226 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/01(水) 21:46:37.01 ID:2/2/1QCto
【咲さん来襲】
【京ちゃんにラッキースケベイベント発生。なお押し倒して乳とか揉んだその瞬間に「来ちゃった」と満面の笑みで咲さんが扉を開ける模様】
【対象→塞】


[部室]


京太郎(うーむ、少し早く来すぎたかもしれないな)

京太郎(あ、でも鍵は開いてるっぽい)

京太郎「おはようございます!」ガチャ


部室に入ると、そこには塞先輩の姿があった。

読んでいた本をサッと後ろに隠して、すこし焦ったように話しかけてくる。


塞「お、おはよう須賀君。今日は早いんだね!」

京太郎「ハハ、なんだか早く目が覚めちゃいまして」

京太郎「塞先輩こそ、いつもこんなに早くから来てるんですか?」

塞「うん、家が近いからねー」

塞「シロに鍵開け任せるのも不安だし」クス

京太郎(確かに若干不安だ…)

京太郎(でも、ダルいダルいって言いつつ、ちゃんと時間通りに来るんだよな…)

京太郎「じゃあ明日から俺もこの時間に来ようかな」

京太郎「塞先輩とこうやって二人きりで話せるのって、三文どころじゃなく得だし」ハハ

塞「も、もうっ!」//

231 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/01(水) 21:50:53.32 ID:2/2/1QCto


京太郎「そういやさっき、何か隠してませんでした?」

塞「!?」

塞「な、何でもないよ。ただの小説!」

塞(恋愛小説、それも先輩後輩ものだなんて言えない…)


京太郎(ふんふむ…)

京太郎(人が隠そうとしてるものを無理やり見るほど趣味は悪くないが)

京太郎(慌てる塞先輩って新鮮だよな…)

京太郎(よし、もうちょっとからかってみるか!)

京太郎「なら隠さなくても良いじゃないですか、見せて下さいよー」

塞「だ、だめっ!」

京太郎「う、うぉっ!」


身を捩って逃げようとした先輩共々バランスを崩し、

二人してソファーに倒れこんだ。

むにゅっ

…図らずも先輩の胸に顔を埋める形になる。


塞(へ?……は?……うぇっ!?)


その時、ノックの音がした。

244 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/01(水) 21:59:08.65 ID:2/2/1QCto
[咲side]

>>68 >>69 >>74 >>79辺りも見ておくとわかりやすいかも


咲「ここが京ちゃんの新しいお家かぁ…」


盛岡のカラオケボックスで一夜を過ごし、

地図を頼りに京ちゃんの家に辿り着いたのは早朝のことだった。


咲(ちょ、ちょっと早すぎたかなぁ)

咲(どこかで時間を潰してから来れば良かったよ…)


だが、周囲に時間を潰せそうな施設はない。

意を決してチャイムを鳴らす。


ピンポーン

???「はーい!」


…出てきたのは京ちゃんではなく、京ちゃんのお母さんだった。


京母「あら?咲ちゃん?」

京母「どうしてここに?」


正直に言うと引かれそうだ。


咲「ちょっとこちらの方に来る用事があったんで、折角だから京ちゃんに会いたいなって…」

京母「あらあら、あの子も隅に置けないわね~」

京母「でもあの子、今日は珍しく早くから部活に行っちゃったみたい」


さっそくのすれ違いだ。少し不安になる。


咲「……部活、やってるんですね」

京母「ええ、こっちの高校にも麻雀部があったんだって」

咲「!」


麻雀、続けてるんだ。


京母「最近頑張ってるみたいよ?」

京母「いんたーはい?って大会の個人戦に挑戦するんだーって」

咲「そうなんですか…」


………


おばさんが家で待つように薦めてくるのを丁重に断り、京ちゃんの通う高校の名前と場所を聞く。


京母「ええ」

京母「"宮守高校"って言うの。場所は…」

258 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/01(水) 22:06:04.99 ID:2/2/1QCto

咲「ここが部室…だよね」


閉じたドアの前で深呼吸をする。

怖い。

京ちゃんに拒絶されるのが怖い。

今にも逃げ出しそうになる。


咲(ううん、逃げちゃダメっ)

咲(原村さんだって、応援してくれたんだから!)


笑顔を作る。

昔、京ちゃんが「可愛い」って褒めてくれた笑顔だ。

ノックをする。人の気配はある。

ドアを開けた。

精一杯明るい声で言う。


「京ちゃん、来ちゃっ…」

265 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/01(水) 22:07:51.11 ID:2/2/1QCto

咲 感情判定 難易度 ???


