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#image(865-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=258&file=865.jpg)
《時計じかけの玩具、エーミット/Eit,clockwork toy》
era3中期に作られた光を収束させる機械。
円筒形のドックの一つが研究所に払い下げられたスペースで作られた。
[[ソレグレイユ]]の軍事産業は急速なスピードでの発達を成し遂げるため、
基本的に兵装を格納する倉庫もそれに応じて頻繁な仕様変更を迫られる。
エーミットが格納されているドックは維持・改修をするコストがかさむ設計のため、
これ以上の仕様変更は無駄であると判断、ソレグレイユの一般私研究員に払い下げられた。
最初期に構想された段階では、外部からエネルギーを供給し、[[マナ]]を高濃度に濃縮させる機械であった。
しかし、精神反応によってマナの濃縮が可能という事が発見されたため、プロジェクトは中止となった。
それから数年が経ち、新たな転機が訪れる。
私研究者団体の中に『光を外部からのエネルギー供給無しに集積、転用が可能』と言う理論が生まれたのだ。
大量に設置された光を周回させる同心円上に配置された装置、重力場、マナ場を永続的に発する鉱石、
光を制御する同心円の中心に設置された完全反射鏡。
他の研究者の中からはそんなものを作って何になる、と言う批判も上がり、現に、そのとおりになった。
制御装置の僅かなズレが非常に大きな拡散を生み出すことになり、
そのズレを修正する作業が膨大な時間を要する事が発覚したのだ。
ずれた反射板はドック内に大量の光を撒き散らす。
それは環状であったり、棒状であったりと様々だが、絶えず変化するため何の利用価値もない。
解体するのにも費用がかかるため、ドックは再び廃棄された。
そして現在、その内部構造を揶揄する言葉『時計じかけ』と言う二つ名をつけて呼ばれている。
その光が一点に収束し、制御できるようになった場合、どのような被害をもたらすのかは既に失われている。
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