連皿




目次




※3:5半固定に代表される、小指で皿を回す場合のみを扱ってます。





皿複合と連皿の違い


 皿複合と連皿で記事を分けています。その理由は、皿複合と連皿で必要な技術が違うため、その対策もそれぞれあるからです。

 皿複合の例:Sun Field(A)@textage様
 連皿の例:Sampling Paradise(A)@textage様



 皿複合と連皿の区別については、腕押しと指押しBPMと三打鍵区理論の記事に関連しています(触れられていません)。

  • 鍵盤ならば腕押しするくらいの間隔で降ってくる皿は皿複合
  • 鍵盤ならば指押しするくらいの間隔で降ってくる皿は連皿

という分け方をします。

皿における腕押しとは、
  • 皿を回して次の皿を取るときに、一度小指を皿から離して取る
  • 皿をピッと一瞬触って弾くように回す
のような回し方を指します。腕押しとは言わずに、一般的な意味での「」と言います。

一方、皿における指押しとは、
  • 皿を回して次の皿を取るときに、小指を皿から離さずに動かす
  • 窓をこするような、往復する動きで回す
のような回し方をします。これを指押しとは言わずに、「連皿」という言い方をします。


 皿と鍵盤が一緒に降ってくると皿複合と呼ばれますが、連皿と鍵盤が一緒に降ってきても連皿とか、連皿+鍵盤と呼ばれます。


 皿複合がうまくなるためには、皿と123鍵の鷲掴みと右手の応用力を上げれば良いのですが、連皿がうまくなるためには皿を規則正しく回すといった技術、さらに鍵盤と複合するとなると皿をこすりながら鍵盤を取る技術などが必要になってきます。

 皿複合についての詳しい説明は3:5半固定に譲り、ここでは連皿について詳しく見ていきます。










連皿力の分析、認識面の理想



 実際に皿曲をするときはこのうちすべてを考えているわけではありませんが、問題を分析するためにしつこく細かく連皿をタイプ分けし、対策を考えてみます。
 頭でっかちなお話レベルなので、つまらなかったら飛ばしてください。

 まずは鍵盤の複合を考慮しないことにします。



短い連皿をしっかり取る


まずは基礎的な譜面、16分のリズムに合った位置に皿がある譜面について考えます。

短い連皿がうまくなるために
  • 押しから始める1枚皿
  • 引きから始める1枚皿
  • 押しから始める2枚皿
  • 引きから始める2枚皿
  • 押しから始める3枚皿
  • 引きから始める3枚皿
  • 押しから始める4枚皿
  • 引きから始める4枚皿
  • 押しから始める5枚皿
  • 引きから始める5枚皿
  • 押しから始める6枚皿
  • 引きから始める6枚皿
これらをあまり考えずに(無意識に?)できるようになると、ゲージを保つことができます。

 短い連皿は枚数を見る、というのがポイントです。
 短い連皿はぱっと見て枚数がわかるので、枚数だけ把握して大体合ってるテンポで回せればちゃんと繋がります。逆にここで、6枚までの連皿を「枚数を見て(数えて)回す連皿」と定めます。
 また、短い連皿は枚数さえ合ってれば大怪我をしないです。枚数が一枚多いとbadハマりをして修正が難しくなってしまうので避けたいです。

 しかし、ぱっと見て枚数が分かるというのは縦認識的な見方なのでしっくりこない人もいるかもしれません(逆に初見の譜面において横認識で連皿を捌いている人はどうやっているのか、私は興味があります)。
 ついでに認識について言うと、皿複合では皿も含めて横認識をする方が良いのですが、そもそも皿複合か連皿かを識別するためには皿の密度を認識する必要があります。しかし密度の認識をする際には縦認識にならざるを得ず、「(横認識をするべき)皿複合を識別するために縦認識をする」という本末転倒な状態になってしまいます。この対策としては、曲のどこで連皿が降ってくるかを覚えてしまうのが良いでしょう。連皿が降ってくる場所だけ縦認識をし、それ以外は通常通り横認識をする、という方法を取れば丸く収まるのではないでしょうか。



