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就寝時、布団に包まった状態で後ろから響子さんを抱き締める。
けれど――。

「ごめんなさい、今日は疲れているから」
「あっ、うん。その……ごめん」

こうして夜のお誘いを断られたのはこれが初めてではない。
気まずそうに脇から伸ばしていた腕を戻し、仰向けになって天井を眺めてみる。

「おやすみなさい」
「うん、おやすみ」

おやすみの挨拶をして寝室の照明をサイドライトだけにしたらぼんやりと考える。
"僕、響子さんに嫌われることしたっけ――?"と。

仕事はどっちかが残業にならないようにうまく分担したりして負担を減らし、一緒に帰れるようにしているはず。今日だってそんな感じだったし。
いったい何が原因なんだろう――?
僕は響子さんとセックスレスの原因が思い当たらず一人で悩んでいた。

そんなモヤモヤに反応するかのように下半身がムズムズしてきたので、隣の響子さんを起こさないようにこっそりとベッドから出る。
そして足音を忍ばせてトイレに行くことにした。


―――――


「一つ屋根の下で暮らしているのに、どうして一人寂しくオナニーしなくちゃならないんだろう……」

そうぼやきつつ便器に腰掛けて屹立したペニスをしごく。
これが自分の手淫ではなく、響子さんによる愛撫を想像して性感を高めていく――。

『あっ、だめだよ、おしっこしたばかりだから……』
『はむ……ん、ちゅ。くちゅ、ちゅ……くぷっ』

頭の中で僕に跪き、嬉しそうに瞳を細めて情感の籠もったフェラチオしてくれる響子さんを思い浮かべる。
すっかり固くなったペニスを口いっぱいに頬張ってこちらを見上げる姿をイメージしたら忽ち胸が熱くなった。

『んっ、んふっ、んうっ……。ちゅる、ちゅ、くちゅん』
『あっ、んんっ!』

鈴口を這い回り、裏筋をなぞるように彼女の舌に脚を踏ん張って快感に身震いする。
無意識のうちに両手が響子さんの頭に伸び、愛しげに撫で回す。
その顕著な反応に微笑んだ彼女は舌を大きく使って幹を根元から舐め上げる。

『ああっ! そこも、響子さん、響子さぁんっ……!』
『んふっ、んんんっ』

根元まで一気に咥えると、ねっとりした口内に包み込まれる。
長い髪を前後に揺らし、左右からぴっちりと宛がわれた口内粘膜と窄められた唇が生み出す快感に背筋が粟立つ。
頬がへこみ、鼻の下が伸びている姿は普段の凛とした気品が一欠けらもない。
一心不乱に肉茎をしゃぶり喜悦が滲む美貌は、通常時との落差で牡の本能を掻き立てるものだった。

『ううっ、僕、もう……!』

唇の締め付けと絡みつく舌の動きで限界が近いことを告げると響子さんは奉仕をより濃密にした。
じっと見つめるその瞳が"ほら、我慢しないで全部吐き出して、すっきりしちゃいなさい"と語っているようだ。
僕はそれで官能が最高潮に達し、ブルブルと腰が震えて仰け反った。




「ああっ、出る……! はぁ、やっぱり空しいかも……ごめん、響子さん」

放出の甘い快感を受け止めたのはイメージで浮かべた響子さんの口内ではなく、現実の便器の中。
やっぱり本物の響子さんによる口奉仕の方が断然気持ちいいよなぁ――と思いながらトイレットペーパーを引っ張り後始末をする。
それと同時に射精後特有の罪悪感に襲われた。
全てを水に流し、最後に消臭スプレーを振りかけてドアを開ける。

「謝れば済むと思っているの?」
「……ひぐっ!?」

すると目の前に響子さんが立っていたことが衝撃で思わず悲鳴を上げてしまった。
"なんで? どうして――?"
脳裏に浮かぶ無数のクエスチョンマーク。

「え、えーと、待たせちゃってごめ……わっ、あわわっ!」

何とか彼女にかける言葉を探して言おうとしたら遮られるように腕を掴まれて引っ張られた。
そのままリビングを抜け、寝室に逆戻り。
そして彼女は無言でパジャマと下着をずり下ろしてベッドの上で横になる。

