ダッシャー猪場(INOBA)

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キャラクター特性

見た目通り投げキャラ、に見えるが、実際は相手の行動にうまく合わせて攻撃を選んでいき
ここ一番で連係やダッシャーボムといった技でごっそりと相手の体力を奪うキャラ。
特にダウン投げ・ダッシャーボムを持つが故の起き攻めの強さは強烈。

反面、牽制に向く技や発生の速い技が少なく、打撃の打ち合い自体は得意ではない。
飛び道具もないので、中距離以遠では走りで近づかない限り相手のペース。
以上から、こちらから場を変えていくのは非常に苦手。


主力技

牽制

  • 走り、下、下、下(アリキック)
猪場の数少ない牽制技、その1。
距離を離す相手に差し込んでいく。
3発まで出せるが、毎回3発出せばインタラプトの的なので、基本は1回として出す回数を適時変えていこう。
命中後、近距離戦に持ち込だら、再び下段を出す、ローリングアッパーを出す、掴むといった選択肢にさらにかぶせていきたい。

  • 上+下(ローリングアッパー)
猪場の数少ない牽制技、その2。
リーチこそ短いものの、発生の速い中段技。
それ故、接近戦になった場合、取り敢えず出すくらいの気持ちでもいいだろう。
もちろん乱用は厳禁だが。

  • しゃがみ上(フロントキック)
猪場の数少ない牽制技、その3。
発生・硬直共に悪くなく、ガード後の状態も悪くない。そして中段。
空振りでもいいので、この技が当たるか当たらないかの間合いで振っていこう。
そしてローキック(下)等で下段牽制し、中下段の択を迫るのがいいが、
この技は「置くように」使い、「相手の技を誘う」目的でも使う。

ただし、「しゃがみ中に上」というコマンドと被る技が、猪場には多数ある。
ナックルボンバー(歩き上)、唐竹割り(G+上)あたりなら、まだいいが
ネタ技の域とも言える地獄突き(G+上、すぐG放す)が出ると目も当てられない。
ちゃんと出せるように練習しておこう。
ポイントは「歩きながら牽制するとナックルボンバーになるので、少し立ち止まる」「Gを押してしゃがみ始めてから上」といった
少し落ち着いて出そうという心構え。

  • 上、上、上(トリプルチョップ)
牽制とは言えないが、一応ここに記載。

猪場の技では発生が一番早いため、密着状態で咄嗟に出せる技として覚えておく。
あんまり密着した状態だと、発生の遅い技ばかりの猪場は打ち負ける場合が多いため、とにかく速い技を出すのならローリングアッパーより確実。
ただししゃがまれると当たらないうえ、派生も無いのでインタラプトはされやすい。
インタラプト対策として一発止め、二発止めにしつつ、さらに掴みを被せていくと効果的。
この技は正面掴みをするための前置きの技である、と考えよう。

ちなみに状況によっては、ヒット・ガード問わずに一回転投げをかぶせることも不可能ではないが、正面同士でないとスカるので注意。



アクセント

  • 下+必(ターンローキック)
低い体勢での足払い。
発生は速くないが足払いなので横に強くダメージもなかなか。
だが、最大のポイントは「屈んだ体勢での攻撃なので上段をスカせる」こと。
上段避け攻撃として使っていこう。
特に近距離でのラッシュが強いナジーム、構えからのラッシュを仕掛けるハンに対し、軸足狩りとして機能する。

  • Ḡ+下(足払いローキック)
ローキックと同じ発生ながら、ダメージアップ・ダウンを奪えるという技。
技後の隙がちょっと大きいため、牽制より反撃技として活用する。
相手の安易な攻撃をガードしたらコイツで反撃していこう。

  • ステップ、上(ケンカキック)
思いっきり脚を伸ばした蹴り。
フロントキックよりリーチが長く、ステップ中に出せるという特性から安易な牽制を潰していける、
しかも技後、相手はダウンするため起き攻めに移行できる。位置によってはダウン投げすら可能とリターンは思いの外大きい。
ただし、ガードされれば、まず間違いなく反撃を食らうため、牽制として使うのは危険。
(書籍によっては牽制の主力と書かれるが、安定性ではフロントキックの方が確実。)
避け攻撃として活用しよう。

起き攻め

猪場最大の見せ場。ダウンを取ってから如何に相手を離さないか?が一番のポイント。
普段の牽制が苦しいだけに、このタイミングでごっそりと相手の体力を奪う瞬間は、猪場の醍醐味と言える。

基本的にエアガイツというゲームにおけるダウン後の行動は、相手の反撃を待って、いいタイミングでGボタンの無敵起き上がりを使うのが確実と言われている。
しかし猪場は相手のそれを許さない要素として「ダウン投げ」がある。
さらに他の行動に対する選択肢もあり、「これを出せば確実に正解」がダウン側に無い。

以下は起き攻めの行動の一例。

  • 相手が寝っぱなしで無敵起き上がりによる安全な復帰を狙っている
→ダウン投げ
→ダッシャーボム

  • 相手が転がり移動から起き上がる
→魂心ローキック

  • すぐに打撃反撃を出して起き上がる
→ガードで待機し、あわよくばインタラプト
→上段反撃なら、水面蹴りやスライドアリキック
→下段反撃なら、骨法浴びせ蹴り
→ずらしてホーミングボディープレス

