ! こらぁ…私が苗木君を…イカせてあげるんですからぁ…くうっ…おとなしく…していて下さいよぉ…ああっ!」
「ふああ…だって…舞園さんだって…気持ち良い方が…良いかと思って…ああああ…」
舞園さんの両胸の動きが速くなっていく。それに連れてボクのモノは心地良くなっていき、ボクにつままれている舞園さんの乳首も刺激されていく。
「はぁっ!…このまま…また私が…先にイッたりしたら…どうするんですかぁ…んんんっ…」
「はあ…大丈夫だよ…ボク…そろそろ…限界だから…だめ…出る! うあああー!!」
ボクの快感がモノから一気に吹き出し、舞園さんの顔と胸が、白い液体で汚された。

「はぁ…苗木君の…私の体の…触り方…ますます…エッチに…なってますよ…んぁっ…」
「はあ…そうかな…舞園さんも…ボクのを…弄るの…どんどん…エロく…なってるよ…はあ…」
ボク達は全身を支配する気だるさが抜けるまで休むと、体についている泡や愛液や精液をシャワーで洗い流した。
それが終わると、ボク達は抱きしめ合って唇を重ねる。
「あんっ…苗木くぅん…むちゅう…んはぁ…」
「んは…んちゅ…あう…舞園さあん…」
この時、ボクのモノと舞園さんの秘部がぴとっと触れ合い、ボクと舞園さんの乳首が互いにツンと触れ合う。
続いて、ボクの胸に当てられる柔らかな感触と、ボクの足に当てられるプニプニの感触が加わり、
ボクのモノも、舞園さんの乳首も、縮みかけていたのが再びムクムクと膨らんでいく。
これまでに交わってきた経験により、ボク達は相手の体を弄る手の器用さだけでなく、
抱きしめ合った際に敏感な場所が触れ合う、微妙な位置関係まで覚えてしまったようだ。

ボクと舞園さんは向かい合って座ったまま、2人でボクのモノを持ち、舞園さんの秘部へと狙いを定める。
そして舞園さんは腰を上げ、モノの先端を秘部に当て、モノが秘部に完全に飲み込まれるまで、ゆっくりと腰を沈めていった。
「うあうう…は…中に…入ってく…入った…」
「くあっ、あああっ…奥に…当たるぅ…」
下半身が繋がった後は、お互いにひたすら腰を上下左右に揺らし、ボクは舞園さんの中を突き上げ、かき回す心地良さを、
舞園さんはボクのモノを飲み込み、振り回す快感を楽しむ。
一昨晩も昨晩も経験済みで、それ以前にも何度か経験済みであるにも関わらず、ボクも舞園さんも、飽きる事はなく、常に気持ち良さを感じている。
「うくう…舞園さんとは…何回しても…飽きないや…舞園さんって…可愛くて…エロくて…こんなに…気持ち良くして…くれるから…」
「んっ…私を…淫乱みたいに…言わないで下さい…あっ…苗木君じゃ…なかったらぁ…こんな事…しませんからぁ…」
「うあ…それじゃあ…舞園さんの…おまんこは…ボク専用だね…くは…ボクの…おちんちんが…舞園さん…専用のように…」
「はううっ…そうですよぉ…でも…そんな…はしたない言い方…しないでぇ…あふぅんっ…」

ボクは下半身から来る快感に心を支配されつつも、舞園さんの白い胸がぷるぷると揺れているのも見逃さず、
その両胸を両手でグニュッと鷲掴みにして、その柔らかさに両手を包み込ませる。
そして、ボク達の腰の動きはどんどん早くなっていく。
「ううああ…舞園さんの…おまんこ…すごく良いよ…おちんちんが…あったかく…締め付けられて…うう…腰が…勝手に動いちゃうよ…」
「あっ…苗木君の…おちんちんも…カチカチで…気持ち良いです…やぁ…私の…おまんこが…かき回されて…はぁ…変になっちゃう…
 って…何を…言わせるんですかぁ…」
「舞園さんが…勝手に…言ったんじゃないか…ああ…舞園さんの淫語…聞いたら…ますます…気持ち良くなってきた…
 もっと…エッチな事…言ってよ…」
「そんなぁ…苗木くぅん…そんなに…私を…淫乱に…したいんですかぁ…あふっ…」
「だって…舞園さんみたいな…可愛い娘の口から…エッチな言葉…聞くのって…すごく…そそられるじゃないか…
 言うのが…恥ずかしいなら…ボクから先に…言ってあげるよ…うはあ…舞園さんの…おっぱいって…すごく柔らかくて…揉み心地…最高だよ…
 舞園さんの…おまんこに…ボクのおちんちん…ハメるの…気持ち良いのが…止まらないよ…」
「もう…苗木君の…意地悪ぅ…私の体を…こんなに…エッチにしておいて…まだ…飽き足らないんですかぁ…私の事…辱めるのは…
 私に…いやらしい事…言わせようとするのは…この口ですかぁ…こんな口…塞いじゃいますからぁ…んはっ…んちゅう…」
「んちゅ…くちゅ…」
ボクの口を、その可憐な唇で塞ぐ事で、2人の口を封じてエロい事を言えなくする舞園さん。
その暖かな感触により、ボク達はさらに夢心地になる。

