この話は大体☆9以上の曲に関係があります。
腕押しと指押しの話の続きになります。
目次
概要
三打鍵区理論とは、かみゆー氏がIIDX上達理論というウェブサイトで公開していた考え方です。現在では本家のページは更新されて、打鍵区は4つに増えているようです。
こっそりリンク
ざっくばらんに言うと、譜面のBPMによって、
の、3種類の打鍵法を使い分けて打鍵しようという主張です。彼の結論は、BMP140の16分相当以下の速さは腕押し、BMP180の16分相当以上の速さは指押し、そのあいだは腕押しと指押しのミックスだとのことです。もちろん、BPM110の16分の速さでも指押しはできるでしょうが、光らせにくくてしょうがないでしょう。逆にBPM200の16分の速さで腕押しはできません。
ただこのBPM140とBPM180という境目の数字は目標らしいので、まずは現在の自分の境目を探してみましょう。私の場合は、BPM105が腕押しの限界、BPM170がミックスの限界だと思います。
そうしたら実際にプレーする際に、曲を始める前に(ロード時間などに)曲のBPMを確認して、腕押しで処理するのか指押しで処理するのか、はたまた腕押しと指押しをどれくらいの割合でミックスして処理するのか、指はどれくらいの速さで動かすのか、思い出しておきます。そうすることで最初から光らせることを期待できますし、乱打中も認識と同時に手の感覚でテンポキープをすることができます。
三打鍵区理論のよいところ
さらにこの習慣を付けておくだけで、上記のテンポキープの他にも、のちのち役に立つことがあります。
まず、手の操作と紐付けることによりテンポに敏感になり、各BPMにおける16分の時間の感覚を得る事ができます。そうすると例えば、乱打中に縦連が混じってくる譜面に対して、その縦連を、どれくらいの時間で取ればいいのか、腕押し縦連なのか指押し縦連なのかなど、譜面のみの情報だけでは得にくい情報を得ることができます。
また、ソフランという、普段の認識が役に立たなくなってしまう状況でも、手が押し方を覚えていれば手でテンポキープすることができます。ソフランの低速では譜面が詰まって見えるのでついぐちゃっと押してしまいがちなのですが、譜面を見て16分なのか8分なのか冷静に判断して適切な押し方を選択する事で、ソフラン譜面に対してかなり強くなれます。
まとめ
このページのまとめとして主張したいことは、BPMと打鍵感覚の対応を早くから意識しようということです。クリア狙いの段階ではBPMは大まかに見たり、「ソフランがないか」くらいしか考えないかもしれません。しかし、BPMを細かい目盛りで見るという一見スコア狙いに近いようなやり方は、クリアする上でもかなり重要な考え方になっていると思います。
蛇足ですが、九段の練習曲を挙げる際、乱打の練習曲を細かく分類して、高速乱打と中速乱打とに分けて紹介しています。これは三打鍵区理論の見地から、中速は腕押し指押しミックスで叩く譜面、高速は指押しで叩く譜面、という意味を込めてあるからでした。
最終更新:2017年02月25日 18:20