>>270

270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 22:08:15.25 ID:Xz+gSmFVo


290 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/01(水) 22:10:27.78 ID:2/2/1QCto





判定→失敗

327 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/01(水) 22:16:48.72 ID:2/2/1QCto

[咲side]

京ちゃんが、綺麗な女の子の胸に顔を埋めて抱き合っていた。

何か大切な物が砕けた音がする。

無理に作った笑顔がそのまま顔に貼り付いた。


京太郎「さ、咲!」


慌てて立ち上がる京ちゃん。


咲「ごめんね、京ちゃん、来ちゃったぁ」ニコ

咲「でも、お邪魔だったみたいだね」ニコニコ

19 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 11:23:45.32 ID:AgWs5lVVo
前スレ>>327修正から


[咲side]


京ちゃんが、綺麗な女の人の胸に顔を埋めて抱き合っていた。

無理に作った笑顔が剥がれて落ちる。


京太郎「さ、咲!」

京太郎「どうしてお前、ここに?」


京ちゃんが慌てて立ち上がる。

それじゃまるで、浮気が見つかった時のお父さんみたいだよ、京ちゃん…。


咲「わ、私、京ちゃんにずっと謝りたくて…」

咲「でも、お邪魔だったかなぁ」

京太郎「邪魔なんてこと…」

京太郎「さ、さっきのは事故だから!」

塞「……」

塞「須賀君?その子は?」

塞「随分と親しげだけど…」


顔を真赤にして、着衣の乱れを直していた女の人が、少し拗ねたように京ちゃんに尋ねる。

付き合ってるわけじゃ、ないのかな。

でも、この人も多分、京ちゃんに惹かれてる。

だとしたら、私のライバルだ。


京太郎「あ、先輩、さっきは本当にすみません!」

京太郎「こいつは長野にいた頃の幼馴染で…」

咲「宮永咲です」

咲「"京ちゃん"がいつもお世話になってます」


優越感。

向こうは"須賀君""先輩"だもんね。

38 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 12:35:02.13 ID:AgWs5lVVo

咲「よろしくお願いしますね、"先輩"」

塞「……」

塞「臼沢塞です、よろしくね」


京ちゃんの方を向く。


咲「ねぇ、京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「喧嘩別れみたいになっちゃってたけど」

咲「私のこと、許してくれる?」オズオズ

京太郎「あ、ああ」

京太郎「俺のほうが謝りたいくらいだよ」

京太郎「まぁ、受信拒否は流石に堪えたけどな」ハハハ…

京太郎「あの時はごめんな?咲」

咲「うんっ!」パァ


やっぱり京ちゃん、優しいなぁ…


………


咲「そうだ、聞いたよ、京ちゃん」

咲「IH個人戦、出るんだって?」

京太郎「ん?ああ、母さんに聞いたのか」

京太郎「折角の機会だし、ダメ元でチャレンジしてみようと思ってな」

京太郎「先輩達のお陰で、結構強くなってきたんだぜ?」

咲「ふーん…」

41 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 12:46:20.44 ID:AgWs5lVVo

京太郎「先輩達、強いだけじゃなくてさ」

京太郎「みんな3年で、最後のIH前なのに」

京太郎「自分の時間を割いてまで、初心者の俺に指導してくれるんだ」

京太郎「だから、本気で頑張らないと、って」

塞「須賀君…」


嬉しそうに話す京ちゃん。

…そんなの聞きたくないよ、京ちゃん。


咲「じゃあ、ちょっと打ってみない?京ちゃん」

咲「京ちゃんがどれほど強くなったのか知りたいし…」

咲「京ちゃんの自慢の先輩達とも打ってみたいしねっ!」

161 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 21:41:28.89 ID:AgWs5lVVo

[塞side]



京太郎「って言ってるんですけど、打ってやってもらえませんか?」


須賀君が申し訳無さそうに言う。

…先程の件と、彼と宮永さんとの関係については後でゆっくり問い詰めるとしよう。


さて、普段なら問題なく了承する場面だが、

彼女が発するプレッシャーが、初めて豊音と出会った時に感じたものとよく似ている。

一見か弱そうな彼女もまた、麻雀に於いては化物であるということか。


塞「でも、今4人いないからね…」


私と須賀君ではおそらく彼女に蹂躙されるだけだろう。

逃げ腰になる。


咲「それなら大丈夫ですよ、先輩」

咲「すぐに揃うと思いますから」

京太郎「?」

京太郎「どういう事だ、咲?」


訝しむ須賀君。

ちょうどその時、遠くの方から聞こえてくる足音。

彼女が感じ取っていたものは何だったのだろう。


胡桃「おっはよー、塞!と須賀君!?珍しいねっ!」

胡桃「それと…誰っ!?」


彼女は笑って


咲「こういう事だよ、京ちゃん!」


そう言った。

172 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 21:51:42.87 ID:AgWs5lVVo

(闘牌シーン省略)