奇数皿と偶数皿の違い


 始点と終端の押し引きを考えると、皿の枚数によって偶数皿奇数皿に分類するのが有意義です。

  • 奇数皿は、押しで始まったら押しで終わるように、初めと終わりが押し引き同じ。
  • 偶数皿は、押しで始まったら引きで終わるように、初めと終わりが押し引き違う。

 さらに、短い連皿が続く譜面のために、次のような覚え方もすると良いです。

  • 奇数皿は、押しで始まったら押しで終わり、次の連皿の始点は引きになる。奇数皿と次の連皿の押し引きは違う。
  • 偶数皿は、押しで始まったら引きで終わり、次の連皿の始点は押しになる。偶数皿と次の連皿の押し引きは同じ。




長い連皿を取る


 7枚以上の長い連皿になってくるとパッと枚数がわからなくなるので、枚数を数えるのではなくて、初めの押し引きと、終端の押し引きを考えて、正確な枚数を回すようにします。

  • 押しから始める奇数皿
  • 引きから始める奇数皿
  • 押しから始める偶数皿
  • 引きから始める偶数皿
これらを、できるようにすると言うよりは、本番でこれらのどれに当てはまるかを考えながらプレーするのが良いです。


皿に細かく分類すると
-表拍の押しから始める奇数皿
-表拍の引きから始める奇数皿
-表拍の押しから始める偶数皿
-表拍の引きから始める偶数皿
-裏拍の押しから始める奇数皿
-裏拍の引きから始める奇数皿
-裏拍の押しから始める偶数皿
-裏拍の引きから始める偶数皿
で網羅できるのですが、四種類に分類しておけば自然とわかってくるのでここまで考えなくて良いと思います。




認識面で、腕押しか指押しか判断すること


 少し細かいことになるんですが、皿の間隔を見るだけで皿複合か連皿かを見分けるのは難しいため、鍵盤の腕押し指押しと同じように、BPMを見て8分ならどっちなのか、16分なら、3連符なら、というのを、曲を読み込んでる時間あたりに少し考えておくと良いと思います。
 大抵のBPMなら、8分で皿複合、16分で連皿、3連符が微妙な所になります。




三連符や六連符


 三連符皿や六連符皿のような三連符系の連皿は、リズムがわかりにくいのですが、そのほとんどが3つや6つの組みで降ってくるのでどうせ3の倍数なので、枚数を合わせてごまかしても良いです。
 または、3つの連皿の組みが続いていると認識して、一拍ずつ押し引きが入れ替わることを覚えておけば、少し長い三連符連皿も回し切れます。

 六連符皿に関しては、普通の曲でもかなり速く回さなくてはならないので、それだけでもつらいのですが、連皿を取るときは速さではなく枚数を見るべきという考えの下、始点と終端の押し引きを意識しながらやっていけば最初はうまくいかなくてもうまくなってくるはずです。






実践で役立つこと



短い連皿は枚数、長い連皿の偶奇を覚えるとよい


 短い連皿は枚数を数えるだけでも大変ですし、長い連皿は初見では皿の枚数がわからず、今どこを回しているかわからなくなり、降ってきてるより一枚多く回してしまったり、少なく回してしまったりします。
 長い連皿の対策としてだけではなく、短い連皿にも使える対策なのですが、譜面サイトなどで皿の枚数の偶奇のみを覚えていけば大丈夫です。偶奇を覚えれば連皿の入りの押し引きから、連皿の終わりの押し引きがわかりますので、間違うとしたら2枚多く回すか2枚少なく回す場合になるのですが、16分皿で枚数を2枚間違うことはないので、偶奇のみ覚えれば十分です。
 ただ、短い連皿が多く入り混じった難しい譜面(リトスマやファニーシャッフル)では、皿の枚数と同時に各連皿の入りの押し引きを覚えるのがよい対策になると思います。