そして…
「はあ…くはあ…んむうう…(うう…もう出そう…)」
「あぅんっ…待って…私っ…まだ…はあっ…苗木君のが…膨らむぅ…もう少しっ…そろそろ…」
「うう…舞園さんのが…締まってくる…出すよ…もう…ううううう…うあああああ!!」
「あああぁぁぁ…ひゃあああああぁぁぁっっ!!…出てる…私…苗木君に…種付けされちゃってるぅ…」
ボクのモノと舞園さんの秘部が、膣内射精によって熱くヌルヌルした愛液と精液の感触に満たされる感覚は、
何度味わっても、ボク達を幸せな気分にさせてくれる…

そして全身を洗い終えたボク達はお風呂場を出た。
次はベッドの中でしようという事になり、ボクは腰にタオル1枚、舞園さんは体にバスタオル1枚という姿のまま、二人でベッドに向かおうとする。


その時だった。

「テンテレテーン!」
「キャッ!」
「わっ!」
どこから入ってきたのか、部屋の中に突然、ある人物が出現した。
その人物は人間ではなく、とある動物のぬいぐるみだった。
また、その人物の神出鬼没な登場の仕方に、ボク達は見覚えがあった。
その人物は、過去にボク達が何度も目にしてきた、絶望の象徴である白と黒のクマのぬいぐるみ…ではなかった。

「ウサミさん!?」
そう。その人物とは、自称・引率の先生であり、ハートのステッキを手にした、歌って踊ってしゃべれるウサギのマスコット…ウサミだった。
ウサミは、ボク達がジャバウォック島でデートを楽しんでいる間、度々ボク達の前に姿を見せて、島の施設を案内してくれたり、
レストラン等で食事を作ってくれたり、映画館の映写装置や、遊園地の遊具等を操作してくれたりと、色々世話をしてくれたのだ。
しかしウサミは、夜時間になったら監視カメラのスイッチを切ってから、4番目の島にある自宅で寝るという約束になっていたため、
夜時間のボク達の行動には干渉しないはずだったのだが…

ボクが驚いた拍子に、腰のタオルがずれ落ち始めた。
「きゃあ、エッチ!」
ウサミは慌てて両目を手で覆う。
「エッチなのはどっちだよ…自分から出てきておいて…」
慌ててタオルを手で抑えながら言い返すボク。

舞園さんがタオルを結び直してくれたところで、ボクは改めてウサミに尋ねる。
「ウサミ、突然どうしたの? 夜時間には干渉しないって約束だったのに…」
「オフタリサンが、らーぶらーぶちてるところを邪魔ちて、申ち訳ありまちぇん。外の世界から、オフタリサンに伝言がありまちゅ」
「外の世界から…ですか?」
「はい。そろそろ戻って来い、早く戻らないと外から強制シャットダウンを起動ちゅる、だそうでちゅ」
「きょ、強制シャッ…」
「十神クンだな…まあ、仕方ないか…」


ウサミは伝言を済ませるとコテージの外に出て行った。ボク達は服を着ると、後を追うように外に出る。
そして3人でホテルを離れ…ようとしたが、ボクはトイレに行きたくなったので、2人を外で待たせて自分のコテージに入った。

トイレを済ませたボクは、ベッドの側に白い忘れ物が落ちているのを見つけた。
「あっ、これは…」
それは…舞園さんが一昨夜に履いていた、輝くような白さのパンティだった。
一昨日の性交で脱ぎ捨てられた後、次の日には舞園さんは別の下着を履いたため、この下着はそのままになっていたのだ。
脱ぎ捨てられたときは愛液まみれになっていたが、今はもちろん乾いている。
「…後で渡しておこう…」
ボクは少し戸惑いながらも、それを拾ってズボンのポケットに入れた。

