ブルーノ・シュニッツラー
元々はera3の久平にて製造業に従事する傍ら、執筆活動を行っていた。
しかし
ソレグレイユ軍による淵奈爆撃で自宅を失い、
やむをえずソレグレイユ首都
メルシュテル在住の旧友を頼って
セルタリスに移住した。
奇しくも先代シュニッツラーと似た境遇となった彼は、この時のことを後に自伝『鉄の焔』にて語っている。
移住後、幼少期に知った『
放浪騎士アルカの戦い』を元に大幅なアレンジを加えて書き上げた
『英雄の詩』がベストセラーとなり、その後はメルシュテルで作家として活動する。
処女作が有名だが、戦記やホラー、推理などさまざまなジャンルの作品を手がける。
著作『御稜威の王』の中で
淵奈爆撃を批判し、軍の体制の向上を訴えた。
知り合いがほぼおらず、また政府部内が比較的安定していた"黄金の20年"の時期に活動したためか、
先代シュニッツラーとは異なりプロパガンダ的利用はされなかった。
小説における透明で衒いのない文体、自伝における独特のユーモア溢れる文体がともに評価され、
連邦政府から表彰の打診があったが病気を理由にこれを辞退した。
また生来の心配性が災いし、鬱気味になることもしばしばであると自伝にて記している。
散歩は好きだが運動はあまり好きではないとしている。
他の著作には
ルーシャンで堕落していく人々を描いた『そこには誰もいない』
ジャッジメントデイについて記した『原罪』
ゴッヘルザッホの手記について、先代シュニッツラーの手記と絡めつつ物語形式で記した
『イーゼル・バックス旅行記』などがある。
「私は作家である。だからこそこれを記すのだ。そしてこれを記すからこそ、私は作家なのである。」
―――「鉄の焔」冒頭より抜粋
最終更新:2022年08月31日 18:56