《万物の死/Death of everything》
常世すべての生きとし生けるものが無意識下で内包する死という存在そのもの。
一般に定義されるモノの寿命のこと。
動植物や建築物、その辺に転がる石ころ、ひいてはこの世界に至るまで生まれた瞬間に死を内包している。
死神の鎌が振り下ろされた時がモノの死、存在の消滅を意味している。
今まで数多の挑戦者がこの難題に挑んでいった。
ある者は一生を費やし、またある者は偽りの永遠を享受し、死の洗礼を受けた。
しかし、近年ではモノの寿命とは『死の根源たる世界から切り出し生みだされることで齎される最大の病』だという
異説を唱える学者が現れ出した。
『この世界の外側のモノ。理に縛られぬモノを見つけ出すことで、今度こそ我等は救われるのだ』と。
最終更新:2022年08月31日 18:21