強迫性障害(旧称:強迫神経症)


強迫性障害(OCD)と診断された方、薬や症状、治療やその他、色々語り合いましょう。

OCD(Obsessive-Compulsive Disorder)は、かつては「強迫神経症」と呼ばれていた心の病気です。
現在は「強迫性障害」と呼ばれています。



-はじめに-

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強迫性障害の人集まれ
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>>2-16あたりもご覧ください。

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【強迫性障害Q&A】

Q1.強迫性障害(OCD)ってどんな病気なのですか?

A1.気持ちを押えようとしても、押さえることができずに、考えや疑いがわき起こって来て、
   何度も手を洗ったり、確かめたり、用心しすぎたりします。

   例えば、汚れが気になってよく手を洗う(潔癖症・不潔恐怖)、
   忘れ物をしたのではないかと考えて確かめる(確認強迫)、
   誰かに迷惑をかけたのではないかと考えて周りの人に確かめるなど
   を主な症状とする精神障害を強迫性障害と呼びます。


強迫性障害の診断

・ 強迫観念か強迫行動がある。(通常どちらとも)
・ 強迫観念は嫌な思考、イメージ、衝動、などが何度も繰り返して感じられるもので、極めて強い不安や嫌な思いを伴い、
  払拭しようとしても繰り返し浮かんできて精神に深刻な影響をきたす。
・ 強迫行動は強迫観念から生ずる不安や嫌な思いを払拭する為に行う一種の儀式の様なもの。
  非現実的なもので通常何度も繰り返す。
・ 強迫観念、強迫行動で一日の大半を費やし、日常生活や社会生活に深刻な影響をきたしている。
・ 自分の症状が不合理で不必要であるという認識がある。(統合失調症との違い)

3 名前:優しい名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/04(火) 21:35:08.08 ID:5eGD/a5r [3/6]
Q2.ただの気にし過ぎ&他の病気なんじゃ?

A2.苦しんでいるようなら、まずは病院に掛かってみましょう。
   精神科が専門分野となります。
   名前の似ている神経内科はこの分野とは別になりますので注意して下さい。


強迫性障害の見分け方

・ 強迫に似た反復的行動、思考は他の精神的疾患にも多く見られます。
・ 強迫がそれらと違うの点は、不合理でばかげていて、現実的でないというところです。
  他の精神的疾患に見られるものを、強迫観念及び行動に対し“反復的思考、行動”と呼んで区別します。
・ 自分の症状が不合理で不必要であるという認識がある事。(統合失調症との違い)
・ 薬物使用や性倒錯に対する衝動は、現実の利益を得ようとして起こる点が強迫とは異なるものです。(依存症)
・ 不安症のある人が、家計を過度に心配したりするのとも違います。(全般性不安障害)
  そのように他の病気の背景からある程度理解できるようなものも強迫とは違います。
・ 強迫性人格障害は強迫性障害とは異なるものです。
  強迫行動を見せる人の殆どは強迫性人格障害を持ちません。
  強迫性人格障害の場合、強迫観念や強迫行為は不快ではあっても、変った癖という程度のものであり、
  頑迷で、こだわりに振りまわされていても、心からそんな自分を変えたいと思っていません。
  自分の行動が他人を悩ましているのに気付かないか、気付いても平気でいます。


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Q3.強迫性障害は治るの?

A3.以前は難治と言われていましたが、薬物の発展もあり、治癒する方法が見つかっています。
   但し、それらはじっくりと時間を掛けて行うものがほとんどです。

 ・ 薬物療法
   強迫性障害の方は、脳内の神経ネットワークに使われる、神経伝達物質の一種である、セロトニンの作用が弱い事が分かっています。

 a.クロミプラミン(商品名:アナフラニール)
   強迫性障害には、即効性があります。
   副作用としては、のどの渇き、便秘等々があげられます。

 b.フルボキサミン(商品名:ルボックス[藤沢]、デプロメール[明治])
   このお薬は、脳内の神経伝達物質のセロトニンのみを増加させるお薬で、
   選択性セロトニン再吸収阻害剤(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)と呼ばれています。
   日本ではうつ病と強迫性障害に効果があると認定されており、比較的ゆっくりと効果を表すものです。
   副作用としては、吐き気などがありますが、吐き気止めなどを服用すれば、最初の2週間程度で、副作用は認められなくなるのが普通です。

 c.塩酸ミルナシプラン(商品名:トレドミン)
   SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 Serotonin-Noradrenalin Reuptake Inhibitor)と呼ばれる第4世代の抗うつ薬。
   他の神経伝達物質受容体に対しては親和性が認められず、安全性が高いという特徴を有しています。

それ以外にも、パキシルなどのSSRIやSDAが使われています。
また、欧米では、サータリン(ゾロフト)、フルオキサチン(プロザック)などの日本では認可されていない数種類のSSRIが使用されています。


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【強迫性障害の診断基準】

・ICD-10(国際疾病分類第10版)

