情報・まとめ

目次

伏線・謎まとめ

回収済み

<高倉家関連>
  • 高倉家が両親不在の理由
  • 池部の叔父さんが「お前たちの両親はもうここに帰ってこない」と言った理由
    • 高倉家の両親は16年前に地下鉄の爆破事件を起こした団体の指導的幹部であり、3年前に指名手配された際に、姿を消していた。後に自宅から程近い廃ラーメン屋で白骨死体として見つかっている。死亡時期・死因は作中では語られないが、服装が当時の作業着のままであり、指名手配された直後に亡くなったものと思われる。
  • 高倉家の外壁がカラフルにペンキ塗りされている理由
    • 両親の不在を悲しんだ陽毬を元気づけるために、兄たちがお人形の家を模して塗った。
  • 貧乏な高倉家の暮らしぶりに似つかわしくない豪華な陽毬の天蓋付きベッド
    • ベッド本体は、兄たちが雨が降る日にゴミ捨て場から拾ってきて再利用したもの。小説版では天蓋の布やクッション類は、陽毬が少しずつ作り足してカスタマイズしていったことになっている。
  • 高倉家の母親は「千江美」なのに、郵便受けのガムテープの下の名前が「○○子」に見えるのは何故?
    • 初期設定の変更等による作画ミスの可能性もあり。BD1巻では特段の修正形跡なし。
    • ⇒21話から右下に一本線が加えられ、やや歪つだが「○○美」っぽく見えるよう修正された。
  • 陽毬のクマのぬいぐるみの腹・目・頭に補修の痕跡がある理由
    • 陽毬のベッドをお人形ハウスのように改造する際、兄が踏ん付けて中の綿が飛び出した。その後兄が直し、縫い目や眼帯がついた。
  • 水族館のペンギン水槽で陽毬の脚が透けて見える理由

