デモニックドレス


《デモニックドレス/Demonic Dress》

悪魔の皮膚や骨格を素材として製造される戦闘用魔術礼装。
悪魔から摘出した魔力コアを組み込むことにより、装着者は通常の数倍の威力での魔術行使が可能となる。
第一次文明戦争後、魔術兵の火力増大を目的として研究・開発が行われ、
当時は、悪魔自体を兵器化したデビルデバイス(D2兵器)に対し、D2武装と呼ばれていた。

しかし、実用化のための実験中に昏睡、錯乱、あるいは発狂する被験者が続出したことから開発は中断され、
ユグドラシル政府はこの技術及び、研究が行われた事実そのものを『秘匿事項』として封印・抹消した。

なお、これらの「事故」の原因は、死骸に残留した魔力の影響だとも、人類に対する憎悪による呪いだとも噂されたが、
それを究明するための『再実験』をする訳にもいかないため、真相は不明のままである。


――追記――

独自に悪魔の研究を行なっている"教会"でも、かつて(第一次文明戦争以前に)同様の研究を行なっており、
やはり失敗、その事実を秘匿しており、それが後のD2兵器開発への反発につながっている。
(『悪魔の兵器化』を考えるなら、当然その死骸の利用も思いつくだろうし、
研究データを渡せば、そこからかつて自分たちが行った研究の内容を推測されてしまう、と考えたため)

また、ソレグレイユ圏の国々では、era1の頃に行われた研究データの断片から、
悪魔の生体組織に長時間触れていると、肉体や精神に変調をきたすということがあらかじめ知られており、
『悪魔は徹底して殲滅すべきもの』という認識が一般的だったことから、同様の研究は行われなかった。
(それ故に、ユグドラシルがD2兵器を投入した際は、その"狂気"に戦慄したという)


実は、現在の3大勢力が成立する以前(era2最初期)にも、『悪魔の死骸』を素材とした武器や護符の類は
各地で作られていたのだが、いずれも『使用者や所有者が錯乱・発狂する』ということから、
『呪われた品』として忌避、封印されるようになり、
やがて『悪魔の死骸』を何かに利用すること自体が禁忌として行われなくなっていった。

そして、これらの歴史的経緯が時とともに忘れられ、
単に『思想的あるいは技術的な問題である』と考えられるようになっていったことが、
教会やユグドラシルによる研究と失敗の遠因である。

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最終更新:2022年08月29日 22:53
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