《白面鬼》 ツネヒサ
era2中期、後に
久平領となる幾つかの島々を恐怖に陥れた伝説の人斬り。
元は、とある国の領主であったが、ある時、異国の商人から買い付けたという
奇怪な面を手にしてからは、徐々に粗暴で酷薄な気性に変わっていき、
やがて、日に数人を斬らねば寝ることさえままならない程の狂気に染まっていった。
そして、その非道に耐えかねた領民が得物を手に居城に押し寄せると、
哄笑とともに門から現れ、百とも二百とも伝えられる数の男らを一人残らず斬り捨てた後、
そのまま何処ともなく逃げ去ったという。
その後も、各地を転々としながら凶行を繰り返していたが、
とある宿場町を襲った際、その地に逗留していた剣客と斬り合いになり、
三日三晩にわたる死闘の果てに、鬼面ごと脳天を打ち割られて斃されたという。
最終更新:2022年08月28日 22:23