  • 水族館の土産物屋からなぜ陽毬はいなくなったのか、倒れて発見されるまで何をやっていたか
    • 不思議なペンギン(今でいう3号)を見掛けて追いかけ、そらの孔分室へ迷い込んでいた。ただしそらの孔分室は非現実的な空間のようで、倒れていた場面には直接繋がっておらず、走り出した直後に体は広場で倒れて意識を失う→精神のみ図書館を訪問 という流れと推測される。
  • 最初に陽毬が死んだ際の冠葉の「これは俺たちへの罰」発言
    • 冠葉は両親の罪の報いが陽毬に巡ってきたと認識している。一方、晶馬は陽毬を高倉家に選んだせいでこうなったという罪悪感から罪の報いは自分に降りかかるべきと思っている。
  • プリンセス・オブ・ザ・クリスタルが冠葉の胸から抜き取った赤い玉は何か
    • 一度死んだ陽毬の体を生かしておくために、冠葉が命を分け与えた。効果は一時的な繋ぎにすぎず、途中で電池切れを起こして再び死亡。二度目を試みたがもはや冠葉では不可能で、陽毬は眞悧のアンプルを使って蘇生された。
    • 最終回で晶馬の胸から取り出して→陽毬→冠葉と渡され、「ピングドラム」と呼ばれた赤い玉と同種の外見。
  • (小説版)晶馬が後ろめたく思っている「脛の傷」
    • 自分が生まれた日に大勢の人が犠牲となった事件を起こした主犯格として、両親が指名手配されていること。
  • 苹果が初めて高倉家を訪ねた際、冠葉が写真立てを伏せた理由
    • 両親が事件容疑者であることを、他人の苹果に気付かれないため。
  • 冠葉へしばしば掛かってくる電話の相手
    • 交際女性からの電話が大半だが、高倉家の家を維持するためにKIGAに再度出入りするようになってからはKIGAメンバーからの連絡も混じり始めたものと思われる。
  • 冠葉はたびたび黒服男たちと密会して何をやっているのか
    • 高倉家を維持するための資金の確保がメイン(「散々な一日だ」や「あいつらは危険な団体」発言から、尊敬する剣山を奪ったKIGAを嫌っていることが伺える)だったが、陽毬の病状悪化や眞悧から見せられた両親の幻影に惑わされ、KIGA幹部として16年前のミッションの完遂を目指している。
  • 苹果に「家族のうわべを取り繕っているだけ」と言われて晶馬が逆上した理由
    • 実際、血の繋がりがない三人で必死に家族の形を維持しようとしている図星を突かれたから。また、3年前の家宅捜索以降すでに平穏な家庭は崩壊していたのに、それに触れないよう団欒を保っていたから。
  • 水族館のペンギン水槽前で、陽毬視点から見えたペンギン帽の男の子は何者か
    • 真砂子の弟の夏芽マリオ。彼もまた不治の病を抱えているらしい。
  • 陽毬の回想で最後の登校日に消しゴムを投げつけられていたのは何故か
    • この時期に、両親が16年前の事件容疑者として大々的な報道をされたためと思われる。
  • 陽毬に運命の果実をくれた男の子の正体
    • 晶馬。
    • 19話までは、冠葉、眞悧、多蕗(髪の色、プリクリ=桃果とした場合の想い人)、山下(髪の色、今までずっと顔を映さない演出)、マリオ(9話に合わせて初登場)などの説もあった。
    • なお、9話のEDクレジットでキーパーソンである「運命の人」のキャスト表示が無かったこと、および水族館のペンギン水槽前に立つマリオは口を開けて喋ってはいなかったことから、水族館の男の子の声≠「夏芽マリオ」の声優=林檎を渡した男の子の声 とする説があったが、ペンギン水槽前の男の子の声は1話とは異なっており、水族館の男の子の声=「夏芽マリオ」の声優≠ 林檎を渡した男の子の声=19話で晶馬の声に変わる前の声優だと思われる。口を開けてないのに親子連れの男の子の声がマリオに変わっていたのは、陽毬と晶馬で見えている景色が異なるという強調の演出か。
  • 事件の朝、剣山が出産報告を受けた際「男の子ですか」のセリフが双子の誕生っぽくなかった
    • このとき高倉夫婦に生まれた実子は晶馬1人だけ。冠葉は夏芽家から実父の死後に引き取られた養子。
  • 剣山たちは16年前の事件時に具体的に何をしたのか
    • 爆薬を内蔵した黒いテディドラム(くまロボット)を各電車内に大量に置いて回り、爆発させた模様。
  • プリンセス・オブ・ザ・クリスタルが電池切れで倒れる間際に言った「世界は闇うさぎを呼び込んだ」の意味
    • 陽毬の命を繋ぐためのアンプルを携えて眞悧が現実世界に登場した際、2匹の黒い兎の化身と思われる少年2人(シラセ・ソウヤ)を連れていた。彼らは、晶馬が語った「メリーさんの羊」でメリーさんを唆した黒兎と同じリボンを頭にしている。
    • ⇒16年前、眞悧を止めようとした桃果とのやり取りで、眞悧が2匹の兎の姿に分かれるシルエットが映る。闇うさぎは、呪いのメタファーとしての眞悧を指していると思われる。
    • ⇒23話のラストでシラセ・ソウヤが氷の世界で何者にもなれずに消えていった子供たちの「現状の社会への怨念・復讐心」を独白している。
  • 電池切れの間際にプリンセス・オブ・ザ・クリスタルが言った「奴を止めろ」の「奴」は誰か
    • 眞悧、冠葉(眞悧の誘惑に乗って道を踏み外そうとしている)、多蕗(実行犯である高倉家への復讐を狙っている)など諸説あったが、闇うさぎ発言との関連では、眞悧の陰謀の阻止を指していたと思われる。
  • ラーメン屋で冠葉と会っていた千江美の顔に傷跡がない
    • 両親との会話は眞悧が作り上げた幻想で、実際にはその場にいない。鏡で負傷してから家宅捜索で姿を消すまであまり期間がなく、美しい思い出の中の母親として記憶に残っているのは、怪我のない綺麗な顔だからだと思われる。
  • 幼い陽毬がこどもブロイラーで大事そうにしていたマフラーは何?
    • KIGAアジトのある団地で晶馬がくれた。

