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「あー、えっと、おかえり……」
「……ただいま」

ソファの上でうたた寝をしていると、目の前にスーツ姿の響子さんが立っていた。
起き抜けの頭で咄嗟に挨拶をすると彼女は申し訳なさそうな顔で僕を見ていた。

「せっかくのあなたの誕生日なのに何も用意できなくてごめんなさい」
「仕方ないよ、仕事で大変なのはお互い様なんだから。それに、まだ日付は2月5日のままだしセーフってことで」
「そうね……。改めて言わせてもらうわ。誕生日おめでとう、誠くん」
「どういたしまして」

二人で壁掛け時計の告げる23時35分の時刻を眺める。

「この埋め合わせは必ずさせてもらうわ」
「いいって。響子さんがいてくれれば僕はそれでいいよ」

両腕を広げて待っていると響子さんが僕の身体に抱きついてくれたので、ゆっくりと抱き締めることにした。

「……冷たいね。外、寒かったでしょ?」
「急いできたからあまり気にしなかったけど、ごめんなさい……」

コツンと額同士をくっつけ、少しでも暖房で温まった僕自身の身体をカイロ代わりに響子さんの身体を温めようと試みる。
けれど彼女の身体に触れる部分はいつまでもヒンヤリとしたままだった。

「あ、そういう意味じゃなくて。お風呂に入って温まろうよ」
「そうね、そうするわ」
「それじゃあ、一緒に入ろう? ね?」
「けれど、あなたは既に入ったはずでしょう?」
「そうだけどさ……響子さん、一人で入るとすぐに上がっちゃうでしょ? それこそカラスの行水みたいに」
「あなたを待たせ過ぎるのも悪いと思うけど……一緒に入りたいという提案なら私に拒否権はないわ」

ソファから起き上がった僕らは手を繋ぎ、指を絡ませながら脱衣所に向かうことにした――。


―――――


湯煙の立ちこめるバスルームに二人で入って軽くシャワーで全身を濡らしたら洗い椅子に腰掛ける。
響子さんは長い髪を邪魔にならないようタオルで包むと、手にしたボディーソープを自分の胸になすりつける。
そして僕の肩甲骨に押し付け、スポンジとは異なる滑らかな感触に相好を崩すのだった。

「なかなか難しいわね……。これでいいのかしら?」
「うん。響子さんのおっぱい、やわらかくて気持ちいいよ」

"スポンジを使わずに響子さんの身体で背中を流してほしいな――"と冗談交じりにおねだりしたら二つ返事で了承してくれた。
仕事の都合で一緒に誕生日を祝えなかった負い目もあるけれど、これで埋め合わせが出来るならお安い御用だと思ったのだろう。
響子さんが僕の肩越しに洗い場の正面の鏡を見る。鏡に写る僕と目が合った。

「いつものようにスポンジで洗った方が汚れも取れて気持ちいいと思うけど……?」
「そうだけどさ、響子さんが一生懸命ご奉仕してくれているんだなあーって思うと嬉しいんだ」

そんな遣り取りをしながら僕の両肩を掴み、膝を使ってしゃがんだ裸身をゆっくりと上下させる。
泡だったボディソープの潤滑と、ソフトな摩擦に反応して硬く尖っている乳頭の感触が気持ちいい――。
思わず感嘆の溜め息を吐くと再び鏡越しに目を細めて微笑む響子さんと目が合う。

次に響子さんは脇から前へと手を回して密着を深めた。
指先で僕の胸板を撫で、敏感な乳首を人差し指で弾かれると思わず喉を震わせてしまう。
くすぐったそうに身を震わせる僕の裸身を押さえつけるように響子さんはやんわりと乳房を擦りつけて来た。
二の腕や腹部、柔肌をぴったり宛がって身体全体で僕を包み込んでマッサージしてくれる。

「ね、響子さん。下もお願い……」
「ええ、もちろん」

僕が促すよりも先に響子さんの右手は身体の下を滑り、陰毛を掻き分けて竿の根元に指を巻きつけた。

「ああっ、響子さん」

弓なりに沿って指を引き上げて亀頭の括れに指を引っ掛ける。そして左手も下に伸ばし、陰嚢を掌で包み込んでくれる感触に僕は悶える。
そのまま陰嚢を揉みほぐしながら上下にペニスを扱かれる。強弱を付けて、根元と先端で握力を強めて――。
僕が"もっとして――"とおねだりする前に響子さんの指は快感を引き出す指遣いで僕の性感を高めていく。

