記憶

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#image(時を越えて.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=527&file=時を越えて.jpg) 記憶 嘗て。 地球人が文明の発展の極みを迎え、限りない栄華を享受していたその片隅で、 誰にも知られぬままその事件は起こった。 『[[神>傲慢なる神 ]]』を偶然観測し、その侵攻を予期して反抗の術を造り上げた者達。 神は、その反逆に対し裁きを下した。 開発を実際に行っていた[[星野月美]]と[[時崎空]]。そして、その発端となった観測者・[[境井夢子]]の殺害。 彼らが送り込んだ刺客は、狙い通りに星野と時崎を刺した。 そして、それを餌として境井を呼び寄せることまではうまくやった。 しかし、最後の最後で予定が狂った。 境井が、自らの命を贄とし、人ならざる者の操る術……[[魔術]]を行使したのだ。 その術は、襲いかかった刺客を、そしてその場にあった反抗の証を消し去ってしまった。 彼らはこれを、境井が自分諸共"力"を相手に渡さない為に何らかの手段で自爆したとして、その時点で介入を中断した。 しかし、実態はそうではなかった。 彼女が[[艦>海神の骸]]に行使したのは、贄を代償として術の対象をあらゆるものから『隠す』術であった。 これにより、証と刺客は他の全てから観測されなくなり、後者は誰からも認識されぬ孤独のうちにまもなく発狂し自ら命を絶ち、前者はその存在を完全に神の目から隠すことに成功した。 彼女は、神すらも欺いたのだ。 だが、その代償は先に述べた通り彼女自身。 術を発動して直ぐに、彼女は死を迎えようとしていた。 徐々に濁る感覚のうちに、彼女は唯彼らを討つことだけを考えてあがいた。 こんなところで死ねない。 この世界を狙って、親友と恩師を殺した奴らに復讐するまで、死ぬわけには。 その執念と、彼女の傍らに横たわる者達の遺志。二つが合わさって、一つの奇跡が起こされた。 混濁しきった意識に、境井は光を見た。その光は彼女の身体を包み、そして魂を包んだ。 代償は、今にも消え行こうとする星野と時崎の命。 そして発動したのは、転生の法。 境井の魂は、[[原初の墓>Origin Grave ]]の守人へ捧げられた命の祈りによって、遥かに数百年の時を越えて生まれ変わった。 彼女の行使した魔術の本質……『境界』の力を宿した、[[人ならざる者>レドール]]に。 &tags()

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