カイゼル・レギオン


「カイゼル・レギオン」

ユグドラシルを中心とした、魔法文明圏で広く遊ばれているボードゲーム。
様々な個性を持った駒で軍団(レギオン)を編成し、互いに相手の皇帝(カイゼル)の駒を取りあう。

基本的には単純な陣取りゲームなのだが、個性的なルールとして"コスト制"がある。
これは全ての駒にコストが振り分けられ、
そのうえで互いのプレイヤーは規定されたコストの数値内に収まるように
好きな駒を配置するというものである。

剣士(セイバー)や槍兵(ランサー)、弓兵(アーチャー)のようなコストの低い駒を大量に配置して物量で圧倒したり、
魔術師(キャスター)や竜騎士(ライダー)のような高コストの駒で少数精鋭の軍団を作るなど、
その自由度は高い。
駒の中には戦術的には弱くとも特殊な行動が可能な暗殺者(アサシン)のような個性的な駒もあり、
まさにプレイヤー次第で戦術は幾千通りにも広がっていく。

また、編成の肝となる編成コストの数値はプレイヤー同士で気軽に決めることも可能で、
10体程の駒で軽いゲームを楽しんだり、大規模な対局を楽しむこともできる。

記録の中で最長のゲームは様々な遊戯の愛好者として知られる
第9代皇帝・娯楽王アルベルト・ザオ・ユグドラシルが同好の士4人とで行ったもので、
総数5000を超える駒によって中断を挟みつつエルセネウムの一室を占拠して行われたゲームは、
プレイヤー間での同盟や裏切り、謀略や会戦、掴み合いのリアルファイトなど紆余曲折を経て半年後に集結した。
(勝者は当時のユグドラシル軍参謀。なお勝ち逃げに不服を申し立てた3人により
その場で第2戦が開かれかけたが、各方面の政務の遅れに業を煮やした秘書官によって阻止された)

その他にもコストに差異を作り、実力者が数の劣勢を覆すハンディキャップマッチやボードに工夫を凝らし、森や川、砦や町といったより戦略的なシステムを追加したもの
(こちらはカイゼル・ライヒ(皇帝の国)という名で呼ばれ、プレイヤー人口は少ないがコアなファンは多い)
など様々な遊びの要素があり、多くの人々に愛されている。

その記録は古く、「騎士王本紀」の一節にもこのゲームの雛形と思わしきゲームの記述があり、
伝統的なゲームと言えよう。


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最終更新:2022年08月28日 23:28
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