<夏芽家関連>
  • 赤弾のスリングショットを所持した謎の女性の正体
    • 夏芽真砂子。
    • 父親が高倉夫婦と同様KIGAに関与していた、夏芽財閥家の娘。物語終盤で冠葉の双子の実妹だったことが判明。
  • 真砂子はどこから記憶消去の赤弾を入手したか
    • 幼少時に出入りしていたKIGAのアジトに、箱詰めで大量にあるのを見知っていた。
  • 真砂子に電話で指示を与えている黒幕らしき相手は誰か
    • 眞悧。受信相手の携帯表示は「運命の至る場所」。真砂子も弟のマリオの命を眞悧に繋いでもらっている。
  • ペンギン帽のマリオを見せられた冠葉が驚愕し、それ以上は日記の引渡しを強要しなかった件
    • マリオは冠葉の実弟であり、彼もまた陽毬と同様、真砂子が指示に従い日記を追うことで辛うじて命を繋いでいる体だと知って、マリオの命を無下にするような手出しは出来なかった。
  • 冠葉が子供のころ真砂子に言った言葉
    • 「呪われるなら、一緒に呪われてやる。それが俺たちを繋ぐ絆だ」。
  • 子供のころの冠葉(服にKIGAマークあり)はどういう接点で夏芽邸に出入りしていたのか
    • 冠葉・真砂子・マリオはもともと夏芽家の兄妹。
    • 幼い頃は三人ともKIGAアジトの団地に住んでいたようだが、父親が真砂子・マリオにKIGAへ残るよう求めた際、冠葉が代わりに残ることを申し出、真砂子・マリオは普通の子供として生きるべく夏芽家へ戻った。
  • 父親の手紙で「四人で暮らせる日を心待ちに~」
    • 「四人」は、かつて一緒にKIGAにいた父親と冠葉・真砂子・マリオの子供達だと思われる。
    • なお、母親の消息については作中での描写はない。小説版では、夏芽家の重苦しさに耐えかねて家を去り、もはや二度と戻ってくる見込みはない様子。
  • 父親の「冠葉、お前を選ぶんじゃなかった。私は家族に失敗したよ」という言葉
    • 上記の、KIGAへ残す子供の選択にまつわる発言と思われる。この言葉がトラウマになり、冠葉は夏芽家を激しく嫌っている。

<荻野目家関連>
  • 苹果が多蕗のストーカーになった理由
    • 姉の遺品の日記に記された「ここに書かれた未来が真実になるとき、大切なものが永遠になる」を実行し、バラバラになった家族の生活を取り戻すため。
    • 今は日記をなぞるのを放棄し、現状を容認して、父親の再婚を祝福している。
  • 日記の内容が高校生にしては幼い件
    • 日記は元は苹果のものではなく、小学生で亡くなった姉の桃果の遺品。
  • 荻野目家が父親不在の理由
    • 桃果の死後、苹果の養育方針で母親と意見を違えて不仲になり、離婚した。現在は再婚済み。
  • 荻野目家のカレーの日の謂れ
    • 姉である桃果の月命日に、彼女の好物だったカレーを家族で食べる習慣になった。
  • 「赤いくつの女の子」のくだりで日記文字は「エレベーター」だが苹果の読み上げ声は「エスカレーター」
    • 単純な作画ミスの可能性もあり。4話の絵コンテ担当がTwitterで、どの箇所の事かは不明だが「ミスです」との発言。ただし4話では他に、晶馬のインナーの七分袖が1カットのみ描かれず素手になっている明らかなミスもある。
    • ⇒BD2巻で「エスカレーター」に修正されたため、作画ミスだったと思われる。
  • 晶馬が苹果の母親と会話した際、「高倉?…まさかね」と引っ掛かっていた理由
    • 長女の桃果を死に追いやった事件の主犯格である高倉夫婦と同じ苗字だから。
  • 苹果の日記を奪ったのは誰か
    • 前半を病院から持ち去ったのは、真砂子(の指示を受けた執事の連雀が実行者と思われる)。
    • 後半をバイクで破り去ったのは、ゆり。
  • ゆりの行動目的
    • 日記を使って、16年前の事件で消えた桃果を取り戻すこと。父親に「醜い」と否定され、クラスメートとも疎遠だった本当の自分を「美しい」と言って受け入れてくれた桃果を愛している。
  • トップ女優のゆりと一介の教師の多蕗がどういう経緯で出会って結婚することになったのか
    • 桃果・多蕗・ゆりは、小学校の同級生。ただし、結婚を決めたこと自体は、桃果を取り戻すための行動を取りやすくする偽装だった。現在は二人が「家族」でいることに一定の愛着が湧いてきている様子。
  • 多蕗の手の傷ができた経緯
    • 年下の弟の方が音楽の才能に優れ、いずれ追い越されるだろうと気付いたため、自分が一位のままピアニストとしての時間を止めて母親の愛を得ようと自らピアノの蓋に手を挟んで弾けなくした。
  • 日記による運命乗り換えの具体的な発動方法、呪文
    • 最終回で使われた呪文は「運命の果実を一緒に食べよう」。最終回で苹果が発動した際は、イリュージョン電車空間で文字通り乗り換えを促す駅員アナウンスが流れた。
    • ただし、必ずしも桃果もこれと同一のフレーズではなく人によって言い回し自体は異なる(=愛情を伝える大切な言葉なら何でも良い)との説もある。

