《淵奈エルフ地区跡地、写真》
淵奈爆撃の後、旧
淵奈近辺は戦争で家を失った住民達によって
一種の難民キャンプのような状況になっていた。
特に、この写真のように原型をとどめている市街地(記録によれば
エルフ達の暮らしていた地区であり、
石造りであったため焼失を免れたようである)は、病人や子供などが夜露をしのぐために住んでいたという。
しかし、両大国の分割統治のもと、難民達は親類縁者の元などに帰り、
行く宛もない孤児や異邦人などは
貧民街へと流れ込んだ。
尚、後に有名になる
反逆者エラミーもまた、この難民の中の一人だったという。
この写真は、こうして無人となった淵奈を写したもの。
撮影者によれば、左下の人間のようなものは、撮影時いなかったらしい。
これが、レンズについた埃なのか、はたまた別の何かなのか。
知ることはできないが、この写真を見たとき人々が感じる想いは同じだろう。
最終更新:2022年08月28日 23:36