そしてコテージを出ると舞園さん達に合流し、舞園さんと共に、胸ポケットからある物を出してウサミに渡した。
それは、この島に来た時にウサミから受け取っていたものであり、ボク達がこの島で生活している間、
たまに妙な音を出していた、携帯端末状の道具…電子生徒手帳である。
「…はい。二人共、希望のカケラは揃っていまちゅね。これなら島から出られまちゅ」
ウサミは電子生徒手帳を確認すると、ボク達をどこかへと連れて行った。



こうしてボク達の、南の島での生活は終わりを告げた…
ボク達の意識が遠のいていく…


ボク達が目を開くと、そこはとある場所のとある施設だった。
「お帰りなさい、苗木君、舞園さん」
「フン、遅かったな。寝坊助な愚民どもが」
そして目を覚ましたボク達を、2人の人物が迎えた。霧切さんと十神クンだ。

ここは現実世界のジャバウォック島にある、未来機関の研究施設。
ここには、人間の脳に直接作用を及ぼす事で仮想現実世界を体験させる「新世界プログラム」が存在する。
さっきまでボクと舞園さんがいた、リゾート地としてのジャバウォック島は、この「新世界プログラム」によって作られた仮想空間だったのだ。



未来機関に保護され、第十四支部に所属する事になったボク達は、元希望ヶ峰学園生徒の生き残り15人の保護に乗り出して、それに成功した。
だが調査の結果、その15人こそが、世界を混乱に陥れた「超高校級の絶望」の残党だと発覚した。

未来機関の本部は、彼らを抹殺すべきとして、ボク達に彼らの引き渡しを要求した。だがボクはそれに応じず、規則違反を承知で彼らを匿った。
彼らがどうして「超高校級の絶望」となったのかは分からなかったが、ボクは彼らはあくまで、今は亡き江ノ島盾子に洗脳されているだけであり、
洗脳を解けば本来の自分を取り戻すと信じていたのだ。
そして洗脳を解く方法として目をつけたのが、この施設に存在する「新世界プログラム」だったのである。

だがこれは実験段階であり、そのまま起動させるのは危険な可能性があった。
ボクは本部に嗅ぎつけられる前に、一刻も早く15人をプログラムにかけようと考えていたが、
霧切さんは、時間的な無理を押してでもテストをしておくべきだと主張した。
そしてボクと舞園さん、霧切さん、それに十神クンも加えて相談した結果、ボクと舞園さんが実験台になり、仮想現実世界を体験する事になったのである。
要するに「新世界プログラム」の体験版、というわけだったのだ。



「仮想現実世界のジャバウォック島はどうだったかしら?」
「はい、何から何まで現実のレジャーランドそのもので、とても楽しかったですよ。ウサミさんも私達に良くしてくれましたし」
「うん。これならよっぽどの事がない限り、プログラム世界だとばれる心配は無いだろうし、彼らを絶望から目覚めさせるには最適だね」
「そうか…お前たちがそう言うのなら、プログラム世界の完成度は問題なさそうだな」

「…しかし妙だな」
「妙って…何が?」
ボクの質問に、十神クンは腕組しながら答えた。
「新世界プログラムの設定では、現実世界に戻るために必要な更生プログラムは1人につき6つだったはず…」
「更生プログラム…希望のカケラの事ですか?」
「フン、名前などどうでもいい。相手との交流1日につき、更生プログラムは2つまで集められる設定だった。
 本来なら交流中に相手との親密度を高める必要もあるが、お前達ならその必要も無かったはずだ。
 そしてこのテストで新世界プログラムにかかったのは、お前達2人だけ…」
「苗木君、ここまで言えば分かるわね?」
十神クンと同じく、腕組みしながら言う霧切さん。
「……」
ボクは2人の言いたい事を理解し、ばつの悪い顔をした。舞園さんも理解したのか、恥ずかしそうな顔をしている。