<その他>
  • ピングドラムとは何か
    • BD1巻の付録インタビューによると、抽象的な概念でなく具体的な物品らしい。
    • ⇒最終回で、晶馬の胸から取り出して陽毬、冠葉へと渡された赤い玉。燃える蠍の炎や、運命の果実である林檎としての姿もとる。ピングドラムを分け与える行為は、愛や運命を分かち合うことを可視化して表現していると思われる。
  • 地下鉄の吊り広告やED等に登場するダブルHとは何者か
    • 陽毬の同級生で、もとは3人のトリプルHとして応募しようとしていたアイドルユニット。
  • 眞悧の正体、目的
    • 元は人間で、医師の優秀な助手だった。世界に絶望して壊そうとピングフォースを組織し、16年前のテロ事件を起こしたリーダーだが桃果に阻まれて消滅されかけ、「幽霊」のような「呪いのメタファー」としての存在になった。今、かつての幹部であった高倉や夏芽の遺児たちを実行役に利用して、再び世界を破壊しようとしている。
  • 眞悧は日記があると「ゲームに勝てない」理由、自分の手で直接処分できない理由
    • 16年前の桃果のように、日記を使った運命の乗り換えで自分を邪魔する者が現れるのを恐れていた。桃果に半分まで追放のための呪文を唱えられたこと、現在は実体のない存在になっていることなどから、桃果の力の依り代であり、今も現実世界に存在する日記へ、直接に物理的な損壊を加えられないものと思われる。

