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「あ、あのぉ…大神さん」
とてつもなくか細い声が廊下のすみっこから聞こえた。
振り向けど、その声の主は視線の中にはいない。

ーーー否、あやつならば有り得るか。

大神さくらは、その長身の目線を少し下の方にするする下げてみる。
両腕を胸の前で重ね合わせて、やや瞳を潤ませて…何もしていないのに何かしてしまったのではないか?
と、こちらが不安になるような表情を浮かべている、不二咲千尋の姿が見えた。

「不二咲か……、我に何か用事があるのか?」
「…えっと…」
「どうした、言ってみろ」
「そ、その…あのね……」

言葉を急かしたつもりなど無かったのだが、不二咲の表情は更に曇る。
どうにもその様子は、まるで何かに怯えているようにも見受けられた。
ふう、と大神は一度息を吐く。
我は気付かない内に殺気を身に纏っていたに違いない。との判断を下したためだ。

「不二咲よ。今すぐに言葉にするのが難しいのであれば、そう急ぐ必要はあるまい。
我はこのコロシアイ学園生活、誰も手に掛けん……」

実際この時点でモノクマ(ひいては黒幕)にコロシアイの口火を切るようにと脅されていたはずの大神だったが、
眼前のか弱きクラスメイトの姿に思わずたじろいだと言ってもいい。

彼女が安堵してくれるのならば。
そんな気持ちが言葉に現れた。

「…大神さんは、強いね。」
トーンが弱めの口調で不二咲は言う。
「大神さん……部屋に、来てもらってもいい?」
「………不二咲?」

きい、とそれなりの音がしてドアが開く。
ネームプレートは【フジサキ】。
部屋の主に誘われるようにして大神は中に入り込む。
かちゃん。
ドアが施錠された。

何故、部屋に来るのを拒まなかったのかーーー計画を実行する前に、今この部屋で自分が殺されるかもしれないではないか。
しかしその思考とは別に、大神は最も優しく儚いクラスメイトが何かを決意したのを見た。
見たが故に着いてきたのだ。
後ろから不意打ちする事も無く。
正面から全力でねじ伏せる事も無く。
あるいはこの誘いが罠であろうと構わない、今はただ彼女を信じたい。
そんな風に大神は、少し、ほんの少し期待をしていたのかもしれない。

不二咲に促されてベッドに座り込んだ大神が、不意に大声を出す事になったのはその直後だ。

「なっ…ふ、不二咲!一体何を…?!」

なんと不二咲は、大神の目の前で服を脱ぎ始めたのだ。
上の緑鮮やかな服に手をかけて、少しもたつきながらも脱ぐ動作は止める事はない。制止が聞こえていないかのように。
大神もさすがに立ち上がる。最悪の場合には、力で止めようと言わんばかりである。
そんな事も露知らず、衣服を脱ぎ去った。不二咲の女性にしては柔らかみの無い上半身が露出する。

女性にしては、柔らかみが無い?

大神が視界からの情報に違和感を感じていると、その主は話し始めた。

「…大神さんは強いよ、ほんとうに強いと思う。心も、体も。…その位強くなれたら、いいのにな」
「不二咲…一体何の話を」
「あのね、大神さん」

きりっと、意を決した表情で不二咲は言う。

「男、なんだ。
不二咲千尋は、『僕』は、男なんだ。」

「………??!」

本当に本当に…この学園に来てから驚く事は沢山あったのだけれど、さすがにこんな事は予想していなかった。
まさかクラスメイトが、性別を偽っていたなんて。

…いや、偽っているのは我も同じか…。

「………び、っくりさせて、ごめんね…」

沈黙に耐えかねた不二咲が謝罪を口にして、更に申し訳なさそうな顔をしてスカートを固定している肩紐に手を伸ばした。
大神はその姿を、神妙に眺めている。
サスペンダー式の紐はすぐに外されて、不二咲はするするとスカートも脱いでいく。
そこまで行っておおよそ10秒程。
やっと冷静さを取り戻した大神が口を開いた。

「して、不二咲…その事実と、不二咲が衣服を脱いでいる事には、何の関係があるのだ?」

意味が分からなかったら、聞く。
当たり前。
確かに一見何の関わり合いも無さそうな動きなのだが、それでも不二咲は尚も真剣である。

「うん……、ぼ、僕の筋肉の付き方…とか、見て欲しいんだ」
「我に、か?」
「……大神さんは、強いし、鍛えてるから…分かるかなぁ、って思って……」

ふむ。と大神から多少の困惑の声が漏れた。
何せそんなお願いされたのは生まれて初めてだ。
しかも制止するよりも早く不二咲は服を脱ぎ散らしており、既にパンツ一枚と言う状態である。

トランクス、か。
しかも…分からないが、分からないのだが、唯一隠れている部分がとても大きいような気がするのだが。

「しかし…我は未だ高みを目指す身だぞ。不二咲よ…我のアドバイスが全て的確とは限らんのだが」
「ううん、いいんだ」
「…ぬ?」
「大神さんの目から見て、僕の体を教えてほしい…ってだけだから。
それに…他の人の話も参考にしてみよう、と思ってる。石丸君とか、大和田君とか…」

