レーヴァテイン


「超長距離次元決戦砲“レーヴァテイン”」

第二次文明戦争において、ソレグレイユ軍が開発した戦略兵器。
旧世界遺物である大型円型加速装置を利用することにより開発され、
戦略兵器である大型次元弾をソレグレイユ大陸全域に発射可能なまさしく最強最大の“決戦兵器”である。


第一次文明戦争以後、国内の経済的疲弊や様々な民衆の不満に直面したソレグレイユ軍は国の立て直しを図った。
その際、予算の都合上大規模な軍縮を余儀なくされた軍部は、削減に伴う軍事力低下を誤魔化すために3つのプランを用意した。

まず、陸軍では仮想敵国として予想されるユグドラシルへの対策としてミハイル・ガリバー将軍主導により
兵器小型化と対人戦術の充実化を図る「M.A.(Minimization of Army)計画」、通称「ガリバー計画」が行われ
海軍では民営化により技術力を増大した各兵器会社と国立魔法素研究所の協力のもと
個々の艦船の能力を特化、分担することで戦力の低下を押さえつつ艦隊数を削減する「SMS開発計画」が実行に移された。

そして、最後に軍部が提案した軍の改革プランこそがこの「レーヴァテイン建造計画」であった。

旧・久平領で発見された大規模な円形状の加速装置を次元科学開発の盛んなメルシュテル第2区画へと移送し、
それを新型のマスドライバーと連結することで超射程を実現、ソレグレイユ本土の防衛を万全のものとした。

そのため、第二次文明戦争直前のソレグレイユの防衛戦略は本土防衛をこのレーヴァテインに任せ
兵力の多くを主戦場と目される久平に差し向けるというものであった。

しかし、久平海会戦におけるソレグレイユ艦隊の惨敗と久平領の失陥、さらにレゲイピス会戦を始めとした
ユグドラシルによる資源策源地とその補給ラインを目標とした電撃戦によりレーヴァテインの最大の欠陥が露呈する。

それは、多数の目標への攻撃ができないことである。

元々レーヴァテインは、使用にあたって弾丸の加速に要する大量の電力、
さらに発射後の砲身の交換や加速装置の点検などにより莫大な時間と物資を浪費してしまう代物であった。

しかしながら、上陸を試みる敵の艦隊や進軍する軍団を一網打尽にするならば一発で十分であり、
そのことを分かっていながらユグドラシルが上陸を敢行するはずもない(つまりは抑止力としての効果)と考えていたのである。

しかし、ソレグレイユ周辺海域の哨戒を担う海軍が壊滅したことにより上陸を阻むもの無くなったユグドラシルは、
D2兵器を根幹とした小規模な部隊を多数編成、
それらにより同時多発的に策源地への攻撃を行い、事実上、レーヴァテインによる砲撃を封じたのである。

こうして戦略を大きく狂わされ、物資の欠乏と敵方の新兵器によって苦戦を強いられたソレグレイユは、
一撃で戦局を打開するため、ある計画を進める。
それは、物資の欠乏と戦場が各地に広がったことでもはや無用の長物に成り下がったレーヴァテインを改造し、
ユグドラシル本国を射程に納め、戦略爆撃を行うことであった。

この計画を察知したユグドラシル軍は阻止すべくメルシュテルへの進撃を決定し、
ソレグレイユも長い消耗戦の中でなんとか立て直した戦力で防衛に当たった。

このメルシュテル攻防戦においてレーヴァテインはソレグレイユの防衛目標であると同時に決戦兵器でもあり、
ユグドラシル軍の主力に対して使用されようとしたが、それを阻止しようとするユグドラシル軍の潜入部隊と
ソレグレイユ軍の特殊部隊、さらに事態に乗じて戦いに加わるリユニオンの戦力が加わり、三巴の争奪戦が行われることとなった。

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最終更新:2022年08月30日 22:18
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