神のいない十三月

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変えたかった過去も、 変えたい未来も、 総てはこの夜に集結して散り、 不幸だった過去も、 幸福な未来も、 総てはこの夜に約束されて散っていった。 無為に始まった物語にある終わりなど、 無為な幕引きでしかないのだろうか。 「言葉は伝えなければ意味がないよ」 「どうして、こうなっちまったんだ」 「人々は幸せを求めずにはいられないのだからね」 「わたしの、幸せ――」 *神のいない十三月 塵は散りへ。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- ***PC①/緑原 新用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス 桐原 麻耶花への 好意/隔意} 「エンジェル」事件からもう三週間。あれから、事件の被害は大きく減少したらしい。まだ薬を持っているものはいるが、被害を未然に防ぐことができている。天使薬へのワクチンも出来たため、経度の被害者達の何人かはもう目覚め始めた、と話を聞くことができた。――、一方あなたは、これですべての事が終わったと安穏と構えられているわけではない。桐原はすでに元気を取り戻し、文化祭の準備だと辣腕をふるい始めていた。もちろん、あなたは彼女に振り回さる日常を送っていた。…一週間後、花夜祭が始まる。一抹の終わりに向けて。 ***PC②/坂本 静音用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス 姫水 藍華への 友情/不安} あなたの好奇心を刺激した「天使薬」事件だったが、既にことは収束に向かっているらしい。あの協力の後、成分分析などであなたにも協力依頼が何度か来た。が、それによるワクチンが出来てからは平和なものだ。あれだけの目にあいながら元気に立ち直った桐原によって文化祭の準備が始まり、あなたも気が向いたときは手伝ってやろうか、という次第である。――だが、そんな折、妙な話を聞いた。 友人の姫水についての噂――彼女と思しき少女が夜、一人で繁華街の中を出歩いている、という噂を聞いたのだった。 ***PC③/水橋 麻耶用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス セル・リーダー への 好奇心/憎悪} 「天使薬」事件は、一応の決着を見た。ワクチンも生成することができ、被害者達の経過も良い。 一番の問題だけが残っているのだ――そう、肝心の黒幕である、ユーフォリア・セル。今回の事件の主犯を押さえれていないのだ。 だが、調査は進んでいないわけではない。 ついにその情報の端を捕えたのだ。"既にユーフォリア・セルのセルリーダーは、この街に侵入している"、と。……前任者の支部長は居なくなって、まだ見つかってすらいない。私は、絶対にああはならない。 ***PC④/ブランドン用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス 新巻 走への 友情/不安} 「天使薬」事件を見事解決した彼方達だったが、どうやらまだ終わりではないらしい。支部長の掴んだ情報によれば、セル・リーダーがこの街に潜んでいるというのだ。面白くなってきたと、あなたは感じたかどうか。あなたは下された任務を果たすため、情報調査に乗り出した。 学校生活の方はといえば、文化祭というものをやるらしい。クラスメイト達により仕事が割り振られ、任務の合間にしぶしぶ手伝うはめになった。こういう時には手伝いそうな新巻は、最近サボりがちだ。…手加減したとはいえ、ただの人間があそこまでやるとは。正直、生温い訓練を続けていたついこの間までのN市支部のエージェント達に比べ、少なくとも覇気はあった気がする。――殴り合いを通じて仲を深め合った彼。最近は、休みすぎではないだろうか。 - - - NPC/用語紹介 ・桐原 麻耶花/キリハラ マヤカ 緑原、坂本、ブランドンのクラスメイト。明るくスポーツ万能で健康的な少女。 前回事件に巻き込まれているが、オーヴァードのことは聞かされずにそのままの一般人。 ・姫水 藍華/ヒメミズ アイカ 緑原、坂本、ブランドンのクラスメイト。おっとりしてみえるが、芯のある少女。一度こうと決めたことは変えようとしない強さがある。 食べるのが好き。坂本の親友。 ・新巻 走(漢字にちょっと自信がない。)/アラマキ ハシル 緑原、坂本、ブランドンのクラスメイト。今時珍しい硬派な不良。 実力とカリスマ性によってリーダーとして担がれている。 悲しいかな、部下には恵まれていないようで忙しそう。緑原を助けたことがあり、以来親友。 ・緑原 ・佐藤 檀/サトウ マユミ UGNのN市支部に赴任してきた新任支部長の水橋を手伝うために派遣された女性。 仕事のできる冷静なビジネスウーマン風だが、ハードワークが本来の専門。 ブラックドック/モルフェウス。電撃と砂鉄に加え、磁力の強化力や反発力を用いた磁力加速打撃を得意とする。 ・田中 一成 前任支部長。 やる気がなかった中年男性。 行方不明となる。