「あなたも脱いで」
「えっ、響子さん、さっき今日はダメって言ったけれど……」
「脱ぎなさい、いいわね?」
「は、はいっ!」

命令口調に遮られ思わず姿勢を正してしまう。
僕はたどたどしくパジャマと下着を下ろし、萎縮したペニスを両手で隠すようにして響子さんの隣に並ぶように寄り添った。
すると響子さんが僕に背を向けて太腿の間に陰茎を挟み、自ら腰を前後させてしごきはじめる。

「あ、あの響子さん……?」
「口や手でして欲しいなら素直に言って」
「いや、そうじゃなくて……今の響子さん、いつもと違うっていうのかな、変っていうか……」

ペニスが抜けないように桃尻を掴んで彼女の動きにシンクロさせるように腰を前後させながら、僕は複雑な気分だった。
クレバスのぬめりに雁が擦れるように密着させられる刺激と、彼女を心配する気持ちの板ばさみになってしまう。
それでも身体は正直なもので、再びペニスは鎌首をもたげて亀頭が押し込むたびにぬめりと先汁の粘りが混ざり合ってピストンの潤滑油になる。

「私のことはいいから、あなたは私の身体を使って早くイキなさい……!」
「くうっ、ううっ……! ま、待って……!」

彼女の言葉が引っかかって桃尻に五指が食い込むくらいに力を要れ、動きを静止させる。
それが不服だったのか、僕をポーカーフェイスのまま睨みつけてくる。

「あなたは明日も仕事でしょう? 下手に時間をかけないほうがいいと思うけど?」
「そうだけどさ、響子さんは非番じゃない? じっくり時間をかけて響子さんも気持ちよくなってもらいたいかなぁ、なんて」
「結構よ。誠くんは私の身体を使ってペニスを扱いて早くイって」
「なっ……!」

その言葉を聞いて、僕はようやく響子さんとの関係が拗れているんじゃないかとようやく自覚できた。
彼女のポーカーフェイスも怒っているか悲しんでいるかのサインだとわかって幾分か冷静になれた。

「そういうの、なんか嫌だな……。響子さんを性欲処理の道具に使っているみたいで」
「そうかしら? どちらかがイければそれでいいってあなたが実践したことでしょう?」
「えっ……?」
「あの時のこと、もう忘れたの……?」


―――――


『んっ、う、動かないでっ。わたし、イッてる途中、だからっ……!』
『そうは言ってもさ、響子さんのアソコ、もっと欲しがってるよ……?』
『あっ、ひあっ、許してっ、ひぃんっ!』

アクメの最中で全身が敏感になりきっている響子さんの身体を前後に揺するような動きで責め立てる。
許容量を超す快感に襲われた彼女は柳眉を歪ませて哀願したけど、僕は容赦なく却下する。
粘っこい腰使いを繰り出しながら動くこけしをクリトリスに宛がう。

『んんっ、意地悪っ、あ、んふっ、んっ、んんんっーー!』
『響子さん、またイッてるね。僕も、そろそろ……!』

声にならない叫びを上げて全身をガクガクと戦慄かせる。
痙攣する肢体から汗が飛び散り、宝石めいた煌きを放つ。
僕は動くこけしを脇に置いたら手を両腰へと移し、甘美に絞り込む秘壷を突き上げ一直線に頂点を目指しにかかる。
すると響子さんの身体が派手に弾み、白い双乳が揺れ、ベッドも激しく軋んだ。

『さっき、あんなに乳首舐められて、すごく恥ずかしかったんだから……! ちょっとは、反省してる?』
『んっ、してるわっ、反省、してるっ!』
『じゃあ、ちゃんと、僕に、謝ってよ……!』

お返しとでも言うように絶頂の最中の蜜壷を容赦なく突き上げながら僕は問う。
彼女は今にも泣きそうな顔で哀願した。
プライドも、女の見栄も、全てを捨てて僕に恭順を示す――。

