ファウスト

幻惑の魔術邸ファウスト

放浪騎士アルカの戦い〉の中に登場する魔術師の邸宅。

恋人を殺した魔術師の居場所を突き止め、一路邸宅へと向かうアルカと竜人マークムが、
事前にアルカ出現の兆しを予見し、道楽気分で待ち構える魔術師へと正面から対峙するという件。

この場面はアルカの旅最後の闘いとなる話で、
怨敵の前で怒りを顕わにするマークムと、宿敵の前でも我を忘れず、静かな闘志を燃やすアルカの二人で
アルカの過去と現在における精神の対比を題材とした一編。

マークムの背に乗り魔術師の邸宅に辿り着くアルカは、『その者にとって一番良い思い出』を見せる幻惑魔術が
建物全体に掛けられていると、屋敷の最上階で待ち構える魔術師に告げられる。
更に、心の駆け引きに刃物は不要と、武器を置いて行くよう重ねて告げる魔術師に
怒りを剥き出しにするマークムを制し、真っ向からその条件を飲むアルカ。

これには真剣無しの真剣勝負を前に、力の象徴である黒銀色の腕輪と魔を退ける光の剣を置き、
単純な力に頼らないアルカの心の強さと、ここからの知恵比べの始まりを示唆している。

画像奥の屋敷へと向かう白い服の青年がアルカ。
マークムが城を出る際に渡した契約の指輪を返還しており、その指輪には一輪の薔薇が通されている。
このシーンでは台詞も心理描写もなく、ただ二人の一連の動作が淡々と書かれているだけで
アルカの行動の真意も、この時マークムが何を思っていたかも明かされていない。


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最終更新:2022年08月31日 19:05
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