変えたかった過去も、 変えたい未来も、 総てはこの夜に集結して散り、 不幸だった過去も、 幸福な未来も、 総てはこの夜に約束されて散っていった。 無為に始まった物語にある終わりなど、 無為な幕引きでしかないのだろうか。 「言葉は伝えなければ意味がないよ」 「どうして、こうなっちまったんだ」 「人々は幸せを求めずにはいられないのだからね」 「わたしの、幸せ――」 *神のいない十三月 塵は散りへ。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- ***PC①/緑原 新用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス 桐原 麻耶花への 好意/隔意} 「エンジェル」事件からもう三週間。あれから、事件の被害は大きく減少したらしい。まだ薬を持っているものはいるが、被害を未然に防ぐことができている。天使薬へのワクチンも出来たため、経度の被害者達の何人かはもう目覚め始めた、と話を聞くことができた。――、一方あなたは、これですべての事が終わったと安穏と構えられているわけではない。桐原はすでに元気を取り戻し、文化祭の準備だと辣腕をふるい始めていた。もちろん、あなたは彼女に振り回さる日常を送っていた。…一週間後、花夜祭が始まる。一抹の終わりに向けて。 ***PC②/坂本 静音用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス 姫水 藍華への 友情/不安} あなたの好奇心を刺激した「天使薬」事件だったが、既にことは収束に向かっているらしい。あの協力の後、成分分析などであなたにも協力依頼が何度か来た。が、それによるワクチンが出来てからは平和なものだ。あれだけの目にあいながら元気に立ち直った桐原によって文化祭の準備が始まり、あなたも気が向いたときは手伝ってやろうか、という次第である。――だが、そんな折、妙な話を聞いた。 友人の姫水についての噂――彼女と思しき少女が夜、一人で繁華街の中を出歩いている、という噂を聞いたのだった。 ***PC③/水橋 麻耶用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス セル・リーダー への 好奇心/憎悪} 「天使薬」事件は、一応の決着を見た。ワクチンも生成することができ、被害者達の経過も良い。 一番の問題だけが残っているのだ――そう、肝心の黒幕である、ユーフォリア・セル。今回の事件の主犯を押さえれていないのだ。 だが、調査は進んでいないわけではない。 ついにその情報の端を捕えたのだ。"既にユーフォリア・セルのセルリーダーは、この街に侵入している"、と。……前任者の支部長は居なくなって、まだ見つかってすらいない。私は、絶対にああはならない。 ***PC④/ブランドン用ハンドアウト &bold(){シナリオロイス 新巻 走への 友情/不安} 「天使薬」事件を見事解決した彼方達だったが、どうやらまだ終わりではないらしい。支部長の掴んだ情報によれば、セル・リーダーがこの街に潜んでいるというのだ。面白くなってきたと、あなたは感じたかどうか。あなたは下された任務を果たすため、情報調査に乗り出した。 学校生活の方はといえば、文化祭というものをやるらしい。クラスメイト達により仕事が割り振られ、任務の合間にしぶしぶ手伝うはめになった。こういう時には手伝いそうな新巻は、最近サボりがちだ。…手加減したとはいえ、ただの人間があそこまでやるとは。正直、生温い訓練を続けていたついこの間までのN市支部のエージェント達に比べ、少なくとも覇気はあった気がする。――殴り合いを通じて仲を深め合った彼。最近は、休みすぎではないだろうか。 - - - NPC/用語紹介 ・桐原 麻耶花/キリハラ マヤカ 緑原、坂本、ブランドンのクラスメイト。明るくスポーツ万能で健康的な少女。 前回事件に巻き込まれているが、オーヴァードのことは聞かされずにそのままの一般人。 ・姫水 藍華/ヒメミズ アイカ 緑原、坂本、ブランドンのクラスメイト。おっとりしてみえるが、芯のある少女。一度こうと決めたことは変えようとしない強さがある。 食べるのが好き。坂本の親友。 ・新巻 走(漢字にちょっと自信がない。)/アラマキ ハシル 緑原、坂本、ブランドンのクラスメイト。今時珍しい硬派な不良。 実力とカリスマ性によってリーダーとして担がれている。 悲しいかな、部下には恵まれていないようで忙しそう。緑原を助けたことがあり、以来親友。 ・一二 忠人/ツマビラ タダヒト 緑原、坂本、ブランドンのクラスメイト。高校生探偵を気取るシャーロキアン。回りくどい言い回しを好む(本人は否定)。 オーヴァード、という存在について何かに感づき始めている。 ・緑原 ?/ミドリハラ 緑原の父親。レネゲイドウイルスは恐怖感を寄生主に突きつける。それに取り込まれたものは理性を失いジャームと呼ばれるひとならざるものになってしまう。オーヴァードたちはいやでも恐怖に立ち向かわなければならなくなる。それは生きるという行動だろう。そして、生きるという意志は人類を次なるステップに押し上げる強い力になるだろう。なぜなら人間たる恐怖を克服しようとしている、つまり、これは人類の革新ではないだろうか。――こうした考えを息子に述べた。論理学者で、オーヴァードについても理解がある。 ・佐藤 檀/サトウ マユミ UGNのN市支部に赴任してきた新任支部長の水橋を手伝うために派遣された女性。 仕事のできる冷静なビジネスウーマン風だが、ハードワークが本来の専門。 ブラックドック/モルフェウス。電撃と砂鉄に加え、磁力の強化力や反発力を用いた磁力加速打撃を得意とする。 ・田中 一成 前任支部長。 やる気がなかった中年男性。 行方不明となる。

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