「それ、すごく気持ちいい……」

ペニスを慰める細指の動きが正面の鏡にはっきりと映っていた。
ボディソープの泡が滑らかさを生み、右手の指は付け根から亀頭までをスムーズに扱き、左手はソフトに陰嚢を揉みほぐす。
そんな淫らな光景を二人で眺めていると響子さんも呼気が速まり、頬を赤らめるのだった。

「あっ、ああっ! 響子さん、僕……!」
「出そうなのね。このまま出す? それとも口でする?」
「うん。響子さんの身体にかけたい」
「わかったわ」

吐精の前兆となるペニスの痙攣に歯を食いしばりながら僕は最後のおねだりをする。
響子さんは股間から手を引いて身を離す。

「それじゃあ、このまま手でするから」

前へと回り壁のフックからシャワーのノズルを取って、僕らの身体についたソープの泡を流した。
股間にも手をやり、暴発させないようにペニスを優しく指先で洗ってくれる。
そしてシャワーのノズルを壁のフックに戻した。
念のため身体が冷えないようにお湯を出しっ放しにして、僕の足元にお湯が掛かるようにしてくれた。

「響子さん、僕のために色々としてくれてありがとう。大好きだよ」
「誠くん……。んんっ! んっ、んふぅ……」

尿道口からトロトロと先走り液が滲み出て湯の滴と混ざって潤滑液となり、指の間からきゅぶきゅぶと音が鳴る。
ここまで気持ちよくさせてもらったお礼の気持ちを込めて僕は響子さんの唇を重ね強く吸う。
舌を急かすように捩じ込むと、彼女の口元は緩み僕の舌を受け入れてくれた。

「んっ、あんっ、あぁあっ! んむぅ! ……ふっ、うっ! んっ、んぅ! んんんっー!」
「んんっ! んぐっ、んふ……ぷはっ」
「は……ふ。んちゅ、あぅ、ああっ、あふっ」

艶めいた鼻声の叫びが狭い浴室内に響き渡った。
洗い椅子に座ったままペニスを衝き上げると亀頭の先端から白い液体が勢いよく噴き上がっていく。
響子さんの乳房に目掛けたつもりが勢いがありすぎて喉や顎に飛沫が当たり滴となって付着した。

粘ついた液がぽたぽたと垂れていくのも厭わず、僕らは舌を擦りつけ唾液を分け合う。
喉の方へと流れてくる二人分の唾液を呑み込みながら放出の余韻に浸る。
息が苦しくなって名残惜しく唇を離すけれど、額を擦り付けるようにして見つめ合った。

「すごい勢いで出たけれど……気持ちよかった?」
「うん、すっごく気持ちよかった……!」
「そう……。こっちの方も綺麗にするわ。はむっ」
「ああぅ、イッたばかりでそれは反則だって……!」

響子さんは首を前に倒して吸い寄せられるように紅唇を近づけた。
陰茎の先端を口に含み、唇を窄めて咥え込む。
口でのお掃除に僕は呻きつつ、響子さんの頭を慈しむように撫で続けたのだった――。


響子さんがシャワーノズルを手に取って口をゆすぎ、顔と裸身にお湯を掛けて汗と体液を洗い流したら後ろからそっと抱き締める。
そのままゆっくりと後退して浴槽の縁を跨ぐと彼女は僕の意図を察して同じように湯船の中に入ってくれた。
抱き締めたまま腰を下ろし、二人で肩まで湯船に浸かったら安堵の溜め息を吐いた。

「お風呂から上がったらさ、今度は僕が響子さんにご奉仕していい?」
「ご奉仕って……あなた、私の身体に何をするつもりなの?」
「マッサージだけど、嫌だったりする? 響子さん、仕事で疲れているからその労いも込めたいんだけど」
「そのままぐっすり眠らせてくれる、わけでもないでしょう……?」
「あははっ……」
「……図星のようね」

バツが悪くなったので不意打ち気味に項へ押し当てるようにキスをするとジト目で睨んできた。
頬摺りしながら"本当に嫌だったらしないよ"と耳元で囁くと"そんなことある筈ないでしょう――"と返答してきたのが嬉しく、抱き締める腕の力をさらに強める。
そしてキスをし続けるわけでもなく、愛撫して性感を高めることもなくそのまま湯船に浸かり続けて十分に身体が温まったら僕は先にお風呂から上がった。

