亡き主のセプテット


《亡き主のセプテット/Lord who passesd away to septet》

今ではほんの一部の建物を残すのみとなったera1に巨万の富を築いた老人の別荘。

近くに大きな湖のあるとても美しい場所だったが、現在は鬱蒼とした森林が広がるばかりで、そこに嘗ての面影はない。
周辺の街から大分離れた場所にあったのだが、ジャッジメントデイの影響は避けられず、
今はこの本館を残すのみとなっている。その本館もまた、かなり損傷を受けている。

館内には植物が入り込み、中には外のものとは明らかに違う種類のものまで根を張っている。
辛うじて感じられた当時の生活感も、長い年月の経過により、もはや微塵も残っていない。

『入口らしい入り口もないこの館へ入るため、館を半周ほどしてなんとか中へ入れそうな場所を見つけた。
中は非常に簡素で、一階の大広間と、二階へと続く階段くらいしか目立ったところがなく、
後は全て緑、緑、緑。ほとんど外と変わらないと言って差し支えないかもしれない。
一階の探索を終え、二階へ向かうために階段へと向かう。
すると踊り場の床に額縁が倒れていた。埃の積もり具合からして、大分前からこうなのだろう。
額縁を起こしそれを軽く拭うと、そこには一枚の肖像画が描かれていた。
椅子に座った年老いた老人風の男と、同い年くらいの2人の男、それに執事服とメイド服を着た男女の合わせて7人が描かれている。
恐らくここは、この中央に座る老人の屋敷だったのだろう。しかし、従者と一緒に描かれた肖像画とは初めて見た。
この老人にとって、大切な者達だったのだろうか。
やがてここを立ち去ろうと思った時、何処からか音楽が聴こえた気がした。
七重奏……そう、これはセプテットだ。
倒れた肖像画を壁に立てかけると私は彼らに一礼し、その場を後にした。』
―――探検家ゴッヘルザッホの手記より

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最終更新:2014年05月04日 15:24
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