ユグドラシル廃図書館

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#image(253-2-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=111&file=253-2.jpg) 《ユグドラシル廃図書館/The discarded Library of Yggdrasill》 [[ユグドラシル]]に大量に放置されている旧世代の情報端末。 高高度地域に位置することが多く、湿度、昆虫ともに少ないため、書籍の痛みが少ない。 現在ではユグドラシルの自然融和思想と相反するため、一種のタブー的な地域となっている。 デジタル化されていないデータのため、検索、収集ともに非常に困難。 消失した技術、era2の発端となった書類なども混入されていると噂されているが、真相のほどは定かではない。 era3、[[エラミー>反逆者エラミー]]が単身侵入、大量の書籍の読解を行おうとしたが、挫折、廃棄。 しかし、そこから持ち帰った一冊の本はera2の幕開けとなった事件について、 そして[[ソレグレイユ]]の母体となる機関のera3まで続く腐敗体制について記されたものだった。 『使えない。舌打ちをする。乾燥した風が私を馬鹿にするように本のページをめくる。  ここは廃図書館。ユグドラシルの事だから、どうせ重要書類でもタブー化して保管してあるかと思っていた。  奴らのやりそうなことなのだ、こういう目立つ場所に重要なものを隠すのは。  似合わないドレスだって着込んで、[[あんな忌まわしいこと>コスチューム]]をしてまで、何とか通行を許可してもらったのだ。  土産の一つ持って帰れなくて如何する。  ここにあるのは何の意味もない、単なる本ばかりだ。くだらない研究書だ。  今はこんな生物なんてどこにも生きていない。当時の環境を記した物だって、検閲が入ったように塗りつぶされている。  大きくため息をついた。トランクを開けて、爆薬を取り出す。ここの廃図書館を全部潰してしまうくらいの量、奪ってきた。  本棚に爆薬を仕掛け、本が取り出されたら起動するようにセットする。  電池式だが、電池が切れる頃には全員ここの存在を忘れているだろう。  トランクが軽かったら怪しまれる。私はそこらへんに散乱している本を詰め込むと、クソ、と呟いて歩き出した。  髪を伸ばしたのも、筋肉量を減らしたのも、奴らのマナーを学んだのも、全て無駄になった。全く、無駄になった』 ―――[[反逆者エラミー]]の回顧録より &tags()

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