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その猛威は、ただ自然と生命を破壊し荒廃させる結果しか残さないのである。
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|&image(003-82-1-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=501&file=003-82-1.jpg)|&image(003-82-2-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=501&file=003-82-2.jpg)|
《狂精霊/Frantic Spirit》
意思の疎通が困難である一方で、人間や他の生物に対して積極的に干渉することもない《[[精霊]]》であるが、
時として、自然災害を具現化したような姿となって荒れ狂うことがある。
この現象は、通常数時間、長くても数日で収束するのだが、稀にその姿が常態化してしまう個体が存在する。
"[[教会]]"や"[[協会]]"といった組織、そして各国の軍では、そういった個体を《狂精霊》と呼称し、
上級[[悪魔]]と同等の―場合によってはそれ以上の―危険存在として討伐の対象としている。
なお、精霊の本質は"世界の意志(から枝分かれしたモノ)"であるため、一般的な意味で「滅ぼす」ことは不可能であるが、
その身体を構成している[[マナ]]の結合を破壊することで、その力を減衰させることは可能であるため、
"討伐"の際は、通常の精霊と同じ無害な状態にまで弱体化・沈静化させることができれば任務成功となる。
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人類側からは判別できないが、精霊にとってこの"狂乱化"が短期間で収束する場合と
常態化してしまう場合は、それぞれ明確に原因が異なっている。
前者は、自身の領域内に蓄積されたマナの澱みや歪みを排除・解消するための、
"星の命"もしくは"世界の意志"による新陳代謝の一環であり、
狂乱と破壊の後に、再生と新たな変化を起こすためのものであるが、
後者は、マナの澱みや歪みがその土地の許容量を超えてしまい、
精霊としての正しい姿を維持できなくなったために起こる文字通りの『暴走』であり、
その猛威は、ただ自然と生命を破壊し荒廃させる結果しか残さないのである。
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