鉄鎧


汎用人型機械 AM-Series『鉄鎧』

『究極の汎用性』を謳い文句とする、久平で開発された人型兵器。
兵器種別名に『兵器』ではなく敢えて『機械』と銘打っているのは、
兵器としてのみならず作業機械としても扱えるという器用さを前面に押し出しているからだ。
実際、究極の、と豪語するだけあって、それに相応しい進化の可能性を秘めている。

まず大きな特徴として、この系列の機体は、製造・販売の段階では基礎フレームだけ、
つまり骨組みだけの状態であり、動力源すらも搭載されていない。
その為、そのままでは全く何の役にも立たない。

ではどうするのかというと、開発した戦部(いくさべ)工業が提携する各社に公開している規格に沿って、
それらが製造する装備を別に買い、それを装着することで目的に合った仕様にするのだ。
『汎用性』とはこのことで、予算や要求に応じたカスタマイズを施すことで凡ゆる状況に対応できる、という訳だ。

又、戦部工業は定期的に新型のフレームを発売しており、
現在市場には、人間大程しかない小さなものから数十メートルにもなる巨大なものまで様々な種類が流通している。
小型のものでは民間にも十分手の届く値段である為、重機の代わりに用いる建設会社や無人機化して
人員の削減を図る民間警備会社等に広く普及している。

画像は、第一次文明戦争直前に大和皇国にて行われた、
初期の小型フレーム『AM-07 鉄鎧・双撃』を元にした軍用機体と、
戦部工業が新たに研究開発していた中型軍用フレーム『AM-23 鉄鎧・輪鞭』による
情報収集目的の模擬戦闘を収めた資料映像から抜粋されたもの。

『双撃』は当時既に旧式化したフレームであったが、整備し易い簡素な構造と多少の無茶には耐える頑強な造り、
そして装備の接続部の規格が非常に豊富であることから、今尚各所で使われ続けている。

一方『輪鞭』は、電磁力を応用して円盤状の関節を連ねた手足を自在に動かせる機構を搭載しており、
起伏の激しい地形での安定運用を可能とするとされていた。
しかし、この模擬戦闘により、電磁力に影響を受けず正常に使用出来る装備が極めて少なく、
新規に対応するものを開発する必要があると判明。
費用対効果等を鑑み、極少数を新開発の装備と共に購入・配備するに留め、
部品のある分だけで生産を打ち止めにするという事実上の封印処分を受けた。


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最終更新:2022年08月30日 22:16
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