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救援
[[第一次文明戦争]]における[[ユグドラシル]]空軍の圧倒的劣勢により、
戦争中期においては兵の損耗を理由に、後方の物資輸送や[[久平]]の戦災民の救援活動が主な作戦行動になっていた。
これらの作戦行動は、戦争末期の『オペレーションラグナロック』発動における海戦での
残存兵力の結集が命ぜられるまで続いた。
『「そこの君、大丈夫か?」
瓦礫と化した一軒の家屋内に身を隠していた私は、そうして一人の兵士に助けられた。
「おい早くしろ。まだ奴らが、近くに居るやもしれん」
彼女の後ろで周囲を警戒している小柄な兵士は、そう彼女を急かす。
だがそんな事をしなくても、きっともう奴らは居ない。そして多分、他の村人も。
彼女に導かれドラゴンの背に乗った時、村人の遺体が他の兵によって広場に並べられているのが空から見えた。
私の故郷はもう無くなってしまったのだという事実を改めて理解し、思わず涙してしまった。
掴まっていた彼女の背中に顔を埋めていると、彼女は何も言わず、そっと私の手を握ってくれた。
私はその時、無骨な鎧越しに彼女の温かさに触れた気がした。』
~ユグドラシル空軍兵士の回顧録より抜粋~
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