胡桃「嘘…」


宮永さんの親倍に振り込んで飛んだ胡桃が、呆然と呟く。


咲「ねぇ京ちゃん、私も強くなったでしょ?」

京太郎「あ、ああ…」

咲「だからさ、京ちゃんも私と一緒に強くなろうよ」

咲「絶対に先輩たちよりも、京ちゃんのこと強くしてあげられるよ?」

塞「……っ!」


悔しいが言い返せない。

それ程彼女の力は圧倒的だった。

須賀君が彼女を選んでしまったら、悲しい。

175 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 22:01:19.83 ID:AgWs5lVVo

[京太郎side]


ああ、今のは、俺に見せつけるための麻雀だったのか・・・

幼馴染にあんな麻雀を打たせてしまったことが悲しい。


京太郎「それは、出来ないな…」

咲「…どうして?」


俯いて尋ねる咲の頭を撫でる。


京太郎「お前だって、分かってるんだろ?」

京太郎「今の俺は、もう宮守高校の麻雀部員なんだよ」

京太郎「清澄じゃなくてな」

京太郎「だから、いくらお前が強くても、俺は先輩たちと強くなることを選ぶよ」

京太郎「ごめんな、咲」

咲「だって…それじゃ、どうしようもないじゃない…」


震えた声で彼女が言う。


京太郎「ああ、どうしようもないんだよ、咲」

京太郎「だって宮守と清澄は」

京太郎「全国で戦う、ライバルなんだからさ」

咲「……」

192 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 22:18:25.44 ID:AgWs5lVVo

[咲side]


咲「…私、絶対に負けない」


宣言する。

麻雀でも、京ちゃんを巡る戦いでも絶対に負けてたまるものか。


咲「賭けをしましょう」


京ちゃんの先輩たちに言う。


塞「賭け…?」

咲「全国、来るんですよね?」

咲「全国大会で当たるようなことがあって」

咲「もし私達が勝ったら…」

咲「その時は"諦めて"下さい」


京ちゃんの方に視線を送りながら言う。


胡桃「……」ウツムキ

塞「諦めるって、まだそんなんじゃ…」

京太郎「ん?諦める?どういう事だ?」


…相変わらず京ちゃんはにぶい。

そんなところも好きなんだけど。


咲「京ちゃんは分からなくて良いよ」ハァ

咲「じゃ、私、帰るねっ!」

京太郎「へ?泊まって行かないのか?」

胡桃、塞「!?」


目に見えて動揺している先輩たち。

またしても優越感。


咲「京ちゃんと仲直りも出来たし、全国に向けて特訓しなきゃ」

咲「またねっ、京ちゃん!」


そう言い残して、部室を出た。

226 :これはほぼ焼き直し  ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 22:36:00.84 ID:AgWs5lVVo

京太郎(いつも元気な胡桃先輩が落ち込んでる…)

京太郎「胡桃先輩…」

胡桃「やめてよっ…」

胡桃「慰められても、惨めになるだけだもん…」

京太郎「……」

京太郎「いえ、慰めません」

京太郎「俺達はただ、弱かったんです」

京太郎「だから、一緒に強くなりましょうよ、先輩」

胡桃「……」

胡桃「そんなにすぐには、切り替えられないかも…」

胡桃「ごめん、今日は帰るねっ」ダッ

京太郎「先輩…」



・飛んだことにより、今日の午後は胡桃関係のイベントは起こりません。自動で安価下となります。
・また、全体特訓にも参加できません。

237 : ◆ttR5sQ5ZGLqG [saga]:2012/08/02(木) 22:43:28.77 ID:AgWs5lVVo

塞(胡桃…)

塞「ねぇ、須賀君」

塞「あの子、何者なの?」

塞「宮永って、もしかして…」

京太郎「……」

京太郎「関係無いですよ」

京太郎「あいつは俺の可愛い幼馴染で…」

京太郎「俺達が超えるべき、壁です!」



-イベント【咲さん来襲】終了-


269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/02(木) 23:14:33.01 ID:AgWs5lVVo
んじゃ特訓イベやるやでー

>>259
下がらないけど追いかけると(判定次第で)良い事あったかも

>>265
GOODENDとTRUEENDくらいの違いとお考え下さい

---

姉帯「今日の須賀君、気合入ってるねー」

エイスリン「チョット、コワイ…」

京太郎「す、すみません先輩…」

京太郎「今日、あらためて自分の力不足を痛感させられてしまいまして…」

シロ「塞…」

シロ「何があったの…?」

シロ「胡桃もいないし…」

塞「……」

塞「全国って、私達が想像してた以上に化物だらけなのかも」

シロ「……?」

塞(それに、一方的な"賭け"だったけど)

塞(だからって負けて良い訳ないからね!)

塞「私達も負けてられないってこと!」

シロ「……」

シロ「うん…」




全体麻雀力(胡桃除く)が上がった!

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最終更新:2012年08月05日 18:15