Vormund


都市拠点局地防衛用二脚式戦術機動兵器DP-29L『Vormund』

大都市・軍事拠点防衛を目的にソレグレイユが開発した大型二脚式歩行兵器。
対歩兵用多連装機関砲、対戦車徹甲榴弾、対空誘導弾、またそれらを有効に運用するための
高精度索敵装置・半自動射撃統制装置など多彩な装備を有する。
両腕と各所のアームは本機がそもそも工業用の重機として設計された名残であり、
都市部にてテロや災害が起こった場合の人命救助も考慮されている。

開発の背景には、当時増えつつあった散発的テロ、及びゲリラへの対策が不十分なのではないかという懸念があった。
テロ対策は主に武装警察・国土防衛軍が連携して行っていたが、
歴史的にも軍事予算は優先的に陸海空軍、或いは統合軍に割かれる場合が多く、
この二軍は予算的になかなか恵まれてこなかったが故に、テロ対策も遅れ気味であった。

これは時に致命的なこととなり得るため、まだ主要都市が狙われていないうちから対策を立てることが急務であったのだ。
そこで兵器産業省兵器開発局・オールグル第二支局の工廠にて試作・量産され、配備されたものが本機である。

首都圏・工業都市などの国土防衛軍に優先的に配備され、反政府組織からは『ティラニー』と呼ばれ恐れられた。
その影響力たるや凄まじく、この機体が配備されたことでリユニオンの計画していた大規模反攻作戦が
一度白紙に戻ったという経緯がある。

増加装甲を纏っていないため、大口径弾に対する防御力に難があることが防衛兵器としての弱点といえば弱点である。

第二次文明戦争では、首都郊外まで進撃してきた連合軍に対し稼働中の27機が出動、
うち15機が撃破されたものの帝国空軍の竜騎兵を多数撃墜した。
反政府組織にとっては恐怖の対象である一方で、その恐ろしい姿とは裏腹に、
共和国民には自分達をテロから守る敬意の対象として親しまれている。

現在では陸海空軍なども基地・拠点防衛用に少数機を導入・配備している。
画像はアンセリア郊外での爆破テロの後、崩れた工場から逃げ遅れた工員を救出した際のもの。

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最終更新:2022年08月29日 18:48
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