ミューミル


《水位上昇の都、ミューミル/Muumiel,City of rising water》

大絶滅後の地球に起こった水位の上昇を受け、殆どが水に沈んでしまった都市。
海上に残されたコンクリート製の土台を活用して、人が住んでいる。

残された建物内の水を抜く作業が続けられており、太陽光による発電の過剰分は全て排水に回されている。
土、淡水が無い為、食料資源に乏しく、それをカバーするために積極的な物々交換を行っている。
海中資源の枯渇を心配する声も上がっているが、まだ持つと推定されている。


『そこは美しい海だった。ここに大量の死体が内蔵されているなどとは誰も予想だにしていないだろう。
 澄み切った空と同じ色をした海に脚を浸していたら、現地のガイドが訪ねてきた。
 ここの人は皆明るく、溌剌としている。昔は東洋の小さいが強大な国として栄えていたと聞く。
 食物はあまり美味しいとは言えないが、そこには目を瞑ろう。
 これから小型のボート、ミントボークに乗って海上を探索するつもりだ。
 私はクナスと言うナッツ系の料理をくれた少女に礼を言い、海から脚を引き上げた。ピアスをあげるとたいそう喜んでいた。』
―――探検家ゴッヘルザッホの手記より

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最終更新:2022年08月30日 22:19
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