『恥ずかしがらせて、ごめんなさいっ。許して、あんっ、んんんっ!』
『うんっ。ちゃんと謝れたから、ご褒美あげるっ! イクよ? ああっ、出るっ!』

腰をズンッと子宮に強烈な一撃を打ち込んだ瞬間、精が噴き上がった。

『んんっ、誠くんっ! ああっ、熱いっ……。んくっ、イクうっ……!』

僕の手首を握り締めて歯を食いしばり、押し寄せるアクメを受け止めて身体がガクガクと戦慄く。
快楽の渦に呑み込まれ、甘い堕落感に浸る彼女の姿を僕はうっとりと眺めつつ射精の余韻に浸っていた――。


―――――


僕はふと、最後に響子さんを抱いた時のことを思い出す。
お互いが気持ちよくなることから、いつしか相手をイカせることばかりにこだわってしまったセックスの時を――。

「誠くん……。あなたにとってセックスってどちらかがイケばそれでいいものなの?」
「そうかもしれない。僕は響子さんをイカせることで男らしさとか自信を得ていた。……けど、大事な何かを見失ったていたかも」
「何を見失ったと思うの?」
「初めて肌を合わせた時のドキドキや、相手を思いやる気持ちとか、次は響子さんとどれくらい気持ちよくなれるんだろうっていうワクワク感とか……」

響子さんはゆっくりと脚の力を抜き僕から一度離れ、僕の方を振り向く。
そしてそっと僕の瞼に触れる。

「それじゃあ、どうして誠くんは泣いているの……?」
「えっ?」

知らず僕は涙を流していたようだ。
彼女の手袋が僕の零れた涙の雫を弾いていく。

「カラダは繋がってもココロは繋がっていないのって嫌だなって……それに気づいたら勝手に」
「誠くん……」
「ごめん」

小さな声で謝ると、自分の泣き顔を隠すように彼女を抱き締めて引き寄せる。
すると子供をあやすように僕の後ろ髪を撫でてくれた。

「過剰な快感は苦痛に繋がるの……わかった?」
「……反省してます」
「そう……。今なら仲直りしても問題なさそうね」
「ありがとう。んっ……」

チュッと軽く口付けすると響子さんは拒まずに受け入れてくれた。

「……これ、何回目の仲直りだったけ?」
「さあ? 両手で数え足りないのは確かね……。回数ってそんなに重要なものかしら?」

僕はゆっくり頭を横に振る。

「もっと大切なのは二人できちんと問題に向き合って解決していくことだよ。その繰り返しで僕らの絆っていつも深まっていったでしょ?」
「そうね……。ねえ誠くん、私のこと好き?」
「す、好きって……」
「答えて」

不意に問われて真意を質す眼差しに少し困惑する。
いつもならすぐに"大好きだよ"と言えるのに、躊躇っていると僕のペニスが握りこまれる。

「んっ、ど、どうして急にそんなこと」
「あなたの本当の気持ちが知りたいの。答えてくれなきゃこのまま手でイカせるわ」
「ああっ、そんな……!」

単なる脅しではないとばかりに緩急をつけてシコシコ扱いてくる。
その刺激に抗いながら、僕は響子さんを抱き締める腕に力を籠めて愛を告げた。

「……好きだよ、響子さん」

口にすると胸の奥がじんと熱くなった――。
いつも言っている言葉なのに、僕自身に一際強烈に作用した。
真っ赤な顔で告げる姿はあの頃からからかわれ続けられている"バカ正直"そのものだった。

「私もよ。誠くんのこと、大好きだから」

柔らかに微笑んだ彼女が顔を近づけてくる。
"ああ、嬉しいな――"と熱く幸せな感情を抱きながら僕らは息を一つに重ねた。
優しく唇を吸い合ったらすぐに濃密なキスに変わった。

「ふっ、ふっ、んんっ、ふっ」
「んっ、んふっ、ふっ、んくっ!」

本能が欲するまま舌を絡めて唾液を飲ませ合う。
熱い吐息と唾液がねっとり絡み合う音が夜の寝室に響き渡った。

「ふぅ……んんぅ」

舌を首筋に宛がい、肌を滑らせながらパジャマのボタンを一つずつ外していく。
そして一番下のボタンを外して生唾を飲みながらパジャマの合わせをゆっくりと開いていった。
ほのかに桜の色味を帯びて汗ばむ白い肌、すっきり引き締まった腹部、縦長の小さなお臍が露呈する。

