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#image(―――顧録
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#image(02-371-03-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=391&file=02-371-03.jpg)
鏡面幻影都市 ネヴァージュ
[[鏡面夢幻回廊]]という出入り口を除いて、一切が外部から切り離された洞窟に造られている[[旧世界遺物]]の『都市』。
図は、[[反逆者エラミー]]が[[ソレグレイユ]]政府に追われていた際に、ここへ偶然迷い込んだ時のものだ。
星のように見えるのは天井に埋め込まれている人工の発光体と思われるが、現在のところ正体は分かっていない。
都市の構造物は光をよく反射する鏡に極めて似た建材で造られており、
煌々と光る紛い物の空を綺麗に映し出している。
都市の内部には、数多くの娯楽施設と思われる建物があり、見る者の心を奪う美しい景観と合わせて、
この都市は極限られた――例えば、王族のような――者達だけが入ることを許された
遊興の場だったのではないかと推測されている。
しかし、現在ソレグレイユの目が捉えているのはその美しさではなく、
恐らくはera1から現在に至るまで稼働し続けていると思われる天井の発光体の動力と、
光学兵器さえも反射しそうな構造物の建材に用いられている技術である。
『深夜まで続いた政府の追跡を振りきって、月の明かりさえ射さない洞窟の中へ迷い込んだ。
矢鱈と四角四面な凹凸に足を取られながらも、私は隠れられる場所を求めて奥へ奥へと進んだ。
暫くすると、微かな光が見えた。ようやく外へ出たのか、と、いい加減に疲れていた足に力を入れて、
そちらへ歩みを進めた。
「これ、は……」
思わず、声が漏れた。
星の降る世界。後の潜入捜査で発見した資料で名前を知った、ネヴァージュという
その幻のように美しい都市の第一印象は、それだった』
―――反逆者エラミーの回顧録
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