 A.強迫または制縛(あるいはともに)が、少なくとも2週間の間、ほとんど毎日存在していること。

 B.強迫(思考や観念またはイメージ)や制縛(行為)は、次にあげる特徴をともに有し、これらのすべてが存在すること。
    (1) 強迫症状は、患者の心に発したものであると認識されていて、他者からまたは何らかの影響を受けて入り込んだものではないこと。
    (2) それらは、反復して起こり不快で、少なくとも1つの強迫または制縛は度を越していて不合理なものであると認識されていること。
    (3) 対象者は、それらに抵抗しようとしている。(もし非常に長期間にわたって続けば、抵抗が小さくなりうる強迫または制縛もあるが)
      少なくとも抵抗し難い強迫が1つは存在していること。
    (4) 強迫思考や強迫行為を実行することは、それ自体楽しいものではない。(緊張や不安から一時的に解放されることとは区別せよ)

 C.強迫や制縛は苦痛の原因となったり、通常時間を浪費するために、対象者の社会生活や日常の仕事の妨げになったりする。

 D.主要な除外基準:この強迫は、統合失調症とその関連障害(F20-F29)、あるいは気分(感情)障害(F30-F39)のような他の精神障害によるものではないこと。


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・DSM-Ⅳ-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル第4版新訂版)

 A.強迫観念または強迫行為のどちらか。

   (1)、(2)、(3)、および(4)によって定義される強迫観念:
   (1) 反復的、持続的な思考、衝動、または心像であり、それは障害の期間の一時期には、
      侵入的で不適切なものとして体験されており、強い不安や苦痛を引き起こすことがある。
   (2) その思考、衝動または心像は、単に現実生活の問題についての過剰な心配ではない。
   (3) その人は、この思考、衝動、または心像を無視したり抑制したり、
      または何か他の思考または行為によって中和しようと試みる。
   (4) その人は、その強迫的な思考、衝動または心像が
      (思考吹入の場合のように外部から強制されたものではなく)
      自分自身の心の産物であると認識している。

   (1)および(2)によって定義される強迫行為:
   (1) 反復的行動(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)または心の中の行為
      (例:祈る、数を数える、声を出さずに言葉を繰り返す)であり、その人は強迫観念に反応して、
      または厳密に適用しなくてはならない規則に従って、それを行なうよう駆り立てられていると感じている。
   (2) その行動や心の中の行為は、苦痛を予防したり、緩和したり、
      または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的としている。
      しかし、この行動や心の中の行為は、それによって中和したり予防したりしようとしたこととは
      現実的関連をもっていないし、または明らかに過剰である。

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(つづき)

 B.この障害の経過のある時点で、その人は、その強迫観念または強迫行為が過剰である、
   または不合理であると認識したことがある。
   注:これは子供には適用されない。

 C.強迫観念または強迫行為は、強い苦痛を生じ、時間を浪費させ(1日1時間以上かかる)、
   またはその人の正常な毎日の生活習慣、職業(または学業)機能、
   または日常の社会的活動、他者との人間関係を著明に障害している。

 D.他のⅠ軸の障害が存在している場合、強迫観念または強迫行為の内容がそれに限定されていない。
   (例:摂食障害が存在する場合の食物へのとらわれ、
   抜毛癖が存在している場合の抜毛、
   身体醜形障害が存在している場合の外見についての心配、
   物質使用障害が存在している場合の薬物へのとらわれ、
   心気症が存在している場合の重篤な病気にかかっているというとらわれ、
   性嗜好異常が存在している場合の性的な衝動または空想へのとらわれ、
   または大うつ病性障害が存在している場合の罪悪感の反復思考)

 E.その障害は、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。


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【薬以外での治療方法】

・認知行動療法

a.暴露反応妨害法(E/RP)
  苦手と感じてこれまで恐れていたことにあえて立ち向かい(暴露療法)、
  これまでに不安を下げるために行ってきた強迫行為をあえてしない(反応妨害療法)精神療法です。
  左右相称性の儀式・買い溜め行為・汚染恐怖・歌唱・反復・攻撃的な衝動の症状を標的として行われるもので、
  始めは苦しいですが、大変有効性があり、強迫性障害関連の本でよく取り上げられています。

b.認知療法(CT)
  リスクや責任についての誤った認知に焦点を当てた精神療法で、
  強迫観念・道徳的罪悪感・病的猜疑心に効果があると言われています。


【強迫性障害に関する情報】

・強迫性障害関連サイト

  強迫性障害の案内板
  http://kyou89.fc2web.com/index.htm

  精神病と神経症の理解を深めるページ
  http://www.interq.or.jp/green/public/

  小さなことが気になるあなたへ [OCD(強迫性障害)、強迫神経症の啓発サイト]
  http://ocd-net.jp/

・患者さんに評判の良い本
  「実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則35」 田村 浩二 著


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【備考】

・強迫は甘え
・強迫の原因は発達障害(決め付け)
・俺は強迫治った自慢

等の話題は禁止でお願いいたします。

また、

・他の病気の方が辛い
・俺の症状の方が重い

といった他者との無意味な比較もお控えください。

そのような書き込みは毎回荒れる上に大した議論にもならないので華麗にスルーしましょう。

レスを書き込むときは、ヌクモリティを忘れずに。


なお、誤り・不足等ありましたら訂正よろしくお願いします。

では、どうぞ。




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最終更新:2012年09月16日 10:59
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