「……ああっ、やっぱり綺麗だ」

響子さんへのお世辞ではなく、自然と口から漏れた言葉だった。
掌で優しく乳房を包み込み、搗き立てのお餅のような感触を楽しみながら彼女の美顔を眺める。

「んっ、ふぅっ……んっ、もっと、してもいいのよ」
「それじゃあ、お言葉に甘えて……はむっ」
「あううぅ……!」

舌先を伸ばして乳輪をペロペロと舐め回し、肉芽をチュッと吸い上げる。
双房を交互に飽きることなく舐め上げていき、時折舌先でレロレロと捏ねると響子さんの唇から嗚咽が漏れた。

「ね、響子さんのあそこ……さ、触っていい?」

おずおずと切り出すと彼女の首が縦に揺れ、ペニスを扱いていた手が僕の手首を掴む。
そして脇腹を通って下腹部に導いていく。
指腹と指先で下肢を這い回ると、中指の指先を窪みに沈ませる。
そこは滴り落ちるほど濡れそぼっていて、指にねっとりと絡む彼女の愛液に膣内は熱く滾っていた。
膣を傷つけないように逸る気持ちを抑えて指先で捏ね、肉襞の感触を確かめる。

「あ、あぁん……いい」

もう片方の手でクリトリスの皮を剥き、捏ね回しながら指抽送を繰り返す。
人差し指も加えて膣穴に二本の指を重ねながら再び唇を重ねる。
互いの舌が口腔内をなぞるように滑り、歯や歯茎を確かめ合うと争うようにもつれ合っていく。
舌の感触が心地よく快感の痺れがやまない。

「んっ、む! ……ねえ、大丈夫? 苦しくない?」
「んふぅ……。へ、平気よ。あなたの舌で溶けてしまいそう……」
「僕もだよ……」

再び舌同士で結び目を作るように絡まって、甘美な二人だけの世界に浸っているだけで幸せだった。
決して飽くことのない口腔の貪り合い。やがて互いの口端から唾液が溢れ出し雫となって顎のラインをなぞっていく。
そして響子さんが切なげな表情を浮かべ唇を離した。

「ねえ、誠くん……。あの時、トイレであなたは何を想像して自慰に耽っていたの?」
「えっ……言わなきゃダメ?」

彼女はコクンと首を縦に振って無言で僕を見つめるので観念して白状することにした。

「その、響子さんに口でしてもらっている時を思い出しながらオ、オナニーしてた……」
「そう……」
「でも、イッた後は虚しいなって思った。本物の響子さんを余計抱きたくなったし」
「だったら比較してみる?」
「えっ、本当? 口でしてくれるの?」
「ええ。でも私にしてほしいことはきちんと言葉にして……」
「うん。……響子さん、僕のおちん×んしゃぶってください」
「もちろん、いいわよ」

ベッドの上に仰向けになると響子さんが僕の股座にしゃがんで男根に舌が這わされる。
根元から丹念に唾液が塗りたくられ、アイスキャンディを舐めるような舌使いで陰茎を愛おしげに愛撫していく。

「くっ、ああっ……うっ、んんぅ、気持ちいいよ……!」

僕の言葉に艶然と微笑み、睾丸を弄ぶ。
反り返った陰茎を水平に握り下ろして鈴口に潤んだカウパーがペロリと舌先でねぶり取られた。
そして尖らせた舌先に尿道がほじられ、亀頭の先端にキスの雨を降らせてくる。

「ん、どう……?」
「いい、すごく……っ!」
「フフッ、でもまだよ。これからもっとよくしてあげるから……はむぅ、んっ……んんぅ」

快感に震えている僕に追い討ちを掛けるように響子さんは亀頭にしゃぶりつく。
小刻みに頭を前後に揺すり、桜色の唇でキュッと窄められて本格的なフェラチオに僕は腰を引きつらせて悶え啼いた。

