概要

 男子高校生・結城梨斗を主人公とし、三角関係を軸に展開されたラブコメディ作品。ヒロインであるララや春菜はもちろん、登場する女性キャラクターのほとんどが、美女・美少女として描かれているのが特徴。また、過激な描写(下着や裸体の描写)が多く、単行本では本誌連載時から修正され、より過激になっている。物語は基本的に1〜2話完結であるが、『とらぶるクエスト』編は6話構成となった。
 『週刊少年ジャンプ』(集英社)において、2006年21・22号から2009年40号まで連載された。全162話。単行本は全18巻で、累計発行部数は700万部を超える。週刊少年ジャンプで連載されたラブコメディ作品としては、『いちご100%』に次ぐ長期連載となった。
 メディアミックスも展開され、2008年4月から9月までテレビアニメ第1期が放送された。テレビアニメ放送終了後の2009年からは、単行本限定版同梱のOVAが発売されている。
 連載終了後の2010年には『もっとTo LOVEる -とらぶる-』のタイトルで再度テレビアニメ化され、同年10月から12月まで放送された。
 『ジャンプスクエア』(集英社)2010年11月号より、スピンオフ作品『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』が連載中。『TL』に引き続き、矢吹健太朗(漫画)、長谷見沙貴(脚本)が制作を担当する。
 スピンオフと銘打っているが、『TL』の実質的な続編となっている。主人公は変わらないが、三角関係を主軸に据えた『TL』とはやや路線が異なり、「バトル路線」と「ハーレム路線」の2つを軸に据えた話が展開される[2]。女性キャラクターの描写は、『TL』よりも過激になっている。

あらすじ

To LOVEる -とらぶる-

 主人公・結城梨斗(以下「リト」と表記)は、恋愛に奥手な男子高校生。クラスメイトの女子高校生・西連寺春菜に恋しており、実は彼女とは両想いだが、互いにその事実を知ることはなかった。
 そんなリトのもとに、ララ・サタリン・デビルークと名乗る宇宙人の女の子がやってきた。彼女はデビルーク星の王女で、婚約者候補との見合いが続く日々に嫌気が差し、デビルーク星から家出をしてきたという。彼女を追っ手から守ったリトは、その後の勘違いからララの婚約者候補となってしまう。
 ララとの出会いを境に、リトは連鎖的にトラブルに巻き込まれるようになる。やがて、リト・ララ・春菜の三角関係や、古手川唯や金色の闇(以下「ヤミ」と表記)といった少女たちとの交流を軸に、リトの日常はよりエッチでドタバタな日々へと発展していく。

To LOVEる -とらぶる- ダークネス

 物語は『TL』最終回の数日後から始まる。
 ララが結城家の居候となってからリトの日常は大きく変化し、現在の結城家は、従来の住人であるリト、美柑の兄妹に加え、ララや彼女の妹であるナナ・アスタ・デビルーク、モモ・ベリア・デビルークも居候する状態となっていた。
 姉のララ同様、リトに恋心を寄せるモモは、『TL』最終回でリトが春菜に告白しようとする場面を目撃していた。その後、ララの言葉を聞いたモモは、自分やララ、春菜など、リトに思いを寄せる女子が全員幸せになる方法としてリトを中心とした美少女ハーレムを思いつき、その実現を目指して行動を開始する。
 一方、リトの命を狙う刺客として登場した宇宙人の殺し屋・ヤミは、リトやララとの交流を経て、地球で平穏な生活を送っていたが、ある日、彼女に一人の少女が話しかけてきた。その少女は黒咲芽亜といい、彼女のマスター・ネメシスとともに、ヤミを殺し屋として復帰させる「ダークネス計画」を目論んでいた。
 こうして、モモが実現を目指す「ハーレム計画」と、ヤミをめぐる「ダークネス計画」の2つの計画を軸に、物語が展開されていく。

主要登場人物

  • 結城 美柑(ゆうき みかん)
  声 - 花澤香菜
概要
 リトの妹で、結城家では料理[9]をはじめ家事の多くを担っている。彩南第一小学校に通う女子小学生で、学年は5年生(『TL』第1話~第48話)→6年生(『TL』第49話~現在)。11月3日生まれ。血液型O型。

容姿
 ロングヘアーで、髪の色は黒。普段はクリアビーズのヘアゴムで髪をトップで束ねている。大人志向のファッションを好んでおり、自宅でくつろいでいるときにはファッション雑誌やタウン情報誌などを読んでいる。身長は149cm、体重は41kg。

性格・能力
 しっかり者で言動は大人びており、少し毒舌。一方で、寂しがりやという年相応な一面もある。
 学業成績は優秀で、加えて洞察力が鋭い。特に感情の機微に敏感で、作中ではリト、春菜、唯のそれぞれの想い人を見抜いている。またヤミには及ばないが、兄と同じく身体能力は高い。

人間関係
 兄のリトに対しては「リト」と呼び捨てにしているが、兄とは強い絆で結ばれており、リトに対して強い信頼を寄せている。『TL』初期はリトに対して小悪魔のような振る舞いを見せていたが、『TL』中盤以降はブラザーコンプレックス気味な描写が増え、特にリトに大胆なアプローチを繰り返すモモに対しては警戒感を抱いている。
 学校では男子生徒にモテているが、告白は全て断っている。その際、友人から兄にベッタリなことをからかわれ、本人はからかわれるたびにドギマギしつつ否定している。
 ヤミとは「普段は素振りを見せないが、実際には寂しがりや」という共通点があり、年恰好の近さもあってシンパシーを感じている。
 最初は素っ気なくされていたが、ヤミが賞金稼ぎに襲撃された一件をきっかけに友人となった。