他意が無いと言うなら断る理由も無い。
大神は、優しさと戸惑いが未だ半々の状態でずしずし不二咲に近寄っていく。
触らなくとも、またじっくりと眺めなくとも分かるーーー不二咲の体には筋肉がほとんど付いていない。
ほっそりとした四肢は本当に女性のようだ。
しゃがみ込んで更にゆっくりその体を観察していく。
筋肉どころか脂肪もあまり無い。山田のものを少し分けてもらえばいいのでは…と言う冗談が大神の頭をかすめた。

華奢で可憐でか弱い体だ。

大きく膨らんだパンツの中央以外は。

「……っ、ふ…不二咲…!」
驚いて大神が顔を上げる。
不二咲はハッとした直後に、己の中心が盛り上がっている事に気が付くと、途端にかあぁと頬を赤らめてしまう。
恥ずかしさと申し訳なさのせいだ。

「ごっ、ごめんなさい…!その、大神さんっ…!」
「………」
「あの、あの…ごっ……」
「………」
「気持ち悪い…よね?女の子の格好してるくせに……部屋に女の子とふたりきりって思ったら、こんなになっちゃって…」
「不二咲」
「……なぁに…?」

大神の手のひらが不二咲の頭を包んだ。
柔らかく頬を緩ませて大神は語る。

「気持ち悪くなど無いぞ、不二咲。お主は今、自らの姿を脱ぎ捨て、困難に立ち向かおうとしている。
そのお主が自身を信じずに一体何を信じると言うのだ?
我が何を言おうとも、簡単な事であろう。
…お主が男性として正しい反応をしているのであれば、喜ぶべきではないのか?」

最後の一行は、さしものオーガとは言え言いよどんだ。
そんな事を言葉にしていいやら何やらと言う部分で特に。
しかし励ましたかった。
何とかしてはげましてやりたかったのだ。

その気持ちが伝わったのか、ようやく不二咲の顔に安堵の色が浮かぶ。
ほっ、と胸をなで下ろして泣きながらも不二咲が嬉しそうに笑む。

…さて、続きをしてやろうか。と大神は再び顔を下げ、頭に乗せていた手も退けていよいよ不二咲の体をじっと見つめていた。

【超高校級の格闘家】である大神さくらは、視覚と触覚で相手の筋肉量をある程度計る事が出来る。
つまり不二咲が真っ先に鍛えるべき箇所もすぐに見つかるだろう、と言うような算段だった。

「不二咲、触るぞ」
「…どうぞ…あ、痛くしないで…ね?」
「……善処しよう」

そぉっと両手を伸ばして不二咲の肩辺りから触り始めた。
骨格としても貧弱だし、肩幅もそこまで大きくはないようだ。
手を下へ、今度は二の腕から腕全体をぺたぺたとなるべく優しく触る。
やはりここもお世辞にも筋肉があるとは言い難い。
やせ細ってしまった、と言う状態とは違うはずだが、それでも大神には骨と皮だけのようにすら感じた。

ーーー筋肉の付き方、と言う事は自身でも何かトレーニングをしていたに違いない。
のだが、その成果はまだ現れていないようである。

「どう…かな?今ね、回数はそんなでも無いけど…始めたんだ、筋トレ」
「…なるほどな」

昨日今日ならまだ結果は出ない。

大神の手は次に、不二咲のぺらぺらな胸板へと伸ばされていった。
ひゃっ、と小さく声が上がる。
恐らく人に触られる事に慣れていないせいだろう。

ぺたぺた、ぺたぺた。
ふむ、どうやら胸板はかなり薄いようだな。と言うか、板と呼ぶに値するのかも分からない。
そんな事を考えながらぺたぺた、と触っていると、不意にそのぺらぺらな胸板の一部分だけが堅くしこりになっている事に気付いた。

不二咲は顔を真っ赤にして、目を瞑って何かに耐えているようだ。

「…不二咲?」

何かおかしい。

恐らくはこの、胸のしこりに触れられたせいだろう。
大神はそう認識した。
しかし先程触れたしこりは一体何だったのだろうか?
残念な事に目視しても、原因が分からない。
不二咲には申し訳ないが、大神は再び胸板を探り始めた。

その謎のしこりにはすぐにぶち当たる。右にも左にもあるようだ。

大神は両手のひらでしこりをぐりぐり、と揉みほぐしてみたのだが、柔らかくなるどころか堅さを増していた。
違和感を覚え、今度は正確な形を認識すべく指先でつうっとそのしこりをなで回す。
あ、と不二咲から声が上がった。

「どうした不二咲、痛むのか?」
「ちが、あ…っ、大神さんっ…それ触るの…や…」

よく聞けば不二咲の息は上がっているように思える。
運動もしていないのに息が上がる?
…何かの病かもしれない。
大神は大まじめにそう捉えて、
「安心しろ、不二咲。お主の病は我が解いてみせよう」
なんて吹いて真剣に指先でしこりをいじる。

