悪魔開発
『死者の蘇生』という神への冒涜は、長い研究生活の中で次第に
モンモラスの精神を擦り減らしていった。
そんな異常な精神状態の中で編み出された彼の独自の理論は、奇抜でありながらも不可能ではなく、
設備さえ揃っていれば十分に実現可能な現実的な発想だった。
但しそれは常人はおろか、同業の偏屈な研究者たちから見ても
到底手を出そうとは思わないような紙の上の狂気であった。
マイスナーに魔術研究院の院長の座に据えられてからの彼は、その潤沢な予算の下、
限られた家産を食い潰しながらでは不可能と投げ捨て、研究室で埃を被っていた狂気の多くを掘り起こした。
第二次文明戦争前後に開発された多くの兵器関連の新
魔術・礼装は彼の発想の一部であり、
後世において大罪と評される”Dの兵器”は彼自身が原案をアレンジして産み落とした狂気と執念の産物である。
関連項目
最終更新:2022年08月30日 22:11