十神クンはそれに構わず、話を続けた。
「つまり、新世界プログラム内の時間で3日目の夕方頃には、必要量の更生プログラムが揃って、お前達は現実世界に戻る事ができる計算だった。
 それなのに、お前達は3日目の夕方を過ぎても目覚めず、目覚めたのは俺が連絡を入れた後だった…
 一体どうしたのだ? もし俺がウサミと連絡を取らなかったら、もっと遅くなっていたのか?」
「そ、それは…」
「フン、おおかた、無人島で二人きりになった上に、体が若返った事に乗じて、夜の営みでも楽しんでいたんだろう。
 新世界プログラム内なら妊娠する心配も無いからな。ウサミに夜時間に干渉しないように約束させたのも、そのためだろう」
仮想現実世界では、アバターの姿は18歳前後の姿になる。現実の体ではないとは言え、若返った体で活動できるのだ。
仮想現実世界でボク達が妙に欲情していたのは、十神クンの言う通り、無人島で二人きりになれる事、
若返った体で交われる事、妊娠の心配なく中出しできる事が嬉しかったからだ。
ちなみに仮想現実世界での行動は、ウサミの監視カメラを通して現実世界に映し出される。
ボク達が夜時間になったら監視カメラのスイッチを切るようにとウサミと約束しておいたのも、ボク達が性交を夜時間に行っていたのも、それが理由だった。

「…ご、ごめん…」
「…ごめんなさい…」
「フン、まあ良い。それを楽しめたって事は、それだけ新世界プログラムの効果が完璧だという事だからな」
「「……」」
たちまち赤くなるボクと舞園さん。実際、仮想現実世界では舞園さんの匂いも再現されていたし、性的快感も現実と全く変わらなかった。
とは言え、現実の肉体にまで影響が出るわけではないので、現実世界のボクと舞園さんの下着の中がベタベタになっている、なんて事態にはならなかった。

「そのくらいにしておきなさい、十神君。あまり言うとセクハラよ…でも、無理を押してテストを進めた甲斐はあったわ。
 現状の新世界プログラムをチェックした結果、セキュリティ面の不備が確認されたわ。特に、内部からのハッキングに対するプロテクトが不十分…
 私達でさえ、その気になれば仮想現実世界にある、スイッチの切れたカメラにアクセスして、強制的にスイッチを入れる事も可能よ…
 あ、安心して。私達、あなた達のプライベートを覗いたりはしていないから。
 でも、このまま新世界プログラムを実行して、内部からウィルスに侵入されでもしたら危険だわ」
「内部からの侵入だと? ここの施設は俺達とアルターエゴだけで操作するのだぞ?
 それにあいつらは、仮想現実世界から現実世界に手を出す事などできないはずだ。内部からの侵入にまで警戒する必要があるのか?」
「相手は超高校級の絶望達…どれだけ用心したところで足りないわ。あらゆる可能性を想定するべきよ。さ、急いでプログラムを改良しましょう。
 ただでさえ私達には、時間が残されてないんだから」
「しかし本当にこんなもので、絶望の更生などできるのか? 特に、あの希望の意味を履き違えた奴はかなりの危険人物だぞ。
 誇り高き十神の名を悪用した、許しがたい詐欺師もいるしな」
「ボク達が希望を捨てちゃだめだよ。確かに彼らの犯してきた罪は重いけど、そんな彼らでも、死なせずに絶望から開放できて、
 世界も絶望から救える可能性があるなら、それに賭けようよ」
「そうですよ。私だって一度は絶望に飲まれそうになりましたけど、苗木君のおかげで、今こうしていられるんですから。
 あの人達だって立ち直れますよ、きっと…」



そして数日後、仮想現実世界のジャバウォック公園では…
「ウサミファイナルスプラッシュスパーク!」
「うう…まさかこのボクがウサミ如きに負けるなんて…」
「さ、これに懲りたら二度と修学旅行の邪魔をしないでくだちゃい!」



「良かった…みんな、順調に希望のカケラを集めていますね。ウサミさんも七海さんも頑張っていますし。
 これならきっと、みんなを絶望から解放できますね」
「しかし、これは一体どういう事だ? 更生プログラムが6つ揃った途端に、プログラムが相手の下着を模して実体化するというのは…
 俺達は、こんな妙なプログラムを組み込んだ覚えは無いぞ…」
「ウィルスを退けた時に、どこかに小さなバグが発生したのかも知れないわね…でも、今はとりあえず様子を見ましょう…
 現状では特に異常は見つかっていないし、今になって下手に外からプログラムに手を入れたら、
 かえって仮想現実世界に異常が起こる恐れがあるわ」
「うん、そうだね…(ま、まさかあの時、ボクが舞園さんのパンツを拾ったせいで、プログラムに変な影響が出た、なんて事は無いよな…?
 結局、返さないまま現実世界に戻っちゃったし…そもそも仮想現実世界なんだから、パンツを拾って返す必要なんて無かったんだよな…)」
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