びくん、と体が震えた。
同時にパンツにじわじわと濡れジミが広がっていく。

「ぬ?不二咲!お主のその…股間部分…!?」

大神は、これが病の元だと直感で理解した。

不二咲のパンツをずり下ろす。
すると、そこにはオーガと呼ばれた少女が見た事の無い、怪物がそびえていた。
びくり、と脈を打っており、まさに別の生き物のようにも見えている。

男性ならあって当然のものだ、大神は驚愕するまでには至らなかった。
ただその大きさにごくりと生唾を飲み込んだ。

「あ…あ……!」

不二咲はこの状況に愕然とする。
自分が煽ったとは言え、何だこの状況は。
あの大神さんと一緒にいて、一体何に興奮しているんだ。

しかしそんな驚きは、思春期の雄の性欲には敵わない。

とても自然に、ごく自然に、いつの間にか不二咲は、己のグングニルを大神の手のひらになすりつけていた。
他人に秘部を触らせる背徳的な感覚。
びぐんと先端部が膨らんで、透明な液を垂らしていた。

「不二咲?!お主っ…何をしている?!」
「お、がみ…さん……、これ…手で……持って……?」
「何?!」

不二咲は混乱していた。
僕は、一体何してるんだ。
一体何を言っているんだ。
ただ、気持ちいい。

そんな一心で、何かに憑かれたような熱の帯びた声で強請る。

大神は面食らってしまって、珍しく狼狽えているようだ。
そこで不二咲は、余した両手で大神の手を握ると、それを己の中心を握るように象らせた。
暖かな手のひらの感触で、暴発寸前の性は更に硬度を増す。

「不二咲!しっかりしろ、何をしているのだ?不二咲…!」

大神は説得を試みている。
しかし目を細めた不二咲は、手のひらに己の肉欲を掴ませながらゆっくり腰を動かし始めていた。

これが、男の子なんだ。

不二咲にとって、生まれて初めてのような感覚。
己の性を自覚させられていく感覚。

それが徐々に腰の速度を速めていった。

大神は、そんな不二咲の姿に困惑していたものの、彼の表情を見ると無理矢理何か言おうとはしなくなった。
どころか、自らの意志で、先端を握る力を少し強くした。

「不二咲よ、お主にとってこれが試練なら。以前の自分との決別だというなら。
…我は力を貸そう。」

彼女なりの決断だった。

「大神さんっ!大神さん、ぁ!てのひら、きもちいいっ…」
「そうか…」
「おーがみ…さん…っ」
「……どうした、不二咲」
「ぼ、く…もうだめ……おーがみさんの…てに………っあああ!!」

その試練は呆気なく終わった。

びくん!と最後に大きく跳ねた不二咲の体はそのまま強ばり、硬化の限界を迎えた先端からは勢いよく白濁が飛び出す。
それは大神の手のひらを汚し、勢いが収まらずに飛び出し、大神の顔面にもおびただしく飛び散っていた。
不二咲はこの初めての体験にびゅう、びゅう…と何度も何度も射精してしまう。
そのたびに大神の手の中に脈動があり、内面をどろりと白濁で汚し、収まりの利かなかった分は飛び出して不二咲自身や大神を濡らした。

はぁー…と大きく不二咲が息を吐いて、未だ肉欲を握ったままの大神の手のひらを優しく包んだ。

「…大神さん…ごめん」
「………謝る必要など、ない」

元はと言えば、最初の段階で力ずくでも止めておくべきだった。
己のミスだ、と大神は認識している。
それでも、

「でもね、……」
「どうした……」

「きもち、よかった…」

そうか、と返事しかけた大神の意識は、ここで途切れた。


「あーあ、折角面白そうなもんが見れると思ってたから放置してたのによぉ、出るのがデビル早すぎなんだよっ!」

「……まさか大神さんもこんな事になるなんて思っていませんでしたでしょうし…いきなりクラスメイトをイかせるなんて絶望的ですよね…」

「うぷぷぷ…でもねぇ、不二咲さんってその設定は面白いからおっけー!」

「つまり私様は、性別を偽っている事が今後何らかのトリックに使えると思ってやっているのだ!」

「つー訳で…やれやれだぜ、本当なら不純な性行だし裁くところなんだけどよ、殺人も起きてねーから…」

「今日のところはふたりともの記憶を今日1日分リセットする事で許してあげちゃいまーす」

「ふぅ…それに、みんなもあんな映像の癖して興奮してたみたいだしねー…うぷぷぷ……うぷぷぷぷぷぷ」




そうして、大神さくらによる不二咲千尋育成計画は闇に葬られた………




「よし、今度のオンリーイベントも原稿落とさずに済みsああああああセレス殿僕の原稿に紅茶をかけないでぇぇぇぇ」
「何ですの、この不愉快なお話は?山田君、貴方は後でオシオキ、ですわね?」
「んぎゃぁぁぁあああああああ!!」
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