未回収・半回収、回収済みだが説明が抽象的、人によって解釈が分かれる

  • 運命の至る場所とは何か
    • 東京スカイメトロ荻窪線の95番目の駅。手前の94番目の駅は「生存戦略」。ただし、多蕗は建設中の高層ビルが「僕たちの運命の至る場所」と発言しているので、登場人物の絡みごとに運命の至る場所は異なると思われる。
  • ピングフォースは何を目的とした集団か、「世界をピースする」とはどういう意味か
    • 剣山いわく、矛盾に満ちた世界を浄化して「本当の事だけで生きられる美しい世界」を取り戻すこと。
    • リーダーの眞悧いわく、人々の生き方を規定し幸せを阻む“箱”を壊して、世界を破壊すること。
  • こどもブロイラーとは何をやっている場所か
    • 「いらない子供」を集めて「透明な存在にする」場所。危惧しているものの、剣山たちにも手が出せない。実在の施設だとする説と、社会構造の比喩や心象風景だとする説がある。
  • プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの正体
    • ペンギン帽については、桃果。16年前の事件で眞悧を止めようとした桃果が、返り討ちで二つのペンギン帽に姿を変える描写がある。23話では、帽子だけが桃果の声で直接晶馬へ語りかけている。
    • プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの人格については、生前の桃果の言動とは大きくかけ離れており、ダブルHやお人形のミカちゃんと似た衣裳・レースフリルや良い匂い(小説版)・TVの時代劇めいた口調など陽毬の嗜好と合致する要素が多々あるため、陽毬の意識も関与していると思われる。最終回では、瞳の色が変わらず陽毬の人格のままプリンセスの衣裳になった。
  • 「生存戦略しましょうか」はどういう行為を指すのか
    • 剣山たちピングフォースのメンバーは、今の世界を壊すための計画を「これが我々の生存戦略」と言っていた。13話で眞悧が冠葉にアンプルを勧める際に言ったのも、親の代で果たせなかった計画に引き込む意図と思われる。
    • プリンセス・オブ・ザ・クリスタルは、彼らとは違った意味でピングドラムを見つけて破滅の運命を回避することを促している様子。
  • ペンギン達の正体、クール便で高倉家に送りつけたのは誰か
    • 9話で自分から段ボールに入り、こどもブロイラーのロゴが入ったコンベアを逆送されてくる描写がある。エスメラルダがどういう経緯で真砂子のもとに来たのかは、描写がない。
      • ペンギン=「氷の世界」における「生存戦略」に成功した生き物の例として描かれているとする説。最終回イベントのトークで、「結局ペンギンは何だったんですか?」の問いに対し、監督ははぐらかし気味に「ペンギンは寒いところに居ますよね」と答えている。
      • ペンギン=「企鵝(きが)」と、「飢餓(きが)」=愛情の欠乏感 とを掛けているとする説。
      • 単に「電車」からのイメージで、Suicaのキャラクターであるペンギンを画中のマスコットとして配置したに過ぎないとする説。試運転マニュアルの監督インタビューで、物語作りの契機について「駅の改札で使うICカード」に言及している。
  • 16年前の事件を起こしたのは両親なのに、桃果の死を自分のせいであるかのように晶馬が語った理由
    • 「僕たち」には両親も含まれ、親の罪を子である自分も一体として感じているという説
    • 高倉夫婦は、生まれてくる子供のために理想社会への想いを強めたのが、実行への一つの契機だとする説
  • 高倉夫婦や夏芽父の死因
    • 明示的な言及はされてないが、氷壁から落とされるペンギンや「利用され殺された」との真砂子の発言から、何らかの仲間割れや捜査のスケープゴート・口封じとして、KIGAの組織員に抹殺されたものと推測される。
  • 眞悧が鷲塚医師の机に置いた写真の「南極環境防衛隊」とはどういう集団か
    • 作中で具体的な説明はない。最初に机に置かれた時点では居ないが、鷲塚医師と語らうシーンでは眞悧も一緒に写っている。
      • 「氷の世界」における活動に掛けた絵的表現であるとする説。
      • 剣山が演説しているピングフォースのアジトに棲息環境が脅かされている野生動物たちの写真が貼ってあること、こどもブロイラーのような消されゆく弱者を危惧している思想などの端々から、環境保護団体としての活動も行っていたとする説。
  • 晶馬が語った「メリーさんの羊」のお伽話は何の比喩か
    • 外見的には、3匹の羊は晶馬・冠葉・陽毬であり、メリーさんは剣山のシルエットと似ている。
      • 枯れた林檎の木は母親の千江美を指し、千江美が病に倒れるなどしたと考える説
      • 枯れた林檎の木は、夢や希望が失われて殺伐とした世の中を指すとする説
      • 世界を照らす樹を蘇らすために禁忌を犯したのは、理想社会を取り戻すためのテロを指すとする説
      • 陽毬も生まれた後の時期だと思われるので、灰を盗んだのは16年前のテロとは別の出来事を指しているとする説
