龍騎士戦略論大系


「龍騎士戦略論大系」

ユグドラシルの軍人、ユティウス・アルペゲウスが執筆した軍学書。
竜騎士の持つ戦略的な価値について強く論じている。

アースガルズ戦役において、ユグドラシル軍がほとんど行動できなかった中、
わずか一個飛行中隊の戦力がアースガルズ軍を撃退したことに着目し、
竜騎士が単に戦場における航空戦力に留まらず、運用次第によっては巨大な戦果をもたらすと力説している。

少数精鋭の航空戦力により敵戦域に察知されることなく電撃的に浸透し、
本来なら戦線の後方に位置する敵司令部を急襲、混乱に乗じ主力を侵攻させる。
この革新的な論は当時の軍首脳部に受け入れられ、第一次文明戦争における空軍の壊滅までの間、
ユグドラシル軍における空軍偏重主義を生むきっかけとなった。

現在ではこの本の理論的根拠となった、アースガルズ戦役における黒騎士特務飛行隊の伝説的な働きは、
アルバート・ダービーをはじめとする一部のエースによる例外的なものであり、
竜騎士による軍中枢部の急襲により発生した大混乱も、
軍を乗っ取った「深緑の使者」教団に反感を持っていた現場のアースガルズ軍人達が、
彼らの撃退に応じて行動を起こした結果であり、特殊な例に過ぎないとされている。


『諸君、想像してみてほしい。今諸君らの前にはカイゼル・レギオンの盤が広がってる。

 敵戦力は強大で、こちらの持つ駒はわずかだ。しかし、こちらには龍騎士の駒が一つある。

 私はこれを静かに持ち上げ、敵の皇帝の駒の上に置く。これで勝利は私のものになった。

 このゲームに詳しいものなら失笑ものの理論だろう。
「竜騎士は単に前後左右に移動可能な駒に過ぎない」との反論もむべなるかな、である。

 だが、私はこう提言する。
「これこそが龍騎士という駒の本来の使い方なのだ」と―――』



―――竜騎士戦略論大系序文、「されど軍人は龍と踊る」より抜粋

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最終更新:2022年08月29日 18:51
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