精霊


《精霊/Nature Spirits》

主にオールグリーンの奥深く、特にマナの濃密な場所で目撃される不可思議な存在。
魔術師が生み出す《人工精霊》に対し、《自然精霊》あるいは《天然精霊》などとも呼ばれている。

研究者の中では"濃密なマナが、何らかのきっかけで人や獣に似た姿に凝ったもの"
あるいは"死した人や獣の魂が、マナとの反応によって半物質化したもの"など、
幾つかの説が挙げられてはいるものの、その真偽は未だ不明のままである。

そのほとんどは―少なくとも人類側の基準では―明確な意志を持っているようには見えず、
僅かに小人エルフ、そして一部の特殊な能力の持ち主が、周囲に漂うマナの濃度や動きから
大まかな『感情』のようなものを感じ取れるだけであり、
稀に存在する人語を解する個体も、数語程度の難解(あるいは、稚拙)な言葉を一方的に語るだけで、
双方向的な『会話』を成立させることは極めて困難である。


尚、長年に渡る接触と研究、そして観察から、自分が属する土地(森や山、河川etc)の拡大や繁栄を望み、
汚染や枯渇を拒むという性質があるということは判明している。




未だ人類には理解されていないが、
その正体は、この惑星自体が持つ"星の命"もしくは"世界の意志"とでも呼ぶべき存在が
マナの増大によって活性化し、その土地ごとに分化・具現化したモノであり、
本質的には、ジャッジメントデイの前後に起きた《人工神》の出現と同種の現象である。
(具現化のきっかけが"人類の感情"であれば《人工神》に、"世界の意志"であれば《精霊》となる)

また、"世界の意志"の具現化の特異な例として、
自己の破滅を回避するための抑止力である《星の触覚》の顕現や、
物質や生物として分化した"星の命"を回収・還元するシステムである《万物の死》などが挙げられる。



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最終更新:2022年08月31日 19:02
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