      • 樹の復活を喜んで羊たちが目に入らないメリーさんは、KIGA活動に没頭し子供が放ったらかしなのを指すとする説
      • 元は晶馬が冠葉から聞いた話で、晶馬は高倉家の事だと思って脚色して話しているが、実は夏芽家の話(3匹の羊の一番下はマリオ)だとする説。
  • 10年前に晶馬や冠葉が入っていた檻は何か
    • 23話で眞悧が語っていた、自分という殻の「箱」だと思われる。
      • 物理的に監禁されて餓死しそうな訳ではなく、愛に飢えている比喩だという解釈が優勢。冠葉のみならず晶馬まで飢餓状態なのは、20話の電光掲示板にあるように晶馬も「ひとりぼっち」で、一見子供想いな高倉夫婦も、その愛情の発露が理想社会を作り上げるためのKIGA活動に向き、本当に子供が求めている種の愛情は与えられていなかったからとの説がある。
      • 眞悧は「たとえ隣同士でも箱を出て触れ合うことはできず、幸せにはなれない」と否定的に語っていたが、檻の隙間から手を伸ばして運命の果実(=愛の証)の受け渡しを行うことは可能だった。
  • 檻の中で冠葉の側だけに林檎があった理由
    • 冠葉は誰か(高倉夫婦?夏芽父?)に「選ばれた」存在だからとする説
    • 直前に「大切な人へ残す言葉」について語り合った際、冠葉には妹弟の真砂子・マリオという愛する対象がいたがひとりぼっちの晶馬には思い浮かぶ相手がいなかったからとの説。
    • 晶馬はすでに陽毬に林檎を分け与えていたためとの説。
  • 三兄妹の間でのピングドラムの輪り方
    • 冠葉→晶馬(箱の中)、晶馬→陽毬(こどもブロイラー)、陽毬→冠葉(最終回or実父の葬儀時)と循環しているという解釈。
    • 以下のような経緯で、陽毬だけ生き残って兄たちが消えたとする解釈。
箱の中で林檎を見つける 冠葉: 1 晶馬: 0 陽毬: 0
冠葉⇒晶馬へ半分渡す 冠葉:1/2 晶馬:1/2 陽毬: 0
こどもブロイラーで晶馬⇒陽毬へ半分渡す 冠葉:1/2 晶馬:1/4 陽毬:1/4
1話の生存戦略で冠葉⇒陽毬(プリクリ)へ半分渡す 冠葉:1/4 晶馬:1/4 陽毬:1/2
最終回で晶馬⇒冠葉へ残ったものを全部返す 冠葉:1/2 晶馬: 0 陽毬:1/2
最終回で冠葉⇒陽毬へ残ったものを全部渡す 冠葉: 0 晶馬: 0 陽毬: 1
  • なぜ一人の幼女に過ぎない桃果が特殊な運命乗り換え能力を持っていたのか
    • 作中では触れられていない。「未来を切り開く力」といった抽象的な概念にとどまらず、過去に遡って人物の存在を抹消したり、生き返らせたり、人々の記憶を改竄したりする効果を持っている。
    • 眞悧いわく「自分と同じ景色が見える(=助けを求める世界中の人々の声が聞こえる)」少女
    • 日記を使わなくても、高倉兄妹と苹果で運命の乗り換えを行ったように、自分たち自身の「ピングドラム」を見つけ出した者には誰でも可能だとする説。
  • なぜKIGAは記憶操作の弾など謎アイテムを作り出せたのか
    • 20話の回想シーンで、10年前のKIGAアジトにも大量の赤弾がある。
      • こどもブロイラーや運命の乗り換え日記など、そういう非現実的な道具もアリな世界観だとする説。
      • 16話で眞悧が林檎を赤弾に変えて見せたように、生き返りのアンプルなどと同様、人外の存在となった眞悧が現世のKIGAメンバーへ与えたとする説。
  • スカンクなどを飼っているKIGAの研究所の目的
    • 4話で「研究所」から盗まれたスカンクにはKIGAマークが付いており、組織の研究施設と思われるが、詳細は不明。
  • 眞悧が持っているアンプルの正体
  • マリオを助けるために真砂子が眞悧へ払った十分な対価とは、金なのか他の何かなのか
  • モデルの阿佐美をエスカレーターから突き落としたのは誰か
    • 服装は真砂子が普段着ているものと同じなので、彼女がやったのだと思われる。動機は、11話で語っていたように、冠葉のKIGA関連の秘密が世間に漏れるのを防ぐためか?
    • なぜ最初から赤弾を使わずに物理的な傷害を行ったのかについては、この時点ではまだ赤弾を入手しておらず見舞いに行くまでの間に用意した(父親を殺した団体に出入りしなければならなくなり、その後の「つぶしてやりたい」発言につながる)等の諸説がある。
  • 阿佐美が記憶を消去される寸前に口にした「あの時、彼が…」とは、何を見たのか
    • 地下鉄構内を歩いていた際、冠葉と黒服たちの怪しげな取引を目撃したのではないかと推測される。
  • 真砂子が高倉冠葉恋愛被害者の会を結成させた理由、女の子たちの記憶を消した理由
    • 11話で語っていたように、冠葉のKIGA関連の秘密が漏れるのを防ぐため。拾い漏れがないよう元ガールフレンド達を一つに集結させて記憶を奪ったとする説。
    • 兄のガールフレンド達を許せない小姑的な嫉妬も込みだとする説。
    • 小説版では、彼女たちの冠葉への愛がどの程度のものか、観察しているような描写もある。


