龍騎士アルバート・ダービー
カーメイオン士官学校を第32期生として卒業後、
ユグドラシル海軍第2艦隊の空母防空飛行隊に配属される。
その後、悪魔術師の反乱とそれに端を発するアースガルズ戦役を経験し、そこでの戦績を評価され
20代の若さでユグドラシル空軍第3航空師団の第1飛行隊を預かるという出世を遂げた。
各師団に60、空軍全体で見れば400以上ある飛行隊のたかが一つとはいえ、
航空師団の最初の飛行隊の長ともなれば実質各師団長に次ぐ地位であり、
士官学校出身の龍騎士とは言え貴族でもない一般人の出自、
まして元海軍の出の人間がそのような地位になることに対しての風当たりは強かったが、
直属の上官であり彼にこの地位を与えた
黒騎士の存在とその背後にある第7代突撃龍騎士団総団長の影、
なによりアルバート自身の卓越した空戦の才能により、批判の声が表面化することはなかった。
その後、第8代突撃龍騎士団総団長となった黒騎士の新体制の元、
空軍第2航空師団の師団長となるよう請われるが、
自分は空戦以外に取り柄の無い人間であると固辞し、生涯現役を貫くことを表明。
以後、第一次文明戦争における撤退戦において囮となり戦死するまでの28年間、現場に残り続けた。
彼の戦死の報を聞いた際、総司令である黒騎士は
「これで、我が軍最強の龍騎士は私になってしまったよ」と寂しげに呟いたという。
画像はアースガルズ戦役において、黒騎士率いる特務隊の2番機に抜擢された直後の彼の姿。
悪魔術師の反乱からの連戦により他の小隊メンバーが疲労困憊していたにも関わらず、
彼だけはいつものように龍の調子を平然と見ていたという。
最終更新:2022年08月28日 22:24