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東西ニャーン戦争
猫を崇拝する国が東西にわかれホワイトニャンを信仰するもの達とブラックニャンを信仰するもの達が、三日三晩争った戦争である。
国自体は東西で信仰がわかれてた訳じゃない、その日群衆の群れが大きくなるにつれ東西でホワイトニャン教とブラックニャン教でわかれていった。
最初はささいな問題だった。魚一匹の値段が前買った客より次の客のほうが高くて、難癖つけたのが始まりだった。
敬虔なホワイトニャン教は赤い首輪をつけてブラックニャン教は青色だった。
その色で宗教の違いで国の公平さが失われてるとの文句をかわきりに群れができていった。
ホワイトニャン教の魚屋は関係ないといっていたが本当のところの理由はわからない。
その場しのぎの嘘なのか、それとも本当で前の客が常連でサービスしたのか。
魚の話でもめたのに気がつけば宗教観の違いの話になりホワイトニャン教も魚屋にあつまりだした。
そのうち罵声は物となり飛び交っていたのは声でなく物であった。殴り合いに発展したのは当然のことだった。
そうなるともう誰にも止めれない、群衆が群衆を呼び、宗教が同じ信者を呼び群れが大きくなっていった。
誰かがいった、神を呼べ、神に助けを、神様止めてください、神にといかける言葉が争いの規模が大きくなるにつれ増えていった。
そしてその瞬間は訪れた、ホワイトニャンとブラックニャンがあらわれたのだ。
ホワイトニャンは光のカーテンをゆれさせながら雲から舞い降りた。
ブラックニャンは黒い水たまりから天へのぼるようにのびはじめた。
両者は目を互いに合わせ三日三晩ニャーンと鳴いていた。
両信者はただ自らの神に祈りをささげるしかなった、ニャーン時にニャーンゴという不気味なただ出続ける声に恐れおののきながら。
三日経った頃、突然ホワイトニャンとブラックニャンが消えた。
そこにはホワイトニャンの足下にはブラックニャンの置物が、ブラックニャンの足下にはホワイトニャンの置物が、それを残して消えていったのであった。
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