「先に寝室で待っているから、響子さんもしっかり温まってから上がってね」
「わかったわ、そうする」

髪を洗うことも考慮して僕はバスルームから出ることにした――。


―――――


お風呂から上がり、寝室の暖房を入れた状態にして下着姿のまま響子さんを待つ。
先ほどの仮眠のおかげで温まった身体に睡魔が押し寄せることもなく、彼女の到着を待ちわびていた。

「……お待たせ」

バスタオル一枚の姿で戻ってきた響子さんが僕の隣に腰掛けてきた。
そっと右腕を彼女の肩に回して抱き寄せたら最後の意思確認をする。

「本当は仕事で無理して疲れてたりしてない……?」
「大丈夫よ、その心配はないわ。仮にそうだとしても、これから誠くんが疲れを解してくれるんでしょう?」
「うん、そのつもりだよ。……脱がすね」

コクンと首を縦に振ってくれたのでバスタオルの結び目を解き、そっとベッドの上に押し倒す。
手を握り、指を絡ませ合ったら挨拶代わりに上唇と下唇を交互に啄ばんでいく。
ちゅぷ、ちゅる、ちゅ、ちゅく――。

「はふぅ、うぅん……んんっ、んふぅ、あふぅ」
「んふっ、ふぅっ……! うぅん、んっ! ……うつ伏せの状態になってくれる?」
「ええ」

枕に顔を埋めてリラックスした状態になってもらったら響子さんの足元に移動する。
そして右足をゆっくりと持ち上げ、足裏に指を這わせていく。

「んんっ……」
「痛い?」
「平気……。そのまま続けて」

足の付け根、土踏まず、かかとの三ヶ所を丹念に揉み解すように指を這わせる。
反対側の足の甲も撫で回し、くるぶしの部分を親指でクルクルと小さな円を描くように指圧していく。
右足が終わったら左足も同様にマッサージしていく。

「パンプスなのにたまに全速力で走る時もあるけどさ、平気なの?」
「その辺は慣れたけれど、あまり過信はしないようにしているわ。どうしてそう思うの?」
「触ってみてちょっとむくんでいるかなって思ってさ……。次、背中触るね」

背中を覆うようにしている髪を掻き分けてもらったら背中と腰にそれぞれ手を這わせて円を描くように撫で回す。
肩甲骨をなぞる様にしたり、背骨を上から下までゆったりとした速度で撫でていく。
最後に不意打ち気味に背中にキスしたらビクンと身を震わせたけど、怒られることはなかった。

「お尻も触っていい?」
「……妙なところを触れば、部屋から追い出すわよ」
「わ、わかったよ」

触れる箇所一つ一つ、響子さんの反応を窺いながら触れていくことにする。
まずは臀部――。お尻の形にフィットするように手を触れたら楕円を描くように愛撫していく。
次に骨盤部分の側面も同様に触れていくと拒絶の反応もなく、内心で安堵しながら内側から外側へ描くように触る。
最後に内側となる谷間の部分――。人差し指と中指、薬指をそっと侵入させて谷間に沿ってゆっくり上下させる。

「んっ、あっ、んんっ……!」

アナルに触れないよう細心の注意を払いながらソフトに愛撫していく。
拒絶の反応もないことから耳元で囁くように次のおねだりする。

「響子さんのオマ×コも触りたいから、仰向けになってほしいな……」
「……っ。い、いいわよ」

頬を染めながらも身体の向きを変えてくれる彼女の唇に感謝の意味を込めて"チュッ"とわざと音を立てるようにキスをした。
M字に脚を開いてくれたら僕も正面に回り込んで身を屈める。

「いっぱい気持ちよくなってね」

人差し指と中指でクリトリスを軽く挟んだらVサインのように開いてゆっくりと引き上げてクリトリスの皮を剥く。
左手の親指で左右の小陰唇を交互に広げながらゆっくりと右手の人差し指と中指を1cmずつ挿入していく。

「あっ、ん……あくっ、あっ、あっ……! そ、こ……っ感じるからっ」
「ここ? んちゅ……んむぅ」
「あっ、んっ、ああんっ」

クリトリスを左右に舌で舐め擦りながら指の第二関節を折り曲げ、指の腹を恥骨に押し当てていく。
響子さんをイカせることよりも、全身の力を抜いてもらう目的で繊細な愛撫をしていく。

「うっ、うっ、はうっ! それ……気持ちいいっ……ああっ!」
「痛くない? このままでいいかな……?」
「だめ、だめっ、あんっ! もっこれ以上っ……!」

彼女の制止の声に耳を傾け、僕は愛撫の手をピタリと止める。
そっと指を引き抜き、愛液で滴るその指を舐めていると切なそうな瞳で響子さんは僕を見つめていた。

「……僕の思いの丈、ちゃんと伝わった?」
「ええ。……でもまだ足りないわ。もっと誠くんを感じたいの……」
「うん。僕も響子さんのエッチな声聞いてるだけで元気になっちゃった」