「んぅ、んちゅ、んぢゅ……ん、ふぅ……んんっ、んぅ?」

僕の反応を窺いながらゆったりと優しく首を振ってくる彼女。
鈴口から溢れ出すカウパーの腺液をジュルジュルと啜り上げる。

「んおっ! ダメっ、それ反則だって……!」
「んふぅ、んっ、んぢゅっ……んっ、んっ、んんっ!」
「そっ、そんなにされたら、響子さっ、んんぅ……! 出るっ、出ちゃうって……!」
「ぢゅぢゅっ、ぢゅっ……んんぅ、んっ……はぁ、ふぅ」

"どう? 想像の私と本物の私、どちらがより気持ちいいかわかったでしょう――?"と言いたそうに恍惚とした眼差しで僕の瞳を見つめた。
僕は参ったと言わんとばかりに彼女をきつく抱き締めると、汗ばんだ首筋にキスをしながら本番をせがむ。

「ああ、もう僕……ねえ、していいよね? 僕、したいよ」
「いいわ、して……。私も抱かれたい、誠くんとセックスしたい」

ボタンだけを外した響子さんのパジャマを脱がせて自分も裸になる。
無防備な背中とお尻を撫でながら四つん這いになることをおねだりしたら膝をついて桃尻を僕に突き出した。
亀頭の先端をゆっくりとヴァギナに導き、感触が小陰唇に伝わって切っ先が膣に合わさったのがわかる。

「僕のおちん×ん、響子さんのおま×こに入りたいって言ってる……」
「大丈夫よ、私は逃げないから……来て」

振り向いた彼女と目が合い、グズグズと体内が熱く燃え滾る。
僕は腰骨を両手で押さえてペニスをゆっくりと突き立てて腰を進める。
膣が軋み、摩擦を感じながら響子さんと一つに繋がった。

「うっ、ああっ……いいぃ!」
「おっ、おおおっ……!」

たった一突きで腰が抜けそうになった。
ヴァギナからの圧迫で下肢がどうにかなってしまうようで、甘美な刺激が体内を駆け抜ける。
歯を食い縛りながら腰を振り、徐々にストロークを強めていく。

「くうっ、し、締まる……! 響子さん、そんな締めないで……!」
「イイ、イイのっ、もっと、もっと深くぅん! ひぃん! ひっ……!」
「ごめん、これだとっ、あまり持たないかもっ!」
「いいのっ、誠くんの、好きな時に……やあっ、あっ! はげ、しっ……!」

先に響子さんに詫びながら汗まみれのヒップを鷲掴みにして更に抽送の回転数を上げた。
抽送のたびにうねうねと柔襞が屹立したペニスを包み込み、極上の快感を与えてくれる。
それは割れ鍋に綴じ蓋、刀と鞘のように構造が一致するような相性の良い結合――。

「あああっ……で、出ちゃう、出ちゃいそうだっ!」
「い、いいわ……。出してっ、私の中にっ。我慢した分だけっ、出して……! 埋め尽くして……!」

接合部の愛液を泡立たせながらスパートをかける。
陰嚢の中では睾丸が激しく上下し、活発に精液を生成し続けて痺れるような甘美に腰がどうにかなってしまいそうだ。

「ううあああっ! イクっ!」
「あっ! 熱っ……いの! 入ってくる……!」

最後の一突きとばかりに響子さんのお尻に下腹部を押し当て、バックスタイルを崩しながら白濁液が亀頭の先で爆発した。
放たれた精液を一滴残さず受け止めるように膣内が収縮していく。

「うっ、はあ、はあ……。ごめん、僕だけ……」
「でも、すごく、幸せだったから……いいの」
「そっか……ありがとう」

脳天が真っ白になりながらもしばらく彼女に覆い被さり余韻を楽しむ。
久しぶりの恍惚に未だ下肢がブルブルと震えて止まらない。
ココロとカラダが繋がった共同作業で時間と快感を共有することがこんなにも素敵だったんだと改めて感動する。
収縮が収まり、呼吸も静まると僕は結合を解いたら再び響子さんに抱きつき横になる。

「……僕、響子さんのこと、わかったつもりでいて全然わかっていなかった」
「どうしてそう言い切れるの……?」
「響子さんが本気を出せばあっという間に口や手で僕を逝かせることが出来るのに、上手くコントロールしていたんだって」

