『ハッセ・フォーバーン』
ユグドラシル北部の町、フォーバーンの近郊にあるハッセ湖の近くの渓谷の中に築かれた
エルフの隠れ里。
世帯数14、住人の数も30人に満たない小さな村ながら自給自足を行っており
周辺の町とはほとんど交流を持たず、現世とは隔絶した世界になっている。
訪れる者も殆どいない寂れた集落だが、自然との融和を大切にするエルフ達にとっては
このような寂しい世界こそ調和に満ちた、理想郷と言えるのかもしれない。
画像は集落の一番外、村の入り口に住むコミュニティの中でも比較的若い住人と、その家。
『……私は生まれてから一度もここを出たことはない。
他のみんなはここだけで完結している世界だから出る必要は無いというけれど、本当にそうなのかな?
例えば、毎日空から暖かさをくれる太陽。
例えば、いつも湖から流れ込んでくる川の水。
本当にこの世界だけで、私達は調和しているのだろうか?
私の心は……外の世界を、見てみたいのかもしれない』
ハッセ・フォバーン入り口に住むエルフの少女の日記より
最終更新:2022年08月29日 18:45