「せ、せせせせセレスっち?何してるべ?」
「せ、セレスちゃん・・・」
「何、と言われましても、いつものようにロイヤルミルクティーを・・・」
昼も過ぎたころ、食堂に現れた葉隠と朝日奈の目に飛び込んできたのは当然のようにアフタヌーンティーを楽しむセレスの姿だった。
だがいつもと違うのは、セレスの隣で山田が荒い息をたてて大量の汗を流しながら地面に這いつくばっている事と・・・
「んっ・・・ふぅ・・・」
セレスがティーカップに入れて飲んでいる液体がいわゆる男性の「ソレ」であることだった。
くちゅくちゅ、とセレスは精液を口の中で転がし、そしてゴクリ、と一気に飲み込む。
「この粘っこい喉ごしと香り・・・たまりませんわ」
そう呟くセレスの目はどこか虚ろで、ある種の不気味ささえ覚えた。
余韻に浸るセレスに恐る恐る近づいてゼリー状の白濁がわずかに残るカップを確認した葉隠が青い顔をしながらまた離れていった。
食堂に流れる異様な雰囲気に、その場にいた誰もが閉口していた。


「うぷぷぷぷ!自分が今何してるか理解したらどんな顔するんだろうね!うぷぷぷぷぷ!」
監視カメラの向こう側、食堂の様子をモニターしていた江ノ島が特徴的な笑い声をあげる。
「それにしてもビックリですね、まさか偶然にも「飲んだ人間の常識をランダムに改変する」薬ができるなんて」
「でも~、これってワタシが天才だってことだよね~☆」
「絶望的に飽きやすい」彼女が次々と口調を変えていく。
「でもなんか・・・変な方向にしか改変されてないみたいですよ・・・」
「さーて、これからどうなるかなー?」
江ノ島はそういうと狂気じみた笑顔のまま、また目の前の無数の画面に目をやった。


「夜時間内の部屋からの出歩きを禁止」する。
そういう「不文律」の発案者である彼女がウィッグも外さず、いつもの服を着たままで昼と同じ半ば虚ろな目のまま夜の廊下を歩いている。
今夜は全員部屋に入ってしまっているのか、廊下を歩いているのはセレスだけだ。
セレスはある人物の部屋の前までたどり着くと、インターホンを押した。
「はーい・・・あれ、こんな時間に誰だろう・・・?」
中から「似つかわしくない」可愛らしい声が聞こえた。
「あれ、セレスさん?こんな時間にどうしたの?」
ドアを開けてセレスを出迎えたのは不二咲だった。
「餃子・・・」
「餃子?」
不二咲は首をかしげた。
「餃子を・・・餃子・・・」
様子がおかしいな、と一瞬疑問に思った不二咲だったが、もしかして悪い夢を見て寝ぼけているのかもしれない、とセレスを部屋に入れることにした。
もしセレスがこのまま廊下で寝てしまう、なんて事が起こってしまったら「校則違反」となりmセレスが2人目の犠牲者になってしまうかもしれない。
だからせめて同性(だと相手は思っているだろう)である自分の部屋で寝かせてあげよう、と思ったからだ。
幸い自分はアルターエゴの調整でここ数日は机で寝ている、だからセレスを自分のベッドに寝かせてあげられる。
そんな優しい希望を胸に抱いた不二咲はドアを開けると、どうぞ、とセレスを部屋に招き入れた。
そして自分のベッドまでセレスを誘導して、そのまま寝させてあげよう、と思った。
その瞬間。
「餃子・・・」
「きゃっ!」
セレスが突然不二咲をベッドの上に突き飛ばした。
「せ、セレスさん、一体何を・・・」
「餃子・・・餃子を・・・」
セレスは不二咲のスカートの中に手を伸ばす。
「やっ・・・そこは・・・ダメっ・・・だよっ・・・」
パンツに手をかけるセレスを必死に振りほどこうとするも、不二咲はセレスの左腕で強く押さえつけられていて抵抗が出来ない状態だった。
「あはぁ・・・餃子ぁ・・・」
恍惚の表情を浮かべるセレスは、不二咲の皮を被ったペニスを優しくつまんだ。
「えっ・・ちょっと・・・」
顔を赤くして必死に無意味な抵抗をする不二咲であったが、それもむなしく自分のペニスをセレスに弄ばれていた。
「うふふ・・・皮で包まれてて・・・みずみずしい・・・餃子・・・いただき・・・ます・・・」
セレスはそう言うと大口を空けて・・・
ぱくり ぶちっ。

その後、不二咲の悲鳴で正気に戻ったセレスが今までの行動を思い出してどんな顔をしたのか。
それはもう口を開かなくなった不二咲にしか知る由がなかった。

「うぷぷぷぷ、次は誰に飲ませようかな?」

学園生活は、まだ続く。

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最終更新:2013年09月11日 15:57