性欲処理っていう形なら前戯の段階で終わらせることが出来るのに、響子さんは最後までさせてくれた。
その意味は今の僕なら嫌でもわかる――。

「ごめん、苦手意識があったのに付き合ってもらって。怖かったでしょ……?」
「全く怖くないと言えば嘘になるけれど……必要以上に恐れては前へ進めないと思ったから」

気丈に振舞う姿に僕は心を打たれ、抱き締める力を更に強めて頬摺りする。

「んんっ……。誠くん、あなたのが当たっているけれど……まだ足りないの?」
「うん。もう一回したい……。今度は響子さんのナカ、じっくり味わいたいんだ」
「もう……あと一回よ? それ以上は明日の仕事に影響するから」
「やった。ありがとう、響子さん……!」

彼女の膝裏に腕を通すと脚を上げてくれたのでヴァギナの入り口にペニスを宛がう。
そして指で濡れそぼったラビアを開いてもらうと精液と愛蜜の混合液が伝う様に零れる。
膣穴に吸い寄せられるようにヌルリと雁首が嵌りこんだら僕は腰を押し進めた。

「ああ……蕩けそうだよ……」
「あ、んっ……。本当にあなたって……バカ正直」
「ご、ごめん」
「謝らないで……。素敵って意味で褒めているのよ」
「そんなこと言われたら僕、嬉しくて……響子さんのこと、もっと気持ちよくさせたくなっちゃうよ!」

ずっちゅ、くちゅ、ぬっちゅぬっちゅ。ぬちゅ、ぬぷっ、ぬちゅ――!
汗ばんだ腰を掴み、後測位で腰を突き上げ始める。
僕らの体液が混ざる音が徐々に大きくなり、白く濁った汁がラビアから溢れ出る。

「やっ、ああんっ、だめよ、誠くんっ。もっと、ゆっくり……!」
「でも響子さんのおま×こ、さっきよりぬるぬる……!」

僕は微笑みながら頬摺りをして彼女の耳孔に舌を忍ばせた。
舌先を尖らせて舐め上げ、時に熱い吐息を吹きかけていく。
ちゅっ、ちゃぷ、ちょぷっ――ちゅっ、ちゅっ――。

「あっ、あ! やっ、あっ、あぁんっ! そこっ、だめっ! あ、ふああ!」
「うっ、ううんっ。ふぅ、ふぅ、ふぅ……」
「やっ! あっ! へ、へんな! 声っ! 出ちゃっ、あ! んんっ!」
「んむぅ……いいよっ、もっと、聞かせてよ……! どうせ、誰もっ、聞こえないし、僕たちだけだし……!」
「あっ、はっ、あぁん! あっ、あっ、んっあ! ふぁ! はぁん!」

ぞくぞくぞくっ――と二の腕に鳥肌が立つのを感じ、響子さんは蕩けそうな上擦り声で悲鳴をあげる。

「あふんっ! イク、イク……ああっ! いっ、イクっ……!」
「うわっ、くぅぅ……!」

僕の腕にしがみつきながらアクメに達し、膣はペニスを逃がすまいと限界まできつく絞り上げる。
襞の隙間を満たしていた愛液は行き場を失い、結合の隙間から滲み出て男根と陰嚢を壊滅的に濡らした。
響子さんは無意識下に恥丘を僕へと擦り寄せながら、呆けたように呼吸を繰り返す。
今の彼女は小刻みに身体中を痙攣し続け、膣で握り込むようにして僕のペニスを搾るだけだった――。

「待って、まだ、辛いの……」
「えっ……?」
「お願い、もう少し休ませて。私、壊れ……ああんっ」
「……いいよ。響子さんがいいって言うまでいっぱいキスしていい?」
「ええ。キス、して。たくさんしてっ。んっ、んむぅ、んうっ……!」
「ふっ、ふっ、んんっ、ふっ」