三連符系と16分系の複合


 三連符皿や六連符皿の三連符系の皿と、8分や16分の16分系の皿が続けて降ってくる場合があり、ここには罠が潜んでいます。

 16分系の連皿だけだと、あるのは16分皿と8分皿のみなので、16分皿では指押し、8分皿では腕押しと回し方を変えることで区別ができます。16分なら連皿でこすって、途中で指を離す休みがあってという風に、連皿から次の連皿までの間で必ず仕切り直す間があります。



 しかし三連符系の皿も使う曲だと、16分から三連符に休みなしで繋がります。例として、CHECKING YOU OUTを挙げます。



 このとき問題になるのが、16分連皿と三連符連皿の間の一枚の皿です。
 これをもしも、等間隔の7枚をひとまとめにして24分の方に入れると、24分で7枚回して、その後16分皿が中途半端な位置から始まってしまい、リズムが非常に取りにくくなります。(下図)



 そうではなく、24分皿が殆どの場合3の倍数枚でしかこないこと、表拍にノーツがあるととりやすいことを考えて、次のように分けます。



 このように24分皿3枚が2回、その後、拍の頭から16分皿8枚と見ると、腕の動きと認識がうまく合致します。

 法則としては、速さが変わる境目の皿は後の方に混ぜる、ということです。




連皿中に123鍵にノーツが降ってきた時


 皿複合の時にノーツが降ってきたときは、手を少し上から振り下ろすようにして皿を弾いて鍵盤を押す、鷲掴みをします。
 しかし、連皿中にノーツが降ってきた時はそういうことはできません。また認識の面でも、どの皿ノーツと同時なのか考えなければならず、大変です。

例:BLACK.by X-Cross Fade(A)@textage様
 依然対策はたっていません。ただ、練習するしか無いように思います
  • 連皿中押しと同時に1鍵
  • 連皿中引きと同時に1鍵
  • 連皿中押しと同時に2鍵
  • 連皿中引きと同時に2鍵
  • 連皿中押しと同時に3鍵
  • 連皿中引きと同時に3鍵







経験したブレイクスルー



連皿の芽生え


 連皿の芽生えとしては、3連皿が適当だと考えます。なぜなら、たいていの3連皿は表拍で入って表拍で終わるというわかりやすさがあるからです。のっぺりした連皿にアクセントを入れるということの練習にもなります。5連皿や7連皿といった奇数皿も、同じ調子で覚えていくことができます。
 それに対して偶数皿は、入りか終わりのどちらかが裏拍にきてしまうためわかりにくいといえます。それに留意しながら、奇数皿の次に2枚皿、4枚皿、と偶数皿を覚えていきましょう。



24分皿と16分皿の複合の見方CHECKING YOU OUT


 上に書いたとおりです。



16分連皿中に8分で鍵盤を打つBLACK.


 連皿中に鍵盤を打たなくてはならないので、皿のこする場所を、力が入りやすく速く回すことができる奥の方だったのを、鍵盤に近い手前側にして、連皿中も鍵盤に指が届くようにしました。そのときの意識は、左脇を締める、というものです。これで鍵盤の近くを回し、回す幅も小さくなって鍵盤も取れるようになりました。



不規則な皿に鍵盤も降ってくるSnake Stick


 皿の速さや間隔がほぼ一定のBLACKと違って、不規則な皿が降ってくる場合、皿が空いている待ち時間中にも鍵盤が降ってきます。今までは皿の切れ目、連皿の尻尾では小指で皿を蹴り飛ばしてそれ以上回さないようにしていたのですが、それだと鍵盤からも手が離れてしまい、勢いあまって手が奥に行ってしまうこともありました。
 これがいけなかったので、改善策として、連皿の尻尾では皿を放つのではなくその場で留めることにしました。つまり、皿をぴたっと留める所まで小指で世話を見ることにしました。
最終更新:2014年04月27日 19:28
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