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「ミレイア・クラーテンシュタイン」
[[ユグドラシル]]軍に所属する女性[[龍騎士>ドラゴンナイト]]。
男に比べ非力な女性は空戦において[[魔術]]を武器として戦うが、
彼女は男でも珍しい、武器を使用しての高機動格闘戦を得意とした勇士である。
黒騎士特務遊撃隊の3番機としてアースガルズ戦役を経験した。
11代皇帝ヒルデブラントの治世、[[バルバロッサ]]帝の時代からの名門貴族であり、
誇り高き空の騎士の家系でもあるクラーテンシュタイン家に産まれる。
6歳で初めて龍に乗ったのを皮切りに、現空軍司令である父から空戦と剣技の手ほどきを受け、
18歳という若さでで栄えある首都防空隊に入隊した。
この人事は首都防空隊隊長のドワイラヒ・バイエルセン空軍大佐の直々の指名の結果であり、
親の七光りと思われることを恐れ父が司令を勤める機動龍騎士団への入隊を拒んでいた彼女には
まさに渡りに舟であった。
しかし入隊直後にドワイラヒ大佐は同士と共に帝国にクーデターを起こし、
彼女は同じく入隊していた他の軍幕僚達の息子や娘達と共に監禁されてしまう。
つまり、彼女は軍の上層部に対するていのいい人質の一人でしかなかったのである。
その後、評判の知勇兼美の才女に乱暴を働こうと兵士数人を伴い訪れた
好色な首都防空隊の副長を護衛ごと殴り倒し脱走した彼女は
奪った剣を片手に龍舎をめざして大立ち回りを演じ、
その邪魔をしようとするものを文字通り「薙ぎ倒し」ながら進んだ。
自身の燃えるような赤毛と同じ真紅の返り血で全身を赤く染めた、伝説の鬼神のごとき様相で駆け抜ける
彼女の姿は首都防空隊に強い恐怖を与えたようで、その衝撃の程は後の解放作戦において、
たかだか6機の黒騎士特務遊撃隊にエリート揃いの首都防空隊が手も足も出ずに完敗したのは、
敵に赤毛の女龍騎士の姿を認めた彼らが「助けてくれ!赤い悪魔が帰ってきた!」と
叫びながら次々と逃げさったためである、と自身ありげに語る戦史研究家がいるほどである。
その後、無事愛龍と再開した彼女は追跡をかわしつつ海軍主力、
そして皇帝のいる[[カーメイオン]]に辿り着きクーデター発生を知らせ、
そのまま急編制された黒騎士特務遊撃隊の一員としてより苛酷な戦いに参加していく。
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