モルデンゲレート本社


『モルデンゲレート本社』

貿易都市トラムツキーに本社を置くソレグレイユの総合企業。
第一次文明戦争後、マナの技術利用により規模を拡大した新鋭企業である。

元々はソレグレイユ最大の軍事会社、メルシュテル・エレクトレニクスの下儲けとして
主に移動用モービルの部品工場及び、試作品の開発を行う小規模な生産プラントとして機能していた。

しかし第一次大戦後、メルシュテル・エレクトレニクスのマナの軍事利用への挑戦と失敗、
そしてその後の軍縮の流れによりメルシュテル・エレクトレニクスの絶対優位が揺らぐ中、
下儲けからの独立を果たした。

その独立騒動の際、成果を上げられなかったとしてクビを切られたマナ研究の開発者達を雇いいれ
彼らの技術と、元々ノウハウのあった移動モービルの技術を融合させ、画期的な移動用モービル「エヴィング」を開発した。


元々マナの軍事利用が失敗した理由は、
マナを使った試作型兵器「アルカトルカ」のふがいない実戦データによるものだった。

エネルギーにマナを用いたこの試作兵器は、燃料補給なしに戦える期待の新兵器としてテスト運用されたものの、
マナを操れる魔術兵の前では爆薬を積んだ動く棺桶に過ぎなかったのである。

この悲惨な結果により軍はマナ兵器の廃止を決定した。

しかし、マナ自体は普遍的な存在であり、エネルギー源としては理想的だった。
そこに着目したモルデンゲレード社は、マナを原動力とした一般家庭用の機器を開発したのだ。
「エヴィング」を始めとしたこれらモルデンゲレード製の機器は、
燃料の必要のない画期的な商品として家庭に浸透し、
家庭用製品におけるモルデンゲレード社の地位は絶対的なものとなった。

しかし、このモルデンゲレード製の商品は魔術によるテロ攻撃にひどく弱く、
結局ソレグレイユ最大の市場である軍事産業には輸送機の開発にわずかに立ち入るのみだった。


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最終更新:2022年08月29日 22:53
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