性器と口唇、どちらもぴったり合わせるように僕らは繋がり続けた。
アクメの余韻で鋭敏になっているヴァギナの刺激を忘れさせるつもりで舌と唾液、吐息を絡め合わせる。

「は……ふ。んちゅ、うっ、んっ! ……はふっ」
「んっ……ふぅ、ふっ、ふむぅ、ふー。は、あっ……」

どれくらいの間、口唇と舌を触れ合わせていただろうか――。
どちらからともなく顔が離れ甘い接吻が終わる。
未練がましそうに僕らを繋いでいた唾液の糸もプツリと切れ落ちた。

「誠くん、私の方はもう大丈夫だから……来て」
「本当……?」
「あなたの熱い精子、たくさん飲ませて欲しいの……」
「ううっ……!」

彼女のおねだりの言葉と同時に蜜壷が優しく包み込むものから膣奥へと引き込む動きに変化する。
もっと身悶えさせたい――。もっと悦ばせてあげたい――。
言葉にしなくてもそんな気持ちが僕には十分に伝わり、ピストン運動を再開させた。

「響子、さんっ……響子さぁん……! ああっ、いいっ! ぬるぬるで、きつきつで、響子さんのおま×こ、気持ちよすぎる……!」
「ああっ、熱いわ、誠くんのおちん×ん、すごく熱くて硬い……! あっ、あっ、イヤっ、そんなに強くしちゃ……んんっ!」
「嬉しいっ、響子さんのこと、そんなに気持ちよくさせているんだって思うと僕……!」
「ひっ! やめっ……今、耳元で、そんなこと! ひっ、ああんっ!」

幾度も僕のペニスで穿たれ、膣壁が収縮し始めて再びアクメの兆しを感じた。
僕自身のペニスも同様に、海綿体は激しく脈動し亀頭が張り詰める。

「ううっ、僕、また……! イっちゃいそうだ……!」
「私もよっ、私も、もうっ、限界……!」
「響子さんっ、あ、ああっ、イクっ!」
「ひぃっ、あっ、やだっ、こんなの……! ダメっ、ああっ!」

尿道から精液が迸り爆ぜる。
互いの結合部で白濁の飛沫が上がって、その振動で響子さんもアクメに至った。
髪を振り乱し、強烈な快感に耐えようと身悶えする身体を僕は離さなかった。

「あぁん、すご、かった。誠くん……」
「響子さんこそ、もう最高……!」

蜜穴全体がうねりを起こして、放出を促すように屹立を絞り込む。
僕は目眩く快感をもたらす膣の締まりを噛み締めつつ、濃厚な精を最後の一滴まで放っていったのだった。
荒い呼吸を繰り返し、上気した顔で見つめ合った僕らは満ち足りた笑みを浮かべる。
そして引き寄せられるように唇を重ね合わせていった――。


―――――


ティッシュで互いの性器を拭いた頃には汗が引き体温が奪われ始めたので、僕は自分の身体を肉布団に見立てて響子さんの身体を包み込む。
するとしかめっ面で僕のことを睨んでくるものだから、抱き締める力が強すぎたのか弱すぎたのかわからずに首を傾げてしまう。

「覚えてなさい……次は誠くんを啼かせてあげるんだから」

どうやら僕の推理は的外れだったらしい。
咎めてくる視線に耐えられず、謝罪の言葉を口にしてしまう。

「ううっ、ごめんなさい。そう言われると僕、響子さんに悪いことしちゃった気持ちになりそうだ……」
「それもそうね……。剥き出しの対抗心を抱いては返って逆効果になりそうね」
「うん。また相手をイカせることにこだわって、関係をこじらせちゃうかも」
「ごめんなさい……。私達、同じ失敗を繰り返すところだったわ」

響子さんも同じように背中に腕を回して密着度を高めてきた。
そんな彼女の髪を僕は優しく撫でながら言葉を紡ぐ。

「いいよ、謝らないで。次は響子さんが僕をうんと気持ちよくさせてくれるって思えば、次のセックスがワクワクするっていうのかな」
「私もその意見に賛成ね。誠くん、あなたの期待以上の成果を出させるから楽しみにしていて……いいわね?」
「う、うん。その時はお手柔らかに……おやすみ」
「ええ、おやすみなさい」

僕は掛け布団を手繰り寄せる。
この幸せな関係がいつまでも続きますように――と願いながら。


――響子さんとセックスレスの危機を乗り越えた。
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