下着を下ろすと十分に勃起したペニスがぺチンと下腹部を叩く。
そのまま膝立ちになって濡れそぼつ響子さんの媚肉にペニスを宛がう。
にゅぐっ、ぎゅぷぷっ――。

「しよう、響子さん……あうっ」
「ま……こと、くぅん……っ」
「いいカオ……それにナカ、ヌルヌルであったかいよ……っ」
「あ……あっ、んっ、やんっ」

腰をズズッと押し出すようにして一つに繋がったら僕はゆっくりとピストン運動を開始した。
くちゅん、ぬちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ――。
根元まで埋まったら腰で円を描くように動いてみる。

「はぁっ、あっ、んっ……あぁっ、誠くん……っ」
「気持ちいい?」
「ええ、入り口も擦れて蕩けそう……! でも……」
「でも? どうかした……?」

響子さんが僕に何か言いたそうなので腰の動きを中断する。
どうにも言い辛そうなことのようで、僕の視線から逃れるようにそっぽを向いてポツポツと語りだした。

「今日の誠くん、いつもと違う感じがして……」
「えっ、そうなの?」
「正常位の時って力いっぱい抱き締めて荒々しくピストンすると思ったんだけど……」
「こんな風に?」

小刻みに素早く擦るようにピストンしてみる。

「あっ、んっ、ああんっ、は、はぐらかさないで……!」
「ごめんごめん……。響子さんは物足りなかったりする?」

顔を真っ赤にして僕に抱き着きながらも首を横にフルフルと振る仕草を見れば嘘偽りがないのは明らかだった。

「今日は時間を忘れるくらいたっぷり響子さんと繋がりたくてさ。それに……」
「それに?」
「せっかく温まったのに汗だくになっちゃったら風邪を引いちゃうと思うし……。そういうの、嫌だったりする?」
「そんなことないわ。とても魅力的な提案だと思うし、私も今はそうしてほしい」
「……うん、二人でカラダの芯まで温まろう」

ペニスを中程まで戻したら今度は数字の"8"の字を描くように腰をゆっくりと振ってみる。
そして根元まで密着したら再び"8"の字で捏ねくり回すと花ビラもクリトリスも一緒に擦られるようで、響子さんの膣内はキュウキュウに締め付けてくるのだった。

「すごい、これっ……ああんっ、ゾクってなる……!」
「よかった、気に入ってくれて嬉しいよ……!」
「はふっ、はー、はぁあ……ん、んんっ! ふっ、う、うぅっ!」
「あぁもうっ、かわいいっ……!」

ぺちょぺちょ、ぺちゃ――。くにゅ、くちゅ、ちゅぷ、ちゅぷ――。
僕は衝動が抑えきれず響子さんの唇を貪ってしまった。
上と下から奏でる卑猥な水音が寝室を満たしていく。

「んんっ! んぐっ、んふ……ぷはっ。このまま、スパート、かけていい?」
「あぁん、待って……私も、動いてみたい……」
「えっ?」
「あなたがしたように、私も動いてみたい。されるがままっていうのも嫌なの……お願い」
「うん、わかった。このまま持ち上げるからしっかり掴まってて……よっと」

僕の項に腕を回してくれたら彼女の腰と背中に腕を回して抱っこするようにゆっくりと持ち上げる。
今度は響子さんがゆっくりと前に身体を倒してくるので受け止めるように仰向けに倒れた。

「まずは円を描くように動いていたわね……どう? こういう、感じでいいの……?」
「うんっ、右からやったり左から回ったり……あうっ」
「そうっ、誠くんは左側がっ、気に入ってくれたようね……」

密着した状態の騎乗位で僕らは気持ちいいところを模索するように腰を動かし合った。

「後は……インフィニティの記号みたいに動いていたけど……んんっ、思ったより難しいみたい」
「それはっ、数字の"8"をイメージして動いた方が、いいかも……」
「わかったわ……。あっ、いい……!」
「うぅっ、響子さんっ、それ気持ちよすぎ……!」
「あっ、あんっ! はっ、あっ、あぁっ! 誠くんもっ! 下からいっぱいっ、突いてっ!」