  • ダウン投げを警戒して、寝っぱなし無しの早めの無敵起き上がりをしている
→爆烈ダブルキック
→タイミングをずらしてダッシャーボム

  • そもそも受け身を取りそう
→ローリングアッパー、足払いローキック、ダッシャーボムの何れかの3択を素早く被せる

これらはあくまで一例なので、自分なりの攻め方を見つけて行っても良い。
またこの辺りは心理戦もあるため「相手はどういう行動を好むか?」を実戦の中で分析することも大事。
例えば、対戦に慣れないプレイヤーは転がり移動や、読みなしで素早く打撃を行う傾向にあるため(※編者の経験談)
こういった場合にはダッシャーボムをダウンに重ねるのは、あまり有効ではない、など。


投げ技について

猪場は投げキャラに見えて投げキャラではない、とは最初に記載したが、
それでも投げ技関連では猪場だけの特権と言える要素が幾つかある。
一般的な格闘ゲームの投げキャラのように、とにかく投げ技を決めることをメインとする必要はないが、積極的に投げていく価値はある。

特筆すべき要素を以下に挙げる。

  • 正面掴み
基本は下投げの「ネックシザースホイップ」。
投げ抜けフレームが非常に早く、わかってても避けづらい。
反応できない相手には、コレ一択で十分。

問題はこれを投げ抜け出来る相手だが、シザースホイップは投げ抜けされると自分がダウンしてしまい状況が悪い。
そこでN投げのヘッドバットやつかみ打撃も併用しよう。
また、ヘッドバットは3発まで派生させる事ができ、全部決まれば75の大ダメージになる。
投げコンボの練習をしておいて損はない。

  • 右掴み
タイガーレッグロックから鎌固めまで派生させることで95もの大ダメージを与えることが出来る。
狙って右掴みをする必要はないが、チャンスを自ら掴みづらい猪場ならば、ワンチャンスは是非活かしたい。
こちらも練習をしておいて損はない。

  • パワーボム(インタラプト後、G)
インタラプト成功後、さらにダメージを与えられる猪場だけの特権。
ダメージも結構あるが、この技も比較的楽に投げ抜けされる場合がある。
しかも投げ抜けされるとフランケンシュタイナーを確実に食らってしまうため、リスクも大きい。
1度でも投げ抜けされたら、使わないほうが無難。

  • アンクルホールド(タックル投げ中、上押しっぱなし)
タックル投げは巴投げか横投げだが、前者は抜けやすく、後者は返されると自分がマウントを取られてしまう。
しかし猪場はこれに派生させることで、投げ抜けされにくく、されても不利にならない状況ができる。
基本的にタックル投げはこれ一択で良い。
狙ってタックルを出すことはあまりないが、左掴み投げ(腕ひしぎ十字固め)を抜けられるとマウントに移行するので機会はある。

  • 各種ダウン投げ(相手ダウン中、一回転G+下+上)
投げ抜け不可能、というのが最大の魅力。
ダッシャーボム後や、各種の通常投げ後からでも狙っていける。
起き攻めの選択肢として非常に強いので、コマンドは難しくとも練習する価値はある。
ちなみに、相手の状態や位置に応じて技は変わるが、ダメージは変わらないので気にしなくていい。

  • ダッシャーボム(必)
要は「相手に向かってホーミングする一回転投げ」。
そのため、打撃には滅法弱いが、時折事故ることも。
また、ダウン中の相手でも容赦なく投げるため、起き攻めの選択肢として非常に強力。
ダウン後、すぐに打撃で返す相手で無ければ選択肢に入る。
以上から、遠距離で出すより近距離で出すほうが実は活かしやすい。

  • 闘魂スタンス(必後、すぐに上)
いわゆる当て身投げ。上段に当たる打撃技ならパンチでもキックでも返せるため、わりと取りやすい。
ただし、必殺技なので返し技発動時はゲージを消費するほか、あくまでも「相手の攻撃を受けて」返すので、ちゃっかり自分もダメージを受けている。
体力、必殺技ゲージが少ない時は出さない方がいい。

使い方はズバリ、ダッシャーボムに対するフェイント。
ダッシャーボムを知ってる相手ほど、「ダァ!」という声に反応して打撃で追い返したくなる。
その気持を逆に利用するための技と言っていい。
近距離戦、起き攻めの隠し味として選択肢に入れよう。
当然ながら、乱用は禁物。技後のスキは非常に大きい。

なお猪場はキャプチュード(上+下+必)という返し技もあるが、あちらは忘れていい。
(強いて言うならハンのヒールスライスに対して有効だが、正直、他に使い出がない)



小ネタ


ホーミングボディプレス関連

猪場はジャンプ中に必でホーミングボディプレスという技が出せる。
この技、ジャンプしてから着地寸前までの3フレ中に出すと挙動がおかしくなり、
ものすごいスピードで相手に向かってカッ飛んで行く人間砲弾のような技に変化する。
相手を驚かせる効果、苦手な遠距離戦をいきなり覆す効果など、恐ろしい結果も見込めるだろう。

とはいえ、たった3フレしか猶予が無いため、任意で出すのは困難。
しかし、この小ネタを出せるようにしておけば遠距離戦でもジャンプする猪場に相手は少なからず恐怖を抱かせる・・・かもしれない。
なお、余談だが、家庭用版でも練習できる。また増田光司でも似たような事ができる。

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最終更新:2016年05月04日 20:25