その他
 作中ではよくアイスキャンディーを食べている。
 第1回キャラクター人気投票での順位は4位(2472票)。
 『TL』単行本には不定期で「美柑観察記」が掲載されており、美柑の視点から物語の後日談などが書かれている。また漫画「迷い猫オーバーラン!」では第1話と第3話でゲスト出演した。
アニメ第1期独自の設定
 世話好きで家庭的な女の子として描かれることが多い。物語との関わりも少なく、ヤミとは一切絡まなかった。
OVA独自の設定
 リトを呼び捨てで呼ぶようになったきっかけが描かれている。また、ヤミとは既に友人関係となっている。

  • 金色の闇(こんじきのやみ)
  声 - 福圓美里
概要
 宇宙で最も危険視されている殺し屋。『TL』のアンチヒロインで、『ダークネス』ではモモと共に物語の中核を担う。
 12月24日生まれで、血液型はAB型。

容姿
 金髪ロングの美少女。体躯は小柄で、胸も小ぶり。身長は153cm、体重は45kg。
 普段は黒い戦闘服を纏っていることが多い。

出自
 "プロジェクト・イヴ"よりティアーユ・ルナティークの細胞をベースに、生体兵器として産み出された人工生命体。本名はイヴで、「金色の闇」はコードネームである。ただしヤミ自身は他者に本名を明かしておらず、そのため作中ではコードネームを捩ってヤミやヤミちゃんと呼ばれる。

性格・能力
 口調は丁寧だが、他者に心を開くことはほとんどなく、無表情で口数も少ない。生体兵器として育てられたため、友情・家族愛・恋愛といった概念に疎い。また、男性から性的関心を向けられることを嫌い、エッチなトラブルに巻き込まれたときは「えっちぃのは嫌いです」と発言する。
 変身能力を有しており、身体のあらゆる器官を自在に変化させることができる。加えて体術も相当なもの。洞察力も高く、ララの発明品でリトが女性化した際、女性化したリトの正体を一目で見抜いた。

人間関係
 ラコスポからリトの抹殺を依頼されて地球を訪れ、リトを襲撃する。しかし途中でラコスポからの情報が偽情報だったことに気づき、ラコスポと対立。その際、ララに助けられたことでララに興味を持つ。
 ララに興味を持ったため、ラコスポからの依頼が白紙に戻った後も「自分はターゲットを殺し損ねたことはない」として地球に留まり、リトの命を狙っていたが、生命の危機をリトに救われたことがきっかけで、彼に対して複雑な感情を持つようになる。
 また、ララやリトとの関わりを通じて美柑から慕われるようになり、賞金稼ぎから襲撃された一件を機に友人となり、以降行動を共にする機会が増える。『ダークネス』では美柑から勧められたこともあり、彩南高校の1年B組に編入し、ナナ、モモ、芽亜と同級生になる。
 育ての親とも言えるティアーユのことは慕っていたが、幼少の頃に離れ離れとなり、以降宇宙で1人、孤独に生きてきた。『ダークネス』でティアーユと再会を果たすが、現在はティアーユに対して素直になれずにいる。
 ちなみにヤミは他人の名前をフルネームで呼び捨てにする傾向があり、彼女がフルネームで名前を呼ばないのは、ララや美柑、ティアーユなど、親しい人物に限られる。

嗜好・弱点
 リトと初めて会ったとき、リトからたい焼きを貰い、以降好物となる。また、趣味は読書で、よく書店や彩南高校の図書室に入り浸っている。
 一方、ニュルニュルとヌメる物が苦手で、ニュルニュルした触手を持つ怪物に襲われると生理的嫌悪から戦意を失うこともある。

その他
 第1回キャラクター人気投票での順位は3位(3008票)。
 モデルは『BLACK CAT』のイヴ。ビジュアルをはじめイヴの設定の多くを受け継いでいるが、性格は大幅に異なるほか、イヴと比べて身長は高めで、変身能力のバリエーションは減っている。なお、イヴとヤミの声優はどちらも福圓美里が担当している。
アニメ第1期独自の設定
 漫画よりも表情が若干豊かで、文化祭では欠席した生徒に代わってアニマル喫茶のウェイトレスを務めるなど、漫画よりも親しみやすいキャラクターとなっている。本人曰く年齢は「フロムス銀河暦で24歳」だが、地球暦換算で何歳になるのかは不明。
 漫画では自身が所有する宇宙船・ルナティーク号で生活しているが、アニメ第1期では御門涼子の診療所に身を寄せている。
 基本的にリト、ララ、御門以外の人物との関わりは少なく、美柑との絡みはない。
OVA独自の設定
 既に美柑と友人関係となっている。美柑の相談に乗り、同じ寂しさを理解する者として諭すなど大人びた一面を見せた。
ルナティーク号
 ヤミを「主(マスター)」と呼ぶ人工知能付きの宇宙船。ヤミにジャンク屋で拾われた過去を持ち、共に幾多の死線をくぐり抜けた相棒でもある。ヤミの住居でもある。



引用元:wikipedia


考察

pesolution氏が執筆予定

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最終更新:2012年03月04日 02:59