ずぷっ、ぬぷっ、ぬぢっ、ぐちっ――。ずぷっ、ずちゅ、ちゅぶ、ぢゅぷ――。
僕の上でイヤらしく腰を振って揺すり喘ぐ彼女の姿に刺激され、睾丸がキューッとせり上がってきた。
さっきまでじっくり時間をかけて挿入したいという考えから、一刻も早く響子さんの媚肉の中で存分に果てたいという考えに切り替わってしまう。

「そうっ、いいの……あぁっ! かわいいっ、誠くんっ……! なんでもっ、なんでもさせてあげたくなっちゃう……!」
「なっ……なんでもっ?」
「そうっ、なんでもっ」
「じゃあこのまま……っ、あっ! 中に出したい……!」
「フフッ、正直な人……でもっ、許してあげる。好きに……してっ」
「響子さんっ……! もう、限界かも……!」
「まだよ、まだイかないでっ。もうすぐ私もっ」
「わかったっ、くうぅぅっ……!」

響子さんが僕の肩をギュッと握り締め、思い切りお尻を打ち下ろす。
それと同時に白い喉を反らせて天井を見上げた。

「はぁ、はぁ、んあっ! あっ、うぅ……!」
「はぁっ、はぁっ、あっ! いいっ! はぁっ、あっ……!」 
「はぁ……あぁっ……」
「あ! あぁん! あ……! あっ、はぁ……っ、あぁ……」

僕もそれが限界でマグマのように滾らせた精液を膣奥目掛けて存分に吐き出した。
それに呼応するように響子さんも全身をブルブルと痙攣させながら抱きついてきた。

「はふぅ、うぅん……んんっ、んふぅ、気持ちよかった……ありがとう」
「うん、僕も最高だった……」

響子さんの全体重を下腹部に感じながら僕は力いっぱい抱き締め返す。
彼女の生暖かく荒い呼吸を耳元に感じながら、その細い背中をあやすように撫でていた――。


―――――


全身に残る性交の余韻に二人して呆然と浸っている時だった。

「誠くん、そんなに私の髪をいじって楽しいの……?」
「えっ……? まぁ、楽しいっていうより嬉しいっていうのかな」

腕枕をしながら何気なく手櫛で響子さんの髪を梳いていたら徐に尋ねられた。
今まで暗黙の了解のようにその行為に耽っていたけど、ピタリと止めて彼女をまじまじと見つめる。

「実はこれ、嫌だった……って言いたかったりする?」
「そうじゃなくて……。毎回、私の髪を触っては恍惚な表情を浮かべているんですもの。麻薬成分でも入っているのかと心配するくらいに」
「そんなにあぶない顔をしてたの、僕?」
「……冗談よ、すごく幸せな表情を浮かべてた」
「もう、からかわないでよ響子さん……!」

からかったオシオキとして両手で彼女の頭をワシワシと掻き回す。
響子さんはくすぐったそうにしながらも抵抗せずにいたが、やがてクスクスと微笑み僕も釣られて微笑んでしまう。
そして今度はさっきよりも深く慈しむように髪を梳いていく。

「響子さん専用の、もっといいシャンプーとか買ってもいいんだよ……?」
「でも、私は出費を抑えることが出来ればそれに越したことはないし、あなたと同じ香りを纏うことは結構気に入っているわ」
「そっか……。響子さんがそれで十分だって言うなら、僕は何も言わないよ」

そう言うと今度は響子さんが僕の背に回した腕を伸ばして、襟足の部分を触ってきた。

「私の場合、この手のせいで誠くんの気持ちを共有することは難しいけれど……」
「その、ごめん……。響子さん」
「誠くんが謝る必要は一つもないわ。それに、あなたに髪を梳かれることで心が落ち着くし、たとえ仕事でクタクタになっても疲れが吹き飛ぶような気分になるの」
「それじゃあ今日はこのま……んんっ!?」

ちゅぷ、ぬる、にゅる――。ちゅく、ちゅ、ちゅぷ――。
掛け布団を敷こうとする僕の動きを妨げるように響子さんが唇に吸い付き、舌を伸ばし絡ませてくる。
そんな不意打ちに驚いたけれど、すぐに僕もその口戯に浸る。

「んふぅっ、んっ、んんっ……。本当に私たち、カラダが温まったって言えるのかしら……?」
「……確かに。決め付けるのはまだ早いかも。もう一度確かめてみたほうがいいね……!」

響子さんの潤んだ瞳をトロンと蕩けさせながら僕らは再び濃厚に唇を重ね合う。
火照った身体をさらに自分たちのぬくもりで上塗りするかのように――。


――響子さんとカラダの芯まで温まった。
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