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貫く――。
突き上げながら快感の頂上に誘うために。

より深く貫く――。
腰を押さえつけて、本能のままにしがみ付く響子さんを。

「はぁあぁっ、ああっ、あんっ! うぅんっ、んんっ、ぅふぁっ!」
「うぅっ、あぁっ、あっ、きょうこ、さん……っ!」

艶かしく、もどかしく揺れる響子さんの姿を間近で見る対面座位で繋がり続けて僕も限界に近いものを感じる。
最後の力を振り絞って僕は彼女の深奥を突き崩すように責め立て続けた。

「……あっ、ああっ、あぅっ、はぅっ、あぅっ、うぅんんっ!」
「響子さんっ! イクっ、イクよ!!」
「あっ、ああっ! きてっ! きてぇぇぇ!!」
「うっ、くぅぅっ!!」
「あぁんっ、あっ、あぁあぁあーーっ!!」

僕は搾り上げるような蜜壷の脈動に耐えきれずドクドクと呆気なく射精した。
一瞬声を引きつらせた後、汗ばんだ身体を振るわせ響子さんの唇から長い悲鳴がほとばしり出た。


「……はぁぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

響子さんの甘い溜め息を顔に浴びながら、僕は半ば放心状態で呼吸を整えていた。
そしてある程度落ち着いたら目と目が合い、阿吽の呼吸で唇を寄せその肢体をさらに抱き締めた。

「んっ…うぅんっ、んぅ、んちゅっ、んっ、んふっ」
「ん……うぅ…ん、すふっ、すふっ、んんっ……んむっ」

キスをしながらもキュゥゥっと周りの柔肉全体が僕のペニスを包み込み、襞の一つ一つがやんわりと揉みしだいてくる。
何もしなくてもそれだけで腰の辺りにむず痒い快感が沸き立つ。
出したばかりだというのに、気を抜くとそのままもう一度放ってしまいそうだった。

「……んっ、くっ」

締め付け、ぬめっている襞の媚態に浸りこみたい気持ちを振り払うかのように軽く頭を振りながら腰を引いて響子さんから離れた。
繋がっていた部分が名残惜しげな水音を立てて分かたれる。

「んふ……うぅん」

彼女は喉を鳴らして、心地よさそうに瞳を細めてうっとりと微笑んでくれた。
その姿に僕は思わず見蕩れ、ペニスに装着したスキンの後片付けをすっかり忘れてゴクリと喉を鳴らしてしまうのだった――。


―――――

「満足していただけたかしら?」
「それはもう、堪能させてもらいました」

そう言って僕らはクスクスと笑う。
左腕を響子さんの枕代わりにしているので、絹のような肌触りの髪がくすぐったかったりする。
ほつれた前髪を空いた右手で直したらそのまま頬を羽でなぞる様に撫でる。
くすぐったそうな表情を浮かべる彼女の唇をちゅっ、ちゅっと啄ばんだ。
最後はココロとカラダが満たされたことで漏れる幸せの溜め息を二人ではくのだった。

もう響子さんなしじゃ生きていけないかも――。
そんな甘く、馬鹿げた空想に浸りながら響子さんを抱きしめていると"誠くん――"と耳元で囁くように僕を呼んだ。

「ん……? なぁに?」
「あなたはその……スキンを付けないでしたいって思ったことはない?」
「えっ……?」
「正直に、答えて。お願い……」

僕をじっと見つめるアメジストの瞳が、本音を包み隠さず言って欲しいと訴えている。
だから僕はポツリ、ポツリと正直に思っていることを口にした。

「うん……。もう一回したくなった時、たまに後先考えずコンドームを付けないでエッチをしたいって気持ちはあったりするよ」
「だったら、どうして今まで行動に移さなかったの……?」
「それは……もし、赤ちゃんが出来ちゃった時、僕や子供といった存在が響子さんの人生を縛り付けてしまうんじゃないのかな、って思ってさ……」
「避妊なら私がピルを服用するっていう方法もあるけど……?」
「でも効果や副作用の個人差は大きいし、必ず避妊出来るものじゃない……。それに、響子さんに負担がかかるなら僕の方で妊娠のリスクを抑えておきたいな」
「誠くん……」
「だから、今まで通り僕がしっかりゴムを使うってことで。いいよね?」
「え、えぇ……」

響子さんが驚いた目で僕を見ている。
僕がこういう風に考えていたのは意外だったのかな――。

お互いエッチをしている時は頭が真っ白な状態だ。
"愛してる――"って何度も口にして理性を溶かすコトバが都合のいい免罪符みたいになるのが嫌なんだ――。

だから、と小指だけを立てた右手を響子さんの目の前に差し出す。

「ようやく世の中が絶望から復興の兆しを見せて、僕らのやるべき事はまだまだ山積みだけど……待ってて欲しいんだ」
「……信じていいの?」
「うん」

そう言って響子さんも右手を差し出し、小指同士を絡めた。
絡めた状態で軽く揺するだけの指切りげんまん――。

「約束、して……」
「もちろん。その時はきちんと僕の口から立候補、するから」
「えぇ」

今度こそキミの家族になる人に立候補、するから――。
血は繋がらなくても、今以上にココロが繋がる関係になろう――。

その想いを込めて最後は繋いだ小指を切る。
この約束を破ったところで針千本を飲ませるようなオシオキがあるわけでもない。
けれど、僕らはこうして作った約束を最優先にして未来を創るのだった。


そして僕らは小指だけでは飽き足らず、腕枕を解いて左手で響子さんの右手を握り指を絡める。

「おやすみ、響子さん……」
「えぇ、おやすみなさい」

"朝になったら一緒にシャワーを浴びよう――"なんて約束をしながらゆっくりと睡魔に身を委ねるのだった。


――響子さんとの約束がまた一つ増えた。


END
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