橋上都市 冴華深(さえかみ)
久平西部を流れる大河「白燿江」の上に築かれた都市。
元は、現在の『久平』が成立する以前、かつて小国が林立し互いに争っていた頃に、
当時の国境線となっていた白燿江を押さえ、万一の際には橋ごと爆破することで、
敵国の侵攻を阻むという目的のために置かれた小規模な砦であった。
しかし、幸いなことに"非常手段"が実行されることはなく、隣国との戦争に勝利した後は、
白燿江を越えて往来する商人たちが利用する交易所として利用されるようになり、
更に時が経つにつれて、商店や作業所、民家が建て増しされていき、
やがて、軍事施設から交易都市へと改築されてしまったという異例の経歴を持っている。
近年、基礎となっている橋の老朽化を危惧する声が上がり、
どちらかの岸に移転させようとの案が出たこともあったが、
計画を検討していた頃に、
ソレグレイユによる久平侵攻が開始され、
その後、戦争に介入してきた
ユグドラシル軍の手で橋部分の補強・改修を含む
"武装化"が施されたため、第一次文明戦争後の現在も変わることなく河の上にそびえている。
最終更新:2013年04月26日 01:09