オンラインの小説版予約ページにあらすじのネタバレ(現在は削除)


双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。
余命いくばくもない陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。
楽しく過ごす中、倒れた陽鞠はそのまま息絶えてしまう。
霊安室で絶望する冠葉と晶馬だったが、
死んだはずの陽鞠が、突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ!
「生存戦略!」「妾はこの娘の余命を伸ばすことにした」。
だが、被っていた帽子が落ちると、
いつもの陽鞠に戻っているのだった――。不思議なペンギン帽子のおかげで、
陽鞠の余命は少し伸びたのだ。
ペンギン帽子を被った陽鞠が再び、冠葉と晶馬に命ずる。
「ピングドラムを手に入れろ!」ピングドラムとは何か。そのカギを握るのが、
女子高生・苹果という人物と解り、探り始める冠葉と晶馬。
ある偶然から陽鞠と苹果が仲良くなったことから、
苹果が高倉家に出入りするようになり……!?
監督・幾原邦彦12年ぶり待望の新作アニメを、
監督自らが新鋭・高橋慶との共著で小説化!!



アイキャッチの路線図

  • 3話から並走しはじめた他線が、5話Bパートで合流
  • 7話Bパート~8話あたりから接近してきた他線が、9話Bパート付近で並走しはじめ、13話Bパートで合流
  • 14話Bパートで分離した支線が、17話Bパートで本線を横切ったのち20話付近まで並走して離れる
  • 15話Bパートで分離した支線が並走し、21話で本線を横切って離れる
  • 16話Bパートから、それまで右上へ向かっていた本線が真上方向へカーブ(丸ノ内線の銀座・東京付近に相当)
  • 20話から、真上へ向かっていた本線が左上方向へ再びカーブ(丸ノ内線の御茶ノ水・本郷付近に相当)
  • 22話Bパートから、左上へ向かっていた本線が真左方向へ再びカーブ(丸ノ内線の後楽園付近に相当)

<解釈>
  • 丸ノ内線とその支線・日比谷線・千代田線という、3つの被害路線で地下鉄サリン事件を暗示しているとする説。
  • 本線を高倉三兄妹とし、分岐や合流は他キャラクターのとの関連を表して、物語の展開とリンクしているとする説。
    • 3話で高倉家を初訪問し、5話で生存戦略イリュージョンへも本格的に絡みはじめた苹果
    • 9話で初登場し、13話で現実世界の高倉兄妹と接触を持ちはじめた眞悧
    • 15話を最後に、高倉家(晶馬)や苹果との直接接触が無くなるゆり
    • 16話の「私はその列車には乗らないわ」で進むべき方向性を分かつ真砂子
    • 17話の多蕗の復讐開始で、それまで表面上の平穏を保っていた高倉家に新たな局面が訪れる
    • 17~18話の間で本筋とは離れて交差している支線同士は、ゆりと真砂子の対決
    • 18話でゆりが多蕗を拾って、二人は以降の物語本筋から離脱
    • 20話で陽毬の運命の人が晶馬だった過去が判明し、物語はさらに今までとは異なる局面へ
    • 21話で真砂子と陽毬が接触を持ち、冠葉を止めようと話し合うが、次回で負傷し再び真砂子は離脱
    • 23話で地下鉄のミッションが開始され、物語は最終局面へ
  • 半切れの林檎、あるいは半分のハート形を表しているとする説。


エンドカードのセリフ

01 生存戦略しましょうか
02 生存戦略しよっかな
03 生存戦略しましょうか、ゲップ
04 生存戦略、ムシケロリン
05 生存戦略、進行中
06 生存戦略、外道上等
07 生存戦略、ファビュラスマックス
08 生存戦略、モンブラン
09 生存戦略、100まで生きる
10 生存戦略、見えすぎちゃって困るの
11 生存戦略、妹命令
12 生存戦略、あきらめないよ
13 生存戦略、大好きだよ
14 生存戦略、すごい待ったんだゾ☆
15 生存戦略、フィレンツェから届きました
16 生存戦略、毒を喰らわば皿までも
17 生存戦略、タコ焼き好きやねん
18 生存戦略、まだ大丈夫だよ
19 生存戦略、スケコマシ
20 生存戦略、誰にも消せないよ
21 生存戦略、もう引き返せない
22 生存戦略、私を離さないで
23 生存戦略、輪るピングドラム
24 ありがとう



登場人物の口癖

  • プリンセス・オブ・ザ・クリスタル「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」
  • 晶馬「○○じゃねぇぇぇぇぇ―!?」(イリュージョン空間でのボッシュート時)
  • 苹果「デスティニー」
  • ゆり「ファビュラス・マックス」
  • 真砂子「いやだわ、早くすり潰さないと」
  • 眞悧「シビレるだろう?」「だよね」
    • シラセ・ソウヤ「さすがです、眞悧先生!」


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最終更新:2022年08月02日 11:33
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