狭義無駄合

大雑把な定義

狭義無駄合:合駒をしても最善手順及び変化手順が変わらない合駒

厳密な定義

狭義無駄合=合駒を直ぐ取った後合駒されなかったときの最善手順を攻方が指したときに、
      その合駒を使わずに玉方の変化も含めて全ての応手が合駒しなかったときと一致する合駒。
※ルール的に直ぐ合駒を取れないものや、合駒を取った後最善手順を再現できないもの、取った合駒を使うものは全て有効合である。
※また、変化が新しく増えたものは有効合、変化の一部が減っただけの場合(増えてはない)は無駄合である。

最善手順=攻方にとってはできるだけ手数が短く、玉方にとってはできるだけ手数が長くなり、
     且つできるだけ駒が余らない手順のうち、任意に一つ選ぶ手順。

手順の一致=手順を棋譜にしたとき完全に一致するもの
※これについてはあまり検討していません。
※棋譜にしたときに全く一緒なのに手順が一致していると言うと違和感を感じるもの
※または手順が一致していると感じるのに棋譜にしたときに全く一緒ではないものがあるかどうか、意見をお待ちしております。
※例:▲2二馬左、▲2二馬上などのどの駒が移動するか特定するための記号により棋譜が異なる。

この場合を考えてみましょう。
合駒しない場合:▲2四と△2一玉▲2二金△同玉▲3三歩成△2一玉▲1二香成△同玉▲2三と△2一玉▲2二と左
合駒する場合:▲2四と△1三合▲同香不成△2一玉▲2二金△同玉▲3三歩成△2一玉▲1二香成△同玉▲2三と▲2二と左
強調部分が同じ棋譜になりましたね。従って△1三合は狭義無駄合です。
さて、この棋譜に違和感を覚えた人がいるかも知れません。例えば2手目△1三合が歩だった場合、5手目は▲2二歩で早く詰みます。
しかし、あくまで先手は合駒されなかったときの最善手順(合駒しない場合の強調部分)を指そうとする、ということです。
また、合駒する場合の3手目は▲同香成で直ぐ詰みますがこれも同様です。もし▲1三香成だと詰んで▲1三香不成だと詰まない形だったとしたら
それは有効合(変化)として認められます。

この場合も考えてみましょう。
合駒しない場合:▲2四と△2二玉▲2三と
合駒する場合:▲2四と△1三合▲同香不成△2二玉▲2三と
したがって△1三合は狭義無駄合ということになりますね。
この場合は▲同香成は詰みません。最初のサンプルで不成に違和感を覚えた人もこれなら納得でしょう。
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  • 棋譜の位置に着いてですが香車が飛車に置き換わる、など枚挙にいとまがありません。 -- nov (2015-02-24 17:09:44)
  • 棋譜の一致についてですが、もっと「手順の一致」と見なす範囲を広げる必要があると思います。(1)成のタイミング、(2)上下左右等の区別記号、(3)打記号、(4)飛車・角の距離違い、(5)香車の利きに飛車が割り込む、など枚挙にいとまがありません。 -- nov (2015-02-24 17:12:53)
  • そうですよね…具体的な指摘ありがとうございます。感覚的な部分で「手順の一致」とみなせれば良いのですが、そういう曖昧さを無くそうとして「棋譜の一致」などとしてしまいました。しかし代案もよくわかりません。おっしゃるように棋譜の一致から広げることになるでしょうか -- tb (2015-03-17 18:43:58)
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最終更新:2017年05月09日 20:30
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