複数の運指の併用



 これまで固定運指や半固定運指についてそれぞれ詳細に説明してきましたが、実際のプレイでは単独の運指のみを使うということはほぼありえず、これらの運指の複数を用いることになります。

 このページでは複数の運指を用いる際の運指間の移行や注意点などについて記述します。それぞれの運指の詳しい説明については各ページをご参照下さい。










対称固定 / 3:5半固定 / べちゃスラ


役割分担


  • 対称固定  → 鍵盤のみの時
  • 3:5半固定  → 皿が降ってきた時
  • べちゃスラ  →  3:5半固定 で処理しきれなかった時

  対称固定3:5半固定 をメインとし、 べちゃスラ は緊急回避用の運指として使います。



対称固定3:5半固定


  対称固定3:5半固定 は若干遠くて、切り替えるのに他の運指より少し時間がかかります。
 理由は、薬指が1鍵盤に縛り付けてあって、小指が皿から遠いからです。

 大体ですが、皿が4分で降ってきていたら 3:5半固定 のまま、2分で降ってきていたら 対称固定 にその都度戻って良いと思います。
  対称固定3:5半固定 から遠い運指なので、皿と皿の間に長めの余裕がなければ、いちいち 対称固定 に戻らないほうが良いと思います。



対称固定3:5半固定


 皿側の手を、親指の位置をずらさずにバッと開く感じです。
 皿ノーツの16分前に1鍵ノーツがある場合は、ギリギリまで対称固定で粘って1鍵を薬指で取るのではなく、早めに 3:5半固定 に移行して1鍵を親指で取りましょう。

  スライド ができる場合は、3→1→皿や、3→1+皿を スライド で取ると認識に余裕ができます。



3:5半固定対称固定


 皿ノーツ地帯を取り終わって、3鍵に親指が乗っていれば何も問題はないのです。そのまま薬指を1鍵に戻します。

 問題は皿ノーツ地帯を取り終わって、1鍵に親指が乗っていた時です。皿の後しばらく左手が暇ならば 対称固定 に帰って来れるのですが、難易度が高くなってくると鍵盤ノーツを捌きながら対称固定に帰らなくてはなりません。やり方の一部としては、

  • 左手が暇になるまで、 3:5半固定 で我慢
  • 左手が3鍵を取るまで、 3:5半固定 で我慢
  • とりあえず 1048式 にする
  • 1→3鍵と親指を スライド して無理やり3鍵を取る

 どれを選択するかは、他の運指の得意不得意や、降ってくる譜面に依ります。

  • 3:5半固定 が得意な人は、安全に戻れるまで 3:5半固定 で我慢
  • 1048式 ができる人や、皿のすぐ後に1+3鍵同時押しが来ている場合は、1048式
  • べちゃスラ ができる人や、1→3鍵と降ってきている場合は スライド



対称固定 に戻ることを意識した 3:5半固定


 皿を押したときに手が二時の方向(1Pの場合)を向いてたりすると 対称固定 に戻りにくいです。理由は、薬指奥に行ってしまい、1鍵に戻れなくなってしまうからです。
 なので左腕の脇をしめて、あまり手の角度を変えずに、皿の手前側を取るのが良いように思います。

 また、皿+12鍵は、1鍵→2鍵が既に一時の方向を向いているので、これを取ると手が二時の方向を指してしまうことがあります。このような悪い癖を直すために、 皿+1鍵を取るときはなるべく親指をたたんで(人差し指の下に潜るくらいで)取るような意識でとると良いと思います 。



実際の 3:5半固定


  3:5半固定 では人差し指や中指で5鍵を取ることになっていますが、そのような運指はいつも使うわけではありません。

  • 皿発狂や皿+乱打の譜面では、人差し指や中指を5鍵に降ろさず、1,3,5鍵を両親指で取り切るようにします。
L5 L2 R2 R3
L1 L1,R1 R1 R4(R5)

 理由は、運指の幅を減らすことで反応を早くできること、 対称固定 からあまり離れないでいられることです。

  • 皿+同時押しの譜面では、 3:5半固定 をフルに活用して柔軟に取り切ります。
L5 L2 R2 R3
L1 L1,R1 R1,R2,R3 R4(R5)









1048式 / 3:5半固定



1048式と3:5半固定の併用


 1048式固定をメインで使用しているプレイヤーの誰もがぶつかる壁が、 3+皿(・・・①) の同時押しです。これを克服するためには2つの方法が考えられます。3鍵をL1で取るか、3鍵をR1で取るかです。

 また、 皿と1、2鍵が複雑に絡み合った譜面(・・・②) も1048式固定では処理することができません。この時左手は1、2鍵あるいは1鍵のみを担当し、右手がその補助に入ることになります。

 いずれの場合でも1048式をこのように崩すと3:5半固定の型に収まるので、 1048式を使う上で3:5半固定は不可欠 だということができます。






相互の移行の仕方


   1048式→3:5半固定

 皿のない譜面を通常の1048式固定で叩いている状態から3:5半固定に移行する方法を、上記の①、②の場合に分けて考えます。


  ① 3+皿

  3+皿が来た時には、 3鍵をL1とR1のどちらで取るかを決めますこれは前後の譜面の偏りや押しやすさなどで決まります。例えば、3+皿の前後に4,5,6鍵の複雑な絡みがある場合にR1を3鍵に出張させると、R1の使用を制限された状態で4,5,6鍵をカバーしなくてはならなくなります。よってこの場合は左手を開いて3+皿を片手で取りに行く、といった判断を瞬時に行う必要があります。考えなくても反射的に最善の取り方ができるようになるのがベストです。


 ② 皿と1、2鍵が複雑に絡み合った譜面

 皿と1、2鍵が複雑に絡み合った譜面が降ってきた場合の、1048式から3:5半固定への移行のきっかけは R2(右人差し指) です。通常の1048式と3:5半固定の左手の相違点はR2が3鍵にあるか、2鍵にあるかであるため、R2で2鍵を取ることによって3:5半固定となります。



  B  3:5半固定→1048式

 皿絡みの譜面を3:5半固定で処理したあとは、鍵盤の高密度に耐えるために1048式固定に戻る必要があります(もちろん直後にまた皿絡みがある場合は別です)。

 3:5半固定から通常の1048式固定に移行する方法は、 R2(右人差し指)を3鍵に戻す 、の一つです。R2さえ3鍵に戻ってくればL3は自然と2鍵の上に置かれ、右手はR1の出張の必要もなくなり平常運転が可能となります。譜面次第ではR1を5鍵に戻す、L3を2鍵に戻すなどの動作もとっかかりとして考えられますが、これらはR2を3鍵に戻すための予備動作であり、運指の移行完了の鍵はやはりR2であると言えます。


 以上から分かるように、 1048式と3:5半固定の移行の肝はR2にある といっても過言ではなく、併用を続けることによってR2の動きはどの運指よりも熟練していきます。長い皿複合や、皿絡みが期待される場合は予め人差し指を2鍵の上空よりに待機させておくことも有効です。また、慣れてくると押し皿の動きに合わせてR2で3鍵→2鍵と連続で押したり、引き皿に合わせて2鍵→